金プラチナ短期相場観
ダブルトップ懸念払拭、国内金価格は3ヵ月ぶりに最高値更新
更新日:2024年3月4日(月)
日米欧の主要株価指数は過去最高値更新が続き、日経平均は週明け東京市場を4万円台でスタート、ドル円は2022年と2023年高値付近で今年高値圏150円台で下げ渋り、NY金も終値ベースでは2ヵ月ぶりに過去最高値を更新した週末の2090ドル台を維持して週明け時間外をスタート。
そんな3月初旬、国内金価格も12月4日(10819)以来、3ヵ月ぶりに過去最高値を更新。12月半ばから続いていた上昇チャネルも突き抜ける形となり、ドル円でのトリプルトップへの警戒感は続くものの、国内金価格に漂っていたダブルトップへの警戒感は払拭された格好にも。
こうなると、今後ドル円のトリプルトップ懸念が解消された暁には国内金も一段高への可能性、逆にドル円反落の場合でもNY金の動向次第では高止まり、あるいはゆるやかな上昇継続へ、といった展開も想定可能か。
今後、想定可能となる新たな上値目標水準としては、
12月高値(10819)から12月安値(10115)の161.8%戻し=11254円。
さらには、
10月安値(9512)から12月高値までの上昇値幅1307円を、
12月安値を起点に加算するN計算値=11422円。
4日の国内金価格は先週末から+188円、1.74%の大幅高で3営業日続伸、3日連続で今年高値を更新し、今年初の過去最高値更新。上げ幅としては今年の絶対値平均40円の4.7倍、今年最大。前回の過去最高値更新日、12月4日(+209円、1.97%)以来、3ヵ月ぶりの大幅高。週末の米指標悪化に伴う米長期金利低下とドル安の流れを受けてNY金が急騰、円安がドル円を下支えする格好となってドル円も下げ渋り。これまで上げ渋っていた過熱感も急騰し、ゆるやかな価格上昇と過熱感低下の逆行状態も解消しての急騰。10760円の節目上抜けに伴う短期上値目標10800円台を突き抜けての急騰で国内金価格は新たな水準へ。短期的には一服感からの調整も入りやすく、12月安値(10115)からここまでの上昇幅の23.6%戻し(10779)から前回最高値圏10800円近辺までが当面の調整目安、サポート候補に。
一目均衡表では三役好転の強気相場が続き、急騰する転換線(10819)から基準線(10730)近辺までが当面の下値サポート候補にも。日柄的には3月12-13日にかけて雲のねじれが発生。12日の米2月CPIには要注意。
プラチナ価格は+23円、0.5%高で3日ぶりの反発。週末に小反発のNYプラチナは890ドル近辺を維持して週明け時間外をスタート。これを受けて一段安トライへと向かいつつあった国内プラチナ価格もいったんは下げ渋り。4620円の節目割れに伴う短期下値目安、12月安値(4552)近辺を目指した流れも巻き戻し。ただし反発値幅は限定的、上値も下値も切り下げる下落トレンド継続中の範囲内。目先は4600を割り込むようなら下値トライ再開、12月安値(4552)近辺再トライへ。上方向へは4670円の節目を上抜けることができれば一定の反発局面形成へ、1月末と2月高値(4757)近辺までが短期上値目標に。
金との価格差は6358円、3営業日連続で過去最大を更新。
一目均衡表では基準線(4671)、転換線(4670)を下回り、雲の下限(4686)も下回り、遅行線も26日前価格(4660)を下回る三役逆転。しかし、またしても中期三角保合い下限ラインではサポートされる底堅さも。ただし、三角保合い下半分での滞空時間長期化に伴い、上値の重さも徐々に増す状況。地合い回復に向けては4700円近辺の中間ライン超えが当面の課題。
※参考:金プラチナ国内価格3/4とチャート
- 2024年3月4日(月)時点の相場
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国内金 : 10,984 円 3/4(月) ▲188(1.74%) 国内プラチナ : 4,628 円 3/4(月) ▲23(0.50%) NY金 : 2,095.7 ドル 3/1(金) ▲41.0(2.00%) NYプラチナ : 888.0 ドル 3/1(金) ▲4.0(0.45%) ドル円 : 150.12 円 3/1(金) ▲0.14(0.09%)
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