金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

5月利上げ後据え置きは9月迄、市場予想は11月利下げ開始へ

更新日:2023年5月2日(火)

CMEフェドウォッチ 2023-24年FF金利見通し 2023/5/15月FOMC直前、市場は0.25%の追加利上げを92.5%織り込んで、目線はその先。利上げ打ち止めと利下げフェーズ開始時期。
CMEフェドウォッチによれば、5月の0.25%利上げで打ち止めが優勢、6月から9月までの3会合は据え置き、11月に利下げフェーズ入り。
ターミナルレート5.125%から、12月まで合計0.50%の利下げで2023年末には4.625%へ。
そして2024年には追加1.50%の利下げで2024年末のFF金利中央値は3.125%へ。

3月FOMCでのFRB予想中央値5.125%に対して市場予想との乖離幅は-0.5%。FRBがターミナルレート5.125%の年内据え置きに対して市場予想は0.25%×2回の利下げ。
それでも1ヵ月前の市場予想との乖離幅-0.75%からは縮小、1ヵ月前には7月の利下げ開始予想が後ズレ、市場予想がFRB予想に寄せてきた格好にも。
なお、2024年末予想の乖離幅は1ヵ月前から変わらず-1.125%。市場予想のほうが大幅ハト派予想。

FOMC通過後、市場の利下げ開始時期予想がさらに後ズレするのか、もしくはFRB予想が市場予想に寄せてくるのか。
今年年央までの予想状況としては、市場予想がFRB予想に寄せてきたように、年後半に向けても両者の予想は同じような状況へと収束するはずです。
FRBか市場予想か、どちらが変化するかは別として。

NY金・日足チャート 2023/3/27 - 5/11日のNY金は-6.9ドル、0.35%安で3日ぶりの反落。4月21日(1990.5)以来、10日ぶりの安値。2000ドルの大台をわずかに超えて週明け時間外と5月をスタートし、大台割れへと軟調推移。ゆるやかなドル高基調にも連れてロンドン市場にかけて1990ドル割れ、安値では一時1980ドル台半ばまで下落も先週安値圏(1980ドル台前半)手前で下げ渋り、NY朝には2010ドル台半ばまで反発。しかし20日移動平均線(2012.7)にも上値を押さえられ、米4月ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことをきっかけにドル高の勢いが強まったこともあり、NY午後には1990ドル近辺へと急反落。上方向への節目となる2010ドル超えに失敗しながらも、下値も1990ドルのサポートを維持して下げ渋る格好に。保ち合い下限付近で下げ渋ってFOMC待ちへ、下限割れなら1970ドル近辺までの下値余地拡大へ。

NYプラチナ・日足チャート 2023/3/27 - 5/1NYプラチナは-25.4ドル、2.33%の大幅安で3日続落。4月17日(1059.6)以来、2週間ぶり安値。アジア時間には1090ドルから1080ドル近辺へと軟調推移、ロンドン市場では1080ドル割れから切り返す展開となって一時1100ドル台まで反発。しかし、当面の抵抗水準1100ドル超えでは上値も重く、NY市場では金の急反落に追随、1060ドル台まで急反落。1090ドルの節目割れに伴う短期下値目安1070ドル近辺再トライとなり、1070ドル割れへとしっかり水準を切り下げる形に。20日移動平均線(1063.2)にもサポートされ、流れとしては調整一服の様相も、FOMC後に下押し圧力が一段と強まった場合に20日線を割り込み、1050ドルの節目も維持できないようだと下値警戒感もさらに強まり、短中期的には1000ドルの大台割れが警戒されるような展開にも。

ドル円・日足チャート 2023/3/28 - 5/1ドル円は118銭のドル高円安、0.87%高となって3日続伸。終値ベースでは3月8日の137円30銭台を上回って今年高値を更新、昨年12月15日(137.80)以来、4ヵ月半ぶりの高値。日銀の現状維持を受けての円安の流れは週明けも継続、東京市場スタート後には137円70銭台へと急騰し、東京市場終了時には136円90銭台まで上昇。欧州序盤にかけて136円50銭台まで下押しも、136円80銭近辺に戻して揉み合い推移となってNY市場へ。米4月ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことをきっかけに米10年債利回り急騰とドル高の流れが強まると137円20銭台へと急騰し、NY終盤には137円50銭台まで上昇。今年最高値となった3月8日の137円90銭台に次いで今年2番めの高値をつけて高止まり状態でFOMCへ。短期的には既に行き過ぎの状態で調整待ちの様相にも。サポート候補としては4ヵ月半ぶりに上抜けた200日移動平均線(137.00)、昨年10月高値(151.94)から1月安値(127.21)までの38.2%戻し(136.66)。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/1終値とチャート

2日の国内金価格は+31円、0.33%の続伸となって2日連続、今年13回めの過去最高値更新。流れとしては4月半ばの高値でいったんピークアウトして調整局面入りの状態が、先週末の日銀会合をトリガとした円安急進で捻じ曲げられ、その勢いがまだ続いたような格好に。一服後の急反落への警戒感も高まる反面、今度はFOMCきっかけでドル高、もしくはNY金の反発の可能性もあり、高止まりへの警戒感も。一段高の目安としては4月高値から安値の161.8%戻し(9590)近辺が意識され、調整目安としては3月安値から5月高値の23.6%戻し(9436)近辺。

プラチナ価格は-24円、0.47%の反落。前日の上げ幅をほぼ帳消し、先週末に9日移動平均線(5072)を割り込んで以降は小幅上下動となって強気相場が崩れた状態のまま。5020円の節目を割れると調整局面入り、5000円の大台を割れて4980円近辺までが短期下値目安。5060円超へと切り返し、9日線も上抜け成功なら上値トライ再開へ。5120円近辺までが短期上値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格5/2とチャート

2023年5月2日(火)時点の相場
国内金9,565 円 5/2(火) ▲31(0.33%)
国内プラチナ5,031 円 5/2(火) ▼24(0.47%)
NY金1,992.2 ドル 5/1(月) ▼6.9(0.35%)
NYプラチナ1,064.7 ドル 5/1(月) ▼25.4(2.33%)
ドル円137.46 円 5/1(月) ▲1.18(0.87%)

5/1(月)のその他主要マーケット指標

米3月求人件数は2ヵ月連続1千万件割れ、ドル売り金買い 5/3(水)

5月利上げ後据え置きは9月迄、市場予想は11月利下げ開始へ 5/2(火)

国内金、連休谷間に過去最高値、半月ぶり今年12回め 5/1(月)

日銀は現状維持で円安急進、米PCE想定内でNY金も現状維持 4/29(土)

米1-3月期GDP速報は下振れもPCE上振れ、ドル買い金売りへ 4/28(金)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ