金プラチナ短期相場観

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ISM製造業景況指数は1年半ぶり、価格指数は1年8ヵ月ぶり高水準

更新日:2024年4月2日(火)

ISM製造業業景況指数+価格指数 2024年3月3月のISM製造業景況指数は50.3。市場予想の48.3程度を大幅に上回り、2月からは2.5ポイントの急騰で2022年10月(50.0)以来、1年半ぶりの節目50を回復。
新規受注が51.4となり、前月比+2.2で2ヵ月ぶりの高水準で節目50超を回復、1年10ヵ月では2番めの高水準。
生産は54.6。前月比+6.2の急騰で2ヵ月ぶりの節目50超、1年9ヵ月ぶりの高水準。
価格指数は55.8。3ヵ月連続の節目50超となり、前月比+3.3で2022年7月(60.0)以来、1年8ヵ月ぶりの高水準。昨年夏場の40ポイント台前半からの急上昇局面が継続中。

製造業PMIが一足先に節目50を回復し、3月(51.9)まで3ヵ月連続で50超を維持している状況にやや遅れをとっていたISMの指数も、ここに来て猛追。
ただし、景気急回復の兆しとともにインフレ再燃への警戒感も高まる状況に。

NY金・日足チャート 2024/2/26 - 4/11日のNY金は3連休前から+18.7ドル、0.84%高で5日続伸。3営業日連続、今年10回めの過去最高値更新。5日続伸は3月以来で今年2度め。2260ドル近辺からスタートした週明け時間外には一段高トライ、2270ドル台へと水準を切り上げると高値では2280ドル台半ばまで上昇。一服後はロンドン市場で2270ドル台へと失速後、NY朝には米10年債利回り上昇とドル高の流れが強まって軟調推移。米3月ISM製造業景況指数が予想外の好結果となった直後には一時2250ドル割れ、しかし押し目買い圧力も強く、NY引け後には2260ドル台から2270ドル回復トライへ。
一向に収まらない旺盛な買い圧力からは、短中期的に期想定可能な一段高目安としては2350ドル近辺も。短期的な調整目安候補としては3月半ば安値(2149.2)から最高値(2286.4)の38.2%戻し(2234.0)辺り。

NYプラチナ・日足チャート 2024/2/26 - 4/1NYプラチナは-9.7ドル、1.05%の反落。週末の反発局面が週明け時間外も続いて920ドル付近から堅調推移、しかし先週高値圏920ドル台前半を上抜けて3月18日(942.8)以来、2週間ぶり高値水準となる930ドル手前まで上昇して失速。920ドル台の節目突破に失敗する格好となり、ロンドン・NY朝にかけて910ドル割れへと急反落。900ドル台半ばで折り返すとNY午後には910ドル台を回復。保ち合い上抜けに失敗後も、保ち合い下限900ドル台もなんとか維持した格好。
目先、900ドル台の下限を維持できなくなれば3月安値(870.1)前後までが短期下値目安。920ドル台の上限突破に成功なら950ドル近辺までが短期上値目標に。
金との価格差は1345.7ドルへ急拡大、3日連続で過去最大を更新。

ドル円・日足チャート 2024/2/27 - 4/1ドル円は週末から+30銭、0.2%の反発。NY終値ベースでは今年高値をわずかに更新し、昨年11月13日(151.72)以来、4ヵ月半ぶりの高値。週明け東京朝の151円20銭近辺が安値となり、午後にかけては徐々に下値を切り上げ、ただし上値も151円40銭近辺までと限定的に。休場の欧州時間を通過してNY市場では米10年債利回り上昇に連れてドル高の流れが強まり、151円半ばへ、3月のISM製造業景況指数の上振れ後には151円70銭台へと小幅に急騰。NY午後の反落も151円60銭近辺までにとどまって高止まり。
目先、151円30銭から70銭までの小幅保ち合いとなり、上方向へと抜け出せば152円半ば辺りまでを短期目標に一段高トライ。と同時に介入警戒感も一段と高まり、目標水準到達か否か、あるいは152円近辺で介入発動ならいったんは4-5円程度の大幅巻き戻しにも。上値トライもほどほどに151円30銭割れの場合には150円近辺までの下値切り下げへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/1終値とチャート

2日の国内金価格は+39円、0.33%高で6日続伸。4営業日連続、今年14回めの過去最高値更新。6日続伸は3月初旬以来1ヵ月ぶりで今年3度め。調整目安としては3月25日(11536)から最高値(12021)までの38.2%戻し(11836)、9日移動平均線(11731)、61.8%戻し(11721)など。目先、今年3月以降の平均騰落値幅77円分上昇した場合には12098円、下落すると11944円。

プラチナ価格は-49円、1.02%安で3日ぶりの反落。4780円の節目上抜けに伴う短期目標11月高値(4923)付近を目指した上値トライは失敗。NYプラチナの保ち合い上抜け失敗をそのまま反映する格好となり、3月高値(4843)にも届かず失速、中期三角保合い上抜け後の勢いも続かず。あらためて4830円超へと抜け出すことができれば上値再トライへ、4870円程度までが上値目標に。4730円の下値サポートを割り込むようだと一段安トライへ、中期三角保合い下限割れとなる2月安値(4584)近辺までが下値目安に。
金との価格差は4日連続で過去最大を更新、7245円へと急拡大。
※参考:金プラチナ国内価格4/2とチャート

2024年4月2日(火)時点の相場
国内金12,021 円 4/2(火) ▲39(0.33%)
国内プラチナ4,776 円 4/2(火) ▼49(1.02%)
NY金2,257.1 ドル 4/1(月) ▲18.7(0.84%)
NYプラチナ911.4 ドル 4/1(月) ▼9.7(1.05%)
ドル円151.65 円 4/1(月) ▲0.30(0.20%)

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