金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

日米金融政策転換と地政学リスクでドル安円高・金高の流れ

更新日:2024年8月26日(月)

日銀総裁が今後の利上げ継続への可能性を示唆し、米FRB議長は9月利下げ開始を示唆。日米政策金利の差は今後、縮小していくことが決定的に。
中東ではヒズボラが司令官殺害の報復としてイスラエルを攻撃。イスラエルもレバノン南部のヒズボラ拠点を攻撃。ガザ紛争終結に向かうどころがイスラエルをとりまく環境はさらなる情勢悪化も懸念される状況にも。
日米の金融政策が転換点を迎え、中東での地政学リスクへの警戒感も高止まり。この状況を背景にドル円は144円割れへとドル安円高の流れ、NY金は最高値圏での高止まり。
ただ、大きく開いた日米金利差の縮小ペース見通しとしては当面、ごくわずか。中東情勢においては悪化リスクとともに自制的な面も見え隠れ。
局面的には、やや行き過ぎた流れの巻き戻しも想定されそうな面も。

国内金価格・日足一目均衡表 2024年8月26日週明け時間外のNY金は2550ドル回復トライ、週末からわずかに水準を切り上げて終値ベースでの最高値圏。ドル円は週末の144円30銭台から144円割れへと一段安、東京朝の安値では一時143円40銭台まで下落する場面も。
26日の国内金価格は-76円、0.59%安で5日続落。8月15日(12685)以来、10日ぶりの安値。5日続落は8月7日以来、3週間ぶり、7月末と合わせて今年3度め。ゆるやかに下降する21日移動平均線(12720)を下抜け、12680円の節目との攻防へ。これも割り込むようなら逆三尊崩れとなって二番底トライの展開へ、短期的には12550円程度までが下値目安に。反発方向にはピークアウトした9日移動平均線(12820)が目先のレジスタンス候補。

一目均衡表では転換線(12855)と基準線(12798)を下抜けて三役逆転、弱気相場入り。7月最高値(13743)から8月安値(12153)の半値戻し(12948)を達成していったん力尽きた格好にも。雲の下限や90日移動平均線にも上値を押さえられ、過去の推移からは重要なサポート候補、12700円ラインで下げ止まれるかどうか。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2024年8月26日NYプラチナは週末NY引け後の970ドル回復トライが週明けも継続。
国内プラチナ価格は-11円、0.23%の続落で8月15日(4752)以来、10日ぶりの安値。週末に下抜けた9日移動平均線(4858)が下降に転じて弱気のパーフェクトオーダー再開、この圧力に押される格好にも。4820円の節目も維持できなくなれば二番底トライへ、短期的には4750円程度までが下値目安に。4920円超へと切り返すことができれば局面打開で5000円の大台回復トライへ。

一目均衡表では基準線(4997)を下回る水準での推移が続くなか、足下では抜きつ抜かれつの転換線(4852)を下抜けて三役逆転。弱気相場からの脱却をかけた最初の関門との攻防が続く状態。7月高値(5730)から8月安値(4648)までの急落局面の23.6%戻し(4903)で反発局面は頭打ち、安値圏での保ち合い形成か、二番底トライ、もしくは一段安トライへと向かう可能性も。反発局面再開に向けては基準線上抜けと38.2%戻し(5061)達成が必要に。
※参考:金プラチナ国内価格8/26とチャート

2024年8月26日(月)時点の相場
国内金12,700 円 8/26(月) ▼76(0.59%)
国内プラチナ4,822 円 8/26(月) ▼11(0.23%)
NY金2,546.3 ドル 8/23(金) ▲29.6(1.18%)
NYプラチナ966.1 ドル 8/23(金) ▲12.4(1.30%)
ドル円144.36 円 8/23(金) ▼1.93(1.32%)

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