金プラチナ短期相場観
新築+中古住宅販売件数は前年比プラス圏目前で失速
更新日:2024年3月26日(火)
米2月の新築住宅販売件数は66.2万戸。市場予想の67.5万戸を下回り、1月(66.4)からも小幅減。3ヵ月ぶりの減少で2ヵ月ぶりの低水準。
ただし、2022年12月以降は15ヵ月連続で60万戸台での推移が続き、前年比では+5.92%で4ヵ月ぶりの伸び率。11ヵ月連続で前年比プラス圏推移も継続中。
先週発表された2月の中古住宅販売件数は438万戸。市場予想の394戸を上回り、1月(400)からも大幅増で1年ぶりの高水準。前月比+9.5%も1年ぶりの急増。
ただし、前年比では-3.3%。2年5ヵ月ぶり高水準となった1月(-1.7%)から-1.6%、前年割れが続いた2年半のなかでは2番めの高水準。
新築+中古住宅販売件数では、3ヵ月連続の増加で1年ぶりの高水準。前年比では-2.2%。2年半ぶり高水準となった1月(-1.2%)から-1.0%。前年割れが続いた2年8ヵ月のなかでは3番めの高水準。
景気動向を先行して反映するとされ、2月の比率では13.1%を占める新築住宅販売は堅調推移が続くも足下ではやや伸び悩み。全体の9割近くを占める中古住宅販売は前年割れからの回復基調が続きながらもプラス圏目前で失速。
新築+中古でも合計件数は足下で増加しながらも、前年比伸び率ではプラス圏回復目前で足踏み状態。
米国の微妙な景気動向を反映したような状態となっているようにも見えます。
25日のNY金は先週末から+16.4ドル、0.76%の反発。週末の安値2150ドル台後半からの反発局面は週明けのアジア時間も続いて2170ドル台へ、2180ドル手前で失速するとロンドン序盤には2160ドル台半ばへと逆戻り。ロンドン・NY朝にかけては週末に売られたユーロドルの巻き戻し主導でゆるやかなドル安基調となり、2170ドル台へと再浮上、高値では2180ドルまで上昇もこれを維持できず、NY午後には2170ドル台前半へ。
下値サポートを2160ドルへと切り上げ、2190ドルまでのレンジで保ち合い継続へ。週末のPCE待ちの様相ながら、下限割れなら調整局面へ、2月安値(1996.4)から最高値(2225.3)の半値戻し(2110.9)辺りまでが下値目安に。上抜けなら最高値更新トライ、短期上値目標は2230ドル近辺へ。
NYプラチナは+10.4ドル、1.16%の反発。週末NY市場での安値890ドル台半ばからの反発局面が週明けも続き、アジア時間に900ドルの大台を回復。ロンドン序盤には一時的に大台を割れる場面もありながら、押し目買いの様相となってNY朝には910ドル台へ、高値では910ドル台半ばまで上昇して一服。
890ドル台から910ドル台までの小幅保ち合いレンジ下限からの反発局面が上限までで一服状態に。目先、上抜けできれば3月高値圏940ドル近辺までを短期目標に上値トライへ。下限を割り込むようだと下値トライ再開、今年安値(870.1)更新トライへ。
ドル円は先週末から変わらず151円40銭台での横ばい推移。東京時間朝には当局の円安牽制発言を受けて一時151円近辺へと急落も、先週末安値付近で切り返し。ただし151円40銭台回復後は上値も重く、151円ちょうど付近まで再反落となってこの日の安値。午後から欧州時間にかけては151円10銭台から40銭台までのレンジで保ち合い推移、NY市場では151円10銭台からの反発局面で151円50銭台まで上昇してこの日の高値。この日の変動値幅は49銭、今年の平均109銭の半分以下、今年6番めの小動き。
短期的には150円60銭の節目上抜けに伴う上値目標、152円台後半を目指す流れが継続中。ただし2022-3年高値圏151円90銭台手前で失速して小康状態に。いったん調整となれば151円から150円半ば辺りまでが目先のサポート候補に。週末のPCE結果などがきっかけとなって2022-3年高値更新となれば152円台後半再トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/25終値とチャート
26日の国内金価格は+42円、0.36%高で3日ぶりの反発。価格ラインの下に9-21-90日移動平均線が全て上昇基調で上から昇順に並ぶパフェクトオーダー、強気相場の構成はかれこれ5週間。平常時ならいつ崩れてもおかしくはない状態。目先は11530円から11650円までのレンジで高値保ち合いを形成、下限割れの場合の短期下値目安は11470円近辺まで、9日線(11428)を下回ってパーフェクトオーダー崩れにはもう少し時間が必要か。再び上方ブレイクなら11690円近辺までが上値目標に。
プラチナ価格は+38円、0.8%の反発。9日移動平均線(4775)にわずかに届かず、直近高値(4789)を下回る水準にとどまり、わずかながらも上値も下値も切り下げる下落トレンドへと移行した可能性も否定できない状態に。ただし、4730円を下限に4790円の上限までのレンジで保ち合いを形成する状態でもあり、上限突破できれは下落トレンド懸念もいったん払拭、4900円の大台付近を目標に上値トライへ。下限割れなら下落トレンド加速、4660円程度までを目安に一段安の展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格3/26とチャート
- 2024年3月26日(火)時点の相場
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国内金 : 11,578 円 3/26(火) ▲42(0.36%) 国内プラチナ : 4,774 円 3/26(火) ▲38(0.80%) NY金 : 2,176.4 ドル 3/25(月) ▲16.4(0.76%) NYプラチナ : 908.8 ドル 3/25(月) ▲10.4(1.16%) ドル円 : 151.42 円 3/25(月) +-0.00(0.00%)
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