金プラチナ短期相場観

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住宅着工、建設許可件数ともに6月は予想以上に下げ渋り

更新日:2024年7月18日(木)

米住宅着工件数・建設許可件数 2024年6月米6月の住宅着工件数は135.0万戸。市場予想の130.0万戸を上回り、前月比+2.97%で2ヵ月ぶり高水準。
2023年8月(130.5)と今年3月(129.9)が近年最低水準となり、4月以降は130万件台で下げ渋り。ただし長期平均143.3万件を下回る水準で低迷。
6ヵ月平均でも6月は137.75万件となり、1年3ヵ月ぶり低水準と、減少傾向が継続。
建設許可件数は144.6万戸。市場予想の140.0万戸を上回り、1年5ヵ月ぶり低水準となった5月(139.9)から+3.36%で2ヵ月ぶり高水準。
2022年12月(140.0)と5月が近年最低水準となり、6月は過去平均137.3万件を少し上回る水準での下げ渋り。
ただし6ヵ月平均では147.4万件となり、1年2ヵ月ぶり低水準。

今週発表された7月のNAHB住宅市場指数は42。3ヵ月連続の低下で節目50割れでの推移も継続、7ヵ月ぶり低水準。足下では軟調推移も昨年末の30ポイント台後半を上回り、2022年末から23年初旬の30ポイント台前半も上回り、節目割れの低調ながらも下げ渋りの様相にも。
住宅市場は引き続き高金利が逆風となり、景況感も着工件数も、許可件数も低調。それでも下げ渋る状態。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年7月17日17日のNY金は-7.9ドル、0.32%安で3日ぶりの反落。最高値更新へと急騰した前日の勢いの余力で時間外には2470ドル台前半から2480ドル台後半まで一段高、ロンドン市場にかけて2470ドル台半ばで下げ渋るとNY市場でも2490ドル手前まで上昇して最高値を更新。NY午後にかけて失速すると2460ドル近辺へとようやく調整、ただしNY引け後には2460ドル台半ばへと下げ渋る様子も。調整目安としては6月安値(2304.7)から最高値(2488.4)の23.6%戻し(2445.0)、38.2%戻し(2418.2)など。2470ドル超へと切り返すようだと再び最高値更新トライ、短期上値目標としては2500ドルの大台近辺も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年7月17日NYプラチナは-3.4ドル、0.34%の反落で7月10日(1006.7)以来、1週間ぶりの安値。アジア時間の1010ドル台からロンドン序盤には1030ドル台へと急騰、NY市場では1040ドル台の高値をつけて失速。金の調整局面に追随する形となってNY午後には1010ドル割れへ。上に行って来いとなっての上ヒゲ陰線も、下値は上昇軌道の20日移動平均線(1006.9)にサポートされた格好。目先、1020ドルに切り下げた上限をしっかり突破できれば上値トライの展開へ、短期上値目標は1070ドル近辺。下方向には990ドルの節目を割れると950ドル近辺までの下値トライへ。

USDJPY・日足+90日移動平均線 2024年7月17日ドル円は-212銭、1.34%の大幅安で3日ぶりの反落。東京朝に158円30銭台から60銭台の高値をつけて失速。午後から軟調推移となって東京市場終了時には158円割れ、欧州時間には157円も割り込んで156円10銭近辺まで、ほぼ一方的に下落。河野デジタル相が通貨防衛の為の利上げを日銀に要求したことが報道され、トランプ前大統領のドル高牽制発言などもあり、日米での円高圧力とドル安圧力が同時進行したような格好にも。NY市場にかけては156円台前半での揉み合い推移。157円80銭の節目割れに伴う短期下値目安157円割れを達成し、ややオーバーラン。今朝の東京市場では一時156円も割り込み、4ヵ月ぶりに90日移動平均線(155.76)割れ。90日線でいったんサポートされるかどうか。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/17終値とチャート

18日の国内金価格は-301円、2.19%の大幅安で3日ぶりの反落。7月10日(13422)以来、1週間ぶりの安値。前日の急騰を含む2日分の上げ幅を全戻ししてさらに一段安、下落率では今年の絶対値平均0.65%の3.37倍、今年2番めの急落。調整目安と想定した6月安値(12689)から最高値(13743)の23.6%戻し(13494)を突き抜け、9日移動平均線(13467)も下抜け。13460円の節目割れに伴う短期下値目安13400円近辺まで、もう少しの下げ余地も。

プラチナ価格は-134円、2.41%の大幅反落で6月20日(5412)以来、1ヵ月ぶりの安値。下落率は今年の絶対値平均騰落率1.16%の2倍超、今年4番めの急落。21日移動平均線(5557)がレジスタンスに切り替わり、戻り売りの構図となって軟調局面継続。5500円の節目割れに伴う短期下値目安5460円程度も突き抜けて一段安。ただ、6月安値(5218)から7月高値(5730)の61.8%戻し(5414)付近に到達したことによる達成感も。
※参考:金プラチナ国内価格7/18とチャート

2024年7月18日(木)時点の相場
国内金13,442 円 7/18(木) ▼301(2.19%)
国内プラチナ5,417 円 7/18(木) ▼134(2.41%)
NY金2,459.9 ドル 7/17(水) ▼7.9(0.32%)
NYプラチナ1,008.1 ドル 7/17(水) ▼3.4(0.34%)
ドル円156.26 円 7/17(水) ▼2.12(1.34%)

7/17(水)のその他主要マーケット指標

米地区連銀製造業景況指数、フィラデルフィアは7月に急騰 7/19(金)

住宅着工、建設許可件数ともに6月は予想以上に下げ渋り 7/18(木)

米輸入物価指数、前年比では6ヵ月続伸、1年半ぶり高水準 7/17(水)

NY連銀製造業景況指数、7月は回復途上の一服 7/16(火)

PPIは5ヵ月、コアPPIは6ヵ月続伸でいずれも1年超ぶりの高水準 7/13(土)


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