金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏消費者信頼感指数は回復途上で失速も、ドイツが牽引

更新日:2023年10月24日(火)

ユーロ圏消費者信頼感指数 2023年10月ユーロ圏では消費センチメントも回復途上で失速。
欧州委員会が発表したユーロ圏消費者信頼感指数は10月速報で-17.9。市場予想の-18.3は上回ったものの、9月の-17.8からはわずかに低下。1年5ヵ月ぶり高水準となった7月(-15.1)からは3ヵ月続落となって7ヵ月ぶりの低水準。
過去最低となった2022年9月(-28.7)で底打ち後の回復局面では、過去平均(-11.6)に届かず失速し、再び低下基調となって10月にはやや下げ渋りの兆しも、という状況に。

9月分でのユーロ圏主要国の状況としては、
ドイツ:-15.8=半年ぶり低水準、1年3ヵ月ぶり低水準となった5月(-13.0)から4ヵ月続落。
フランス:-15.9=4ヵ月ぶり低水準、1年5ヵ月ぶり高水準となった7月(-14.2)から続落。
イタリア:-17.1=8ヵ月ぶり低水準、13ヵ月ぶり高水準となった3月(-14.7)から低下基調。
スペイン:-20.2=4ヵ月ぶり低水準、1年5ヵ月ぶり高水準となた7月(-11.9)から続落。
主要4カ国では、9月の景況感指数とは全く逆の並び。経済規模の大きい国が上位となり、回復への望みをつなぐような結果のようにも。

2023年通年でのGDPでは、ドイツが日本を上回って世界3位に浮上、とのIMFの予測報道を裏付けるように、低調ながらもドイツの消費はユーロ圏を牽引しているようです。

NY金・日足チャート 2023/9/19 - 10/23週明け23日のNY金は-6.6ドル、0.33%安となって5日ぶりの反落。1980ドル台後半から1970ドル付近まで急落して時間外をスタート。これが安値となって1990ドル付近まで戻して再び1980ドル割れへと戻り売り、徐々に持ち直してロンドン市場では1990ドル台半ばまで上昇してこの日の高値、しかし先週末終値水準がレジスタンスとなって頭打ち。NY市場では1990ドル維持をかけた攻防状態から、NY引け後には1980ドル台半ばへ。先週末の上ヒゲ陽線で上値の重さを確認しての上昇局面一服からの週明けは下ヒゲ十字線で下げ渋り。いったんは落ち着きそうな状況となり、1990ドル台から2000ドルの大台までが目先のレジスタンスに。これを突破できれば短期的には2020ドル程度までの一段高も。

NYプラチナ・日足チャート 2023/9/19 - 10/23NYプラチナは-0.1ドル、0.01%の小幅安で3日ぶりの反落。900ドルを挟んでの攻防状態から週末に上抜けた状態を維持してほぼ横ばい推移。ただし週明け時間外には再度900ドル割れを試す場面もあり、ロンドン市場でつけた安値は890ドル台半ばまで。先週末安値を下回らずに切り返すとNY市場では900ドル台へと反発も、高値では910ドルにも届かずNY引け後には900ドル付近へとやや軟調気味に推移。900ドルの大台近辺での攻防からは抜け切れず、引き続き890ドルから910ドルまでが目先の主要レンジ。上抜けると930ドル付近までの一段高へも、下抜けの場合には870ドル近辺までの一段安へ。

ドル円・日足チャート 2023/9/19 - 10/23ドル円は14銭のドル安円高、0.09%の反落。149円80銭台を中心に小幅揉み合い推移となった東京午前の時間帯から、午後には149円90銭台まで上昇し、欧州時間には150円付近までの上値トライ。NY時間にかけて徐々に失速すると、NY午後にかけては米10年債利回りが4.9%割れへと急低下した流れに連れてドル安の流れが強まり、149円50銭台まで下落してこの日の安値。先週半ばから150円ラインで上値を押さえられ、下値は149円50銭の節目でいったんサポートされた格好。150円台半ばまでの上値トライ余地を残しながらも150円ラインでの抵抗感から徐々に失速感も、149円50銭の節目を維持できなくなれば148円付近までを目安に調整局面形成へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/23終値とチャート

24日の国内金価格は-1円、0.01%の小幅続落。最高値圏での下げ渋り状態となり、RSIは前日の78.4から86.2へと一段高。現状水準にとどまるだけでも明日以降RSIは90ポイント台への上昇が見込まれ、急反落リスクは急上昇。とはいえ中東情勢では余談を許さない状況が続いて緊張感も高止まり、月末月初のFOMCを控えて週末のPCE待ちで市場の動意は縮小状態。それでも10400円超へと最高値更新なら短期的には10450円程度までの一段高も。

プラチナ価格は+2円、0.04%の小幅高で3日続伸。10月18日(4695)以来、1週間ぶりの高値水準へとゆっくりとした上昇基調が継続。ゆるやかな下落基調が続く21日移動平均線(4639)を9日移動平均線(4643)が上抜けて下値をサポート。直近高値を上抜けて4700円の節目を突破できれば4750円程度までを短期上値目標に一段高トライへ。下方向へは4630円台の節目を割れると4570円程度までを短期目安に下値トライへ。
※参考:金プラチナ国内価格10/24とチャート

2023年10月24日(火)時点の相場
国内金10,388 円 10/24(火) ▼1(0.01%)
国内プラチナ4,680 円 10/24(火) ▲2(0.04%)
NY金1,987.8 ドル 10/23(月) ▼6.6(0.33%)
NYプラチナ905.0 ドル 10/23(月) ▼0.1(0.01%)
ドル円149.71 円 10/23(月) ▼0.14(0.09%)

10/23(月)のその他主要マーケット指標

ユーロ圏PMI、10月速報は5ヵ月連続50割れで約3年ぶり低水準 10/25(水)

ユーロ圏消費者信頼感指数は回復途上で失速も、ドイツが牽引 10/24(火)

逆三角保合い上抜け、高騰続く予測不能な国内金価格 10/23(月)

NY連銀サービス業も10月は低調、インフレ関連指標も下げ渋り 10/21(土)

フィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月も回復基調継続 10/20(金)


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