金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

回復途上のユーロ圏景況感指数、節目100手前で横ばい状態に

更新日:2024年6月28日(金)

ユーロ圏景況感指数 2024年6月欧州委員会が発表した6月のユーロ圏景況感指数は95.9。市場予想の96.1を下回り、前月から-0.2で2ヵ月ぶりの低水準。7ヵ月連続96前後の横ばい推移傾向に。
製造業は-10.1(長期平均-4.99)、前月から-0.2で2ヵ月ぶりの低水準、3年10ヵ月では2番めの低水準。サービス業は6.5(長期平均9.37)、2ヵ月ぶり低水準。
雇用期待指数は99.7、前月から-1.6で3年3ヵ月ぶりの低水準。

<主要4カ国>
スペイン★:102.4=前月から+1.1の反発で2ヵ月ぶり高水準、7ヵ月連続101超。
イタイア★:99.6=-0.7の反落で2ヵ月ぶり低水準、7ヵ月連続100前後での推移。2ヵ月ぶりの節目100割れ。
フランス★:97.2=-0.7の反落で2ヵ月ぶり低水準、半年間では2番めの低水準。3ヵ月連続100割れ。
ドイツ★:92.1=-0.2の反落で2ヵ月ぶり低水準、1年間では2番めの高水準。24ヵ月連続100割れ。
<100超の好調国>
ギリシャ:110.6=前月から-0.4の反落で2ヵ月ぶり低水準、10ヵ月で2番めの高水準。1年8ヵ月連続100超。
クロアチア:105.3=-2.2の反落で9ヵ月ぶりの低水準。3年2ヵ月連続100超。
キプロス:103.8=4ヵ月ぶり高水準の前月から変わらず横ばい推移。1年10ヵ月連続100超。
スロバキア★:103.6=+8.0の急反発で3年ぶり高水準。3ヵ月ぶりの100超。
ポルトガル★:101.0=前月から変わらず横ばい推移、1年2ヵ月では2番めタイの高水準。5ヵ月連続100超。
<ワースト3>
エストニア:83.6=+1.4の続伸で3ヵ月ぶり高水準。23ヵ月連続80台、27ヵ月連続100割れ。
オーストリア★:86.6=前月から-4.6、3ヵ月ぶりの急反落で半年ぶりの低水準。3ヵ月ぶり90割れ、24ヵ月連続100割れ。
フィンランド:87.3=+2.7の続伸で5ヵ月ぶり高水準。22ヵ月連続80台、25ヵ月連続100割れ。

前月から上昇したのは19カ国中8カ国、前月の15カ国から急減、4ヵ月ぶりの少なさ。過去1年では3番めの低水準。
上下の格差は27.0ポイントで前月の28.8からは縮小、直近9ヵ月では2番めの大きさ。
★:EURO2024決勝トーナメント進出国
<その他ユーロ圏で決勝T進出国>
オランダ:99.9=+0.5で3ヵ月続伸、1年11ヵ月ぶり高水準。
スロベニア:98.5=+0.8で4ヵ月続伸、2年1ヵ月ぶり高水準。
ベルギー:95.7=+2.0の続伸で半年ぶり高水準。

盛り上がるEUROをきっかけに、ユーロ圏の景気回復も再加速すると良いですが。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年6月27日27日のNY金は+23.4ドル、1.01%高で3日ぶりの反発。2310ドルを挟んでの小幅揉み合い推移となったアジア時間には前日安値を下回らず、2300ドルの大台も維持して下げ渋り。2330ドルの節目割れに伴う短期下値目安2280ドル近辺を目指した流れは2300ドルの大台ラインを突破できずに切り返し。ユーロ高ドル安の流れにも連れてロンドン・NY市場にかけて2330ドル台へと急反発。高値では2340ドル台前半まで上昇し、NY午後も2330ドル台後半を維持。2310ドルから2350ドルまでが目先の主要レンジとなり、PCE確認後にあらためて2310ドルの節目を割れるようなら大台割れへと向かう可能性も高まって下値トライの展開へ、当面の下値目安は2250ドル辺りまで。逆に2350ドル超へと抜け出すようなら高値圏再トライへ、2400ドルの大台回復を目指す流れへ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年6月27日NYプラチナは-29.9ドル、2.89%の大幅反落。アジア時間の1030ドル近辺が高値となって軟調推移、ロンドン・NY朝には1020ドル近辺へ、NY市場では1010ドル割れへと一段安。NY引け後には1000ドルの大台付近で下げ渋り。980ドルから1040ドルまでが目先の主要レンジとなり、下方向には1000ドルの大台から20日移動平均線(993.0)、9日移動平均線(990.9)辺りまでは比較的強めのサポートとなる可能性も。これらを突破して980ドルの節目割れの場合には6月安値圏950ドル近辺までを目安に下値再トライへ。1040ドル超へと切り返すことができれば1060ドル程度までの上値切り上げも。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年6月27日ドル円は-9銭、0.06%の小幅安で3日ぶりの反落。37年半ぶりのドル高円安水準到達後の一服状態となった東京時間には160円70銭台から軟調推移、それでも160円30銭台で下げ渋る展開となって欧州時間も通過。NY朝には失業保険継続受給者数が2年半ぶり高水準となったことなどもあり、米10年債利回りが低下した流れにも連れて一時160円30銭割れの安値をつけて切り返し。NY午後には160円70銭台、NY終盤には前日高値に迫る80銭台まで上昇。今朝の東京市場では161円台へと一段高となり、短期的には一服感も、PCE結果次第では一段高トライへ、次の上値目標としては162円台後半も。巻き戻しの流れとなって159円50銭の節目を割り込むようなら158円近辺までの一段安も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/27終値とチャート

28日の国内金価格は+155円、1.19%の大幅高で3日ぶりの反発。6月21日(13221)以来、1週間ぶりの高値。短期下値目安13000円の大台近辺到達後の切り返しで上昇軌道の9日移動平均線(13045)を再び上抜け、強気のパーフェクトオーダーも復活。13100円の節目も上抜けたことで一段高トライへと向かう可能性、短期上値目標は13200円近辺。ただしPCE後に波乱があれば週明けにはやや行き過ぎの展開にも。上方向に行き過ぎると13250円程度も、下方向には12990円が下値サポート、これを割り込むようなら12900円近辺までの一段安も。
週間ベースでは-67円、0.51%の反落。月間では+204円、1.58%高で6ヵ月続伸。6ヵ月続伸は2019年2月以来、5年4ヵ月ぶり。

国内プラチナ価格は-108円、1.9%の反落。やや行き過ぎた前日の急騰幅の6割弱を巻き戻し、現状水準維持でも下値切り上げの短期上昇トレンド継続の形に。ただし、9日移動平均線(5496)の下で推移する21日移動平均線(5446)はまだ下げ止まり切れず。目先、5690円の節目を上抜けると5月高値(5877)から6月安値(5218)の76.4%戻し(5721)超えが短期上値目標に。下方向には5490円の節目を割れると5400円近辺までの一段安も。
週間ベースでは+124円、2.28%の続伸。月間では-56円、0.99%安で4ヵ月ぶりの反落。
※参考:金プラチナ国内価格6/28とチャート

2024年6月28日(金)時点の相場
国内金13,154 円 6/28(金) ▲155(1.19%)
国内プラチナ5,573 円 6/28(金) ▼108(1.90%)
NY金2,336.6 ドル 6/27(木) ▲23.4(1.01%)
NYプラチナ1,006.2 ドル 6/27(木) ▼29.9(2.89%)
ドル円160.76 円 6/27(木) ▼0.09(0.06%)

6/27(木)のその他主要マーケット指標

PCEは予想通りで波乱なし、スーパーコアPCEサービスも低下 6/29(土)

回復途上のユーロ圏景況感指数、節目100手前で横ばい状態に 6/28(金)

新築住宅販売件数急減で一時ドル安、でも円安も止まらず 6/27(木)

米住宅価格上昇率は高止まり、住宅購入余力も急低下 6/26(水)

ドイツIFO景況感指数、6月はサービス業以外が急失速 6/25(火)


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