金プラチナ短期相場観
週末はもう9月、国内では気温も金価格も高止まり
更新日:2023年8月28日(月)
気象庁が公表しているデータによれば、1991年から2020年までの30年間の統計データを元にした「平年値」としては、東京都の8月の平均気温は26.9℃、最高が31.3℃、最低は23.5℃とのこと。
国内では依然、猛暑が続くなか、夏の終わりの風物詩とも言えるジャクソンホール会合を通過してマーケットは秋相場へ。PCEインフレなど重要指標も続く8月最終週、週末はもう9月。米雇用統計の結果を受けてジャクソンホール後の流れが加速するのか、あるいは巻き戻しか。高止まり状態のドル円、国内金価格の行方を大きく左右する週にも。まずは気温から下落トレンド入りへ。
週明け時間外のNY金は1940ドル台前半での小動き、NYプラチナは950ドル近辺。ドル円は146円40銭台から60銭台まで上昇も週末高値で上値を押さえられた状態。
週明け28日の国内金価格は+26円、0.26%高で3営業日続伸。週末に続いて2日連続、今年21回めの過去最高値更新。ジャクソンホール後のドル高円安に押し上げられる形となり、9760円の節目上抜けに伴う短期上値目安の第二段階、9850円台辺りに到達。短期的には一服感も、週後半にかけては米指標結果次第でボラ再拡大も、短中期的には桁上りの大台トライを目指すような流れへと向かう可能性も。当面の下値サポートは9730円、これを下回るようだと大幅調整にも、9600円付近までが下値目安に。
一目均衡表では基準線(9694)、転換線(9757)を上抜けて三役好転、雲のねじれ付近での急騰で一段高。上昇チャネルを維持しての堅調推移も継続。当面のサポート候補としては4月安値(9341)から8月高値(9859)の23.6%戻し(9737)近辺。
プラチナ価格は+50円、1.05%高となって7日続伸。6月20日(4827)以来2ヵ月ぶり高値圏での一段高。7日続伸は4月以来、4ヵ月ぶりで今年2度め。短期上値目標4700円台が通過点となって一本調子での上昇局面を形成、週末の1ヵ月ぶり200日移動平均線(4725)上抜けに続き、2ヵ月ぶりに90日移動平均線(4803)も上抜け。過熱感も急速に高まりつつあり、トレンド転換後の流れ持続に向けては調整も必要に。
一目均衡表では基準線(4640)、転換線(4661)、雲の下限(4655)を上抜けて一段高、遅行線も26日前の価格(4726)を上回って二役好転。目前に迫る雲の上限(4852)は週後半に4817円へと水準を切り下げ、三役好転トライのチャンスにも。5月高値(5197)から8月安値(4461)の半値戻し(4829)や90日移動平均線なども集中する現状水準は、短期トレンド転換後の流れ加速か、反落か、重要な攻防水準にも。
※参考:金プラチナ国内価格8/28とチャート
- 2023年8月28日(月)時点の相場
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国内金 : 9,859 円 8/28(月) ▲26(0.26%) 国内プラチナ : 4,818 円 8/28(月) ▲50(1.05%) NY金 : 1,939.9 ドル 8/25(金) ▼7.2(0.37%) NYプラチナ : 948.2 ドル 8/25(金) ▲5.2(0.55%) ドル円 : 146.45 円 8/25(金) ▲0.61(0.42%)
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