金プラチナ短期相場観

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ドイツIFO景況感8月はサービス業も失速、全業種マイナス圏に

更新日:2024年8月27日(火)

ドイツIFO景況感指数・業種別 2024年8月ドイツの8月IFO景況感指数では、期待指数が86.8となって前月からわずかに-0.1、小幅低下で半年ぶりの低水準にとどまったのに対し、現況指数が86.5。前月から-0.6の続落で2020年7月(84.4)以来、4年1ヵ月ぶりの低水準。
下げ渋る期待に反して現況は遂にコロナ後最低水準まで後退。

業種別では、ドイツ経済回復への牽引役を担ってきたサービス業も遂に失速。
サービス業は-1.3。前月から-2.1の続落で半年ぶりのマイナス圏入り。期待感剥落でビジネス環境は悪化。
製造業は-17.8。前月から-3.6、2ヵ月連続4%前後の急低下、3ヵ月続落で2020年6月(-23.6)以来、4年2ヵ月ぶりの低水準。16ヵ月連続のマイナス圏推移でコロナ後最低に。現況の低迷に加えて期待も半年ぶり低水準。受注残も減少。
貿易は-27.4。前月から+0.5、3ヵ月ぶりの反発で6ヵ月で2番めの低水準。2年6ヵ月連続マイナス圏。卸売は-30.7。前月から-1.1で3ヵ月続落、半年ぶりの低水準。2年6ヵ月連続マイナス圏。建設業は-26.4。3ヵ月ぶり低水準の前月から変わらず。2年6ヵ月連続マイナス圏。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年8月26日26日のNY金は先週末から+8.9ドル、0.35%の続伸で4営業日ぶり、今年31回めの最高値更新。週明け時間外序盤には2550ドル回復トライも週末高値に届かず失速すると2540ドル台半ばへと小反落。しかしこれが押し目となって買われるとロンドン序盤には先週末高値を超えて2560ドルトライ、NY午前にかけては2560ドル台前半で上値を押さえられる状態が続いて失速、一時2550ドル割れもNY午後には2550ドル台前半に戻して下げ渋り。わずかながらも2550ドルの節目を上抜け、これを維持できれば一段高トライへと向かいやすい状況にも。取引時間中の最高値2570ドルがレジスタンスとならなければ2600ドルの大台付近までを試しに行く可能性も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年8月26日NYプラチナは+6.6ドル、0.68%の続伸。アジア時間での960ドル台半ばが浅めの押し目となって押し目買い、ロンドン・NY朝にかけて970ドル台後半から980ドルトライ、NY朝には一時980ドル台後半まで上昇。8月1日高値(988.4)以来、3週間ぶりの高値をつけて失速するとNY午後には970ドル近辺、NY引け後には970ドル割れへ。上ヒゲを残す形となって上に行って来い、980ドルの節目上抜けにも失敗。950ドルから980ドルまでの保ち合いレンジ内に押し戻される格好とはなったものの、下値も上値もゆるやかに切り上げる流れも継続。あらためて980ドル超へと抜け出すことができれば1000ドルの大台回復トライへ。反面、950ドルの節目割れなら8月安値圏910ドル台再トライリスクも継続。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年8月26日ドル円は週末から+16銭、0.11%の小反発。週末の売り圧力再燃となった週明け東京朝には144円を割れて143円40銭台まで下落、8月安値となった5日安値(141.70)以来、3週間ぶり安値水準で下げ渋ると午後には144円20銭台まで反発。欧州時間序盤に143円60銭近辺までの下押し後はゆるやかに反発基調へ、NY市場では7月耐久財受注の上振れなどもあり、自律反発の流れが継続、NY午後には144円60銭台まで上昇。重要イベント通過で145円20銭の下値サポート割れに伴う短期下値目安143円半ばにも到達し、一定の下押し圧力を消化した可能性。目先、143円半ばまでの再トライの可能性も残しながら、下値トライ一服状態にも。反発方向へは146円半ばが当面の抵抗水準。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/26終値とチャート

27日の国内金価格は+88円、0.69%高で6日ぶりの反発。12680円の節目手前でなんとか下げ渋り、下げ止まった21日移動平均線(12721)を上抜け。再上昇の兆しの9日移動平均線(12824)も上抜けることができれば逆三尊形成再トライに向けた地合い回復の流れも進行。12700円に切り上げた下値サポートを割れてしまうと逆三尊崩れからの二番底トライへ、12500円近辺までが短期下値目安。

国内プラチナ価格は+21円、0.44%高で3日ぶりの反発。4820円の節目割れを回避しての切り返しも、ゆるやかな上昇基調再開の兆しの9日移動平均線(4860)には届かず、そのすぐ上に迫る21日移動平均線(4878)までのレンジが抵抗帯となる前に上抜けできれば、反発局面再開に向けた流れへ。その先の4920円の節目を上抜けると反発局面再開、5000円の大台回復トライへ。4820円の節目割れなら二番底トライ、4730円近辺までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格8/27とチャート

2024年8月27日(火)時点の相場
国内金12,788 円 8/27(火) ▲88(0.69%)
国内プラチナ4,843 円 8/27(火) ▲21(0.44%)
NY金2,555.2 ドル 8/26(月) ▲8.9(0.35%)
NYプラチナ972.7 ドル 8/26(月) ▲6.6(0.68%)
ドル円144.52 円 8/26(月) ▲0.16(0.11%)

8/26(月)のその他主要マーケット指標

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ドイツIFO景況感8月はサービス業も失速、全業種マイナス圏に 8/27(火)

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