金プラチナ短期相場観

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「34年ぶり円安」の次に予想される事態

更新日:2024年4月26日(金)

ドル円 長期 1986年-2024年4月25日「34年ぶり円安」報道が巷に溢れる昨今、ドル円は24日にはNY終値で155円台へと水準を切り上げたことにより、1990年6月25日(155.37)以来、33年10ヵ月ぶりのドル高円安水準に。約「34年ぶり」の円安が一段と進行。
25日には155円60銭台へとさらに水準を切り上げたことにより、1990年5月10日(157.00)以来、33年11ヵ月半ぶりのドル高円安水準に。およそ「34年ぶり」のドル高円安は続きます。
さらに今後、157円を超えてきた場合には、1990年5月7日の158円、同年4月18日の159円と遡り、1990年4月17日には159.90円。
もし、5月中旬頃に159円程度に達した場合、34年1ヵ月ぶりのドル高円安水準。
ドル高円安の流れがもう少し続いた場合でも、当面の間は、およそ「34年ぶり円安」が続くことになりそうです。

過去、水準的に159円90銭台を超え、160円超となったのは、1986年12月24日(161.45)まで遡ることに。
もし、今後すぐにでも160円台に到達した場合には37年4ヵ月ぶりの円安。およそ「37年ぶり」の円安に。
今後、数カ月程度かけて1ドル=160円台に到達した場合、およそ「38年ぶり」の円安となります。
「34年ぶり円安」の次に来るのは、「37年ぶり円安」もしくは「38年ぶり円安」ということに。
もちろん、34年ぶり円安の次に「数カ月ぶりの140円台」、「数カ月ぶりの円高」といった事態がやってくる可能性も否定はできません。

25日のNY金は+4.1ドル、0.18%高で4日ぶりの反発。アジア時間には前日安値を下回る2310ドル台半ばの安値をつけて切り返し、ドル安基調となったロンドン・NY朝にかけて2340ドルを回復するとNY市場では乱高下。米1-3月期GDP速報が予想を下回る低調となり、個人消費も予想を下回ったのに対して四半期コアPCEは前期比年率+3.7%と上振れ。本日発表の3月PCEの上振れ警戒感も増す格好にも。指標発表直後には2320ドル台前半まで急落も、急反発でつけた高値は2350ドル台後半まで。NY午後には2340ドル台へと収束。結果的に今週の急反落局面一服、という状態にとどまり、下げ止まりかどうかの判断は3月PCEの結果確認後へ。今週安値圏2300ドルの大台ライン近辺までの下値再トライか、もしくは最高値(2448.8)から4月安値(2304.6)の38.2%戻し(2359.7)辺りまで反発できるかどうか。

NYプラチナは+4.7ドル、0.51%高で5日ぶりの反発。アジア時間の910ドル近辺からロンドン序盤に920ドル手前まで上昇して反落、NY市場での指標発表直後にはNY金に連れる形で910ドル割れ、反発局面では920ドル台を回復し、NY引け後には920ドル台後半へと一段高。4月1日(905.0)以来の安値をつけながら、下ヒゲを残して切り返す格好にもなり、2週間ほど続いた急反落局面に底打ちの可能性も示唆。4月の今年高値(1020.5)からこの日の4月安値(905.5)の23.6%戻し(932.6)をクリアできれば38.2%戻し(949.4)近辺までが反発目標に。ただし910ドルの節目を割り込むようだと下値トライ再開、3月中旬安値圏890ドル台までが下値目安に。

ドル円は+28銭、0.18%の続伸。1990年5月以来、33年11ヵ月ぶりのドル高円安水準。この日も東京朝が安値となって155円20銭近辺から、ゆるやかに堅調推移。午後には155円半ばから155円70銭台へと小幅に急騰。NY市場では1-3月期のGDP速報などの強弱混在結果に155円30銭台から70銭台までのレンジで乱高下、NY午後には155円半ばで小康状態に。154円80銭の節目上抜けに伴う短期上値目標155円台半ばに到達した状態で日銀経由PCE待ちへ。上振れとなれば介入警戒感のなかで156円トライも、下振れなどで調整へと向かえば154円30銭が当面の下値サポート。これを割れると153円近辺までの調整幅拡大へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/25終値とチャート

26日の国内金価格は+98円、0.77%の続伸。最高値となった週初、4月22日(12996)以来の高値となってGW入り。PCE上振れの場合にはドル高円安、NY金は反落か意外と下げ渋るか。PCE下振れの場合にはNY金は上昇、ドル円はやや軟調も押し目買いにサポートされる可能性も。さらに為替急変時には介入の有無も含め、多分に不透明要素を抱えての連休明けに。最高値(12996)から4月安値(12668)の23.6%戻し(12745)を達成し、38.2%戻し(12793)も目前となり、半値戻し(12832)から61.8%戻し(12871)も射程圏内。下方向へは12660円でサポートされない場合には、12600円近辺から12550円付近までが下値目安にも。
週間ベースでは-157円、1.21%安で10週ぶりの反落。今年最大の急落となり、昨年12月4日からの週(-361円、3.4%)以来、4ヵ月半ぶりの大幅安。

国内プラチナ価格は+94円、1.92%高で4日ぶりの反発。4月22日(5037)以来の高値で5000円の大台回復目前で連休へ。上方向には5210円の節目を上抜けると今年高値更新へ、5300円前後までを目指す流れとなる可能性も。下方向には4900円の大台を割れると4800円近辺までが下値目安に。
週間ベースでは-36円、0.71%の続落。
※参考:金プラチナ国内価格4/26とチャート

2024年4月26日(金)時点の相場
国内金12,779 円 4/26(金) ▲98(0.77%)
国内プラチナ4,999 円 4/26(金) ▲94(1.92%)
NY金2,342.5 ドル 4/25(木) ▲4.1(0.18%)
NYプラチナ920.5 ドル 4/25(木) ▲4.7(0.51%)
ドル円155.64 円 4/25(木) ▲0.28(0.18%)

4/25(木)のその他主要マーケット指標

日銀現状維持+PCE上振れ=158円、37年ぶり円安も視野に 4/27(土)

「34年ぶり円安」の次に予想される事態 4/26(金)

ドイツIFO景況感4月は全業種で回復基調継続 4/25(木)

製造業PMIは50割れ、米4月総合PMIは急失速で米欧逆転 4/24(水)

回復続くユーロ圏消費者信頼感指数は2年2ヵ月ぶりの高水準 4/23(火)


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