金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

求人件数は依然高水準、求人倍率も下げ渋り

更新日:2024年3月7日(木)

米・求人件数 2024年1月米1月の求人件数は886.3万件。市場予想の885.0万件をわずかに上回り、12月(888.9)をわずかに下回って2ヵ月連続減少。3ヵ月ぶりの低水準となり、2年10ヵ月では3番めの低水準。18ヵ月連続で前年割れ。
減少傾向は続くものの、6ヵ月移動平均では900.55万件となり、2年半ぶり低水準となった12月(900.55)からは小幅増。
過去平均532.2万件を大きく上回り、コロナ直前の水準700万件あたりからも大幅上方乖離の状態。
そんな状況で、下げ渋りの兆候も。

失業者一人当たりの求人件数、求人倍率は1.447件/失業1人。12月(1.418)を上回り、4ヵ月ぶりの高水準。
2022年3月(2.033)でピークアウト後は低下基調が続き、2023年10月には2年2ヵ月ぶり低水準となる1.348件まで低下。
それ以降は、1.4件超での推移。
過去平均0.687件の2倍以上で、2019年平均1.193も大きく上回る水準で、こちらも下げ渋り。
依然として、米労働市場の需要の強さは続きます。

NY金・日足チャート 2024/1/31 - 3/66日のNY金は+16.3ドル、0.76%高で5日続伸。終値ベースでは4日連続で過去最高値を更新。5日続伸は昨年9月以来、半年ぶり。先週末からのの急騰局面はまだ終わらず、時間外での安値は2130ドルを割れず、2130ドル台半ばでの小幅揉み合い推移。NY市場では米10年債利回り低下とドル安の流れにサポートされて堅調推移、2月ADP雇用者数が予想を下回ると2140ドル台後半へ、求人件数の減少傾向には乱高下の反応も、昨年12月4日につけた過去最高値(2152.3)を上抜け。NY午後にも上値トライ継続となって高値では2160ドルまで上昇、反動安で2150ドル割れを試しながらもNY引け後には2150ドル台半ばへと反発。過熱感も高まるものの、雇用統計通過までは高止まり状態継続の可能性も。調整目安としては2月安値(1996.4)から3月高値(2160.7)の23.6%戻し(2121.9)、38.2%戻し(2097.9)など。

NYプラチナ・日足チャート 2024/1/31 - 3/6NYプラチナは+27.2ドル、3.07%の大幅反発で2月1日(922.3)以来、1ヵ月ぶりの高値。上げ幅としては今年の絶対値平均12.8ドルの2.1倍、今年最大の急騰。時間外序盤の880ドル台半ばが安値となり、前日安値を下回らずに切り返して890ドル台へ。NY市場ではNY金の堅調推移に追随、900ドルの大台回復トライを経てNY午後には910ドルの節目超え、高値では910ドル台後半まで上昇。NY引け後にはやや失速気味となって910ドルの節目との攻防状態に。これを維持することができれば鍋底から抜け出しての反発局面形成再トライへ、90日移動平均線(922.4)も突破できれば流れ加速の可能性も、当面の上値目標は990ドル付近まで。

ドル円・日足チャート 2024/2/1 - 3/6ドル円は65銭のドル安円高、0.43%の続落。150円ちょうど近辺での小幅揉み合い推移で東京時間を通過、欧州時間序盤には3月の日銀会合でのマイナス金利解除の可能性報道を受けて149円30銭台まで急落する場面も。直後の自律反発も149円80銭台までにとどまり、NY市場にかけても軟調推移。ADP雇用も予想を下回り、パウエルFRB議長の議会証言では利下げに向けては「インフレ鈍化へのさらなる確信」が必要との発言もあったものの、ゆるやかながらドル安基調が続いてNY午後には149円10銭近辺まで下落。雇用統計前に149円90銭の節目をしっかり下抜けて調整局面進行へ、短期下値目安は12月安値(140.26)から2月高値(150.88)の23.6%戻し(148.37)近辺まで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/6終値とチャート

7日の国内金価格は+40円、0.36%高で6日続伸、6日連続で今年高値を更新し、4日連続で過去最高値を更新。6日続伸は今年2度め、14日間で13日上昇する急騰局面を形成し、RSIも97.7%へと一段高。12月高値(10819)から12月安値(10115)の161.8%戻し(11254)にもほぼ到達してしまった格好に。調整目安としては12月安値(10115)からここまでの23.6%戻し(10983)辺りまで。

プラチナ価格は+74円、1.6%の反発で2月26日(4711)以来、10日ぶりの高値。4690円の節目上抜けに伴う短期上値目標は4800円の大台回復へ。下落トレンドからの脱却失敗直後の再トライ、流れも反発方向へと徐々に変わりつつあり、前回よりは成功確率も高まりそうな状況にも。水平状態の90日移動平均線(4700)がレジスタンスとならないことが大前提となり、上下動を繰り返しながら上値も下値も切り下げてきた流れから、上値も下値も切り上げる流れへの転換点となる重要局面にも。
※参考:金プラチナ国内価格3/7とチャート

2024年3月7日(木)時点の相場
国内金11,251 円 3/7(木) ▲40(0.36%)
国内プラチナ4,693 円 3/7(木) ▲74(1.60%)
NY金2,158.2 ドル 3/6(水) ▲16.3(0.76%)
NYプラチナ914.4 ドル 3/6(水) ▲27.2(3.07%)
ドル円149.41 円 3/6(水) ▼0.65(0.43%)

3/6(水)のその他主要マーケット指標

世界のプラチナ需給 2023年第4四半期 3/8(金)

求人件数は依然高水準、求人倍率も下げ渋り 3/7(木)

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