金プラチナ短期相場観
国内金価格の中期38.2%戻し、プラチナの長期38.2%戻し
更新日:2024年9月9日(月)
国内金価格は2023年後半安値となった10月6日の9512円から急騰して1万円の大台を完全に突破、以降価格高騰が続き、最後に最高値を更新したのが2023年7月17日の13743円。
この間の上昇値幅4231円の38.2%戻し(12127)付近となる12153円まで下落したのが8月7日。ここからの急反発で8月19日には13024円。値幅的には最高値からの下落幅1590円の半値戻し(12948)を達成。
そしてこの間の上昇値幅8571円の半値戻し(12589)を達成して、9月9日時点では61.8%戻し(12486)へと急接近。
中期的には適度な調整をこなし、この夏場の乱高下局面では相応の値幅で急反発、急反落を経て、そろそろ落ち着きやすい状況となってきたかもしれません。
週足一目均衡表では基準線(12529)をわずかに下抜けて一役逆転。基準線を早期に回復できれば、基準線から転換線(12948)が当面の主要レンジとなる可能性も。
9日の国内金価格は-154円、1.21%の反落で8月8日(12247)以来、1ヵ月ぶりの安値。反発局面は続かず、戻り売りとなって12590円の節目割れ。これに伴う一段安トライへの流れが進行、短期下値目安12500円の大台ライン近辺まで、もう少しの下げ余地も。反発方向へは12680円の節目を上抜けることができれば中期保ち合い水準回復トライへ、短期上値目標は12800円付近も。
国内プラチナ価格はコロナショックで急落した2020年3月23日に2422円の安値をつけ、その後は上昇トレンドを形成して2024年5月20日には5877円まで上昇。上値を切り上げてきた流れを逸脱し、やや行き過ぎた急騰局面を形成した後は巻き戻し。
この夏場の急落局面でつけた安値は9月5日の4554円。
2020年以降、下値を切り上げてきた長期サポートラインを割り込み、4年余りの上昇値幅の38.2%戻し(4557)を達成。長期的に適度な調整をこなした現状水準は、過去の推移から下げ止まるのにも都合良さそうな水準のようにも見えます。遅行線が26ヵ月前の価格ラインにぶつかって跳ね上がる、比較的ありがちなパターンとなれば、プラチナ価格はこの秋以降、5000円の大台再トライへ、といった展開もあるかもしれません。
9日のプラチナ価格は-33円、0.71%の反落。8月安値(8648)がレジスタンスとなる可能性を残して戻り売りの構図となり、短期下落トレンド脱出トライに失敗。4650円の節目上抜けへと切り返すことができれば再トライに望みをつなぐ形となり、4700円の大台回復トライを目指す展開へ。下方向へは4550円台の安値を維持できるかどうかが重要ポイントに。4550円の節目割れなら短期下落トレンド継続で4500円の大台付近を目指す流れにも。
※参考:金プラチナ国内価格9/9とチャート
- 2024年9月9日(月)時点の相場
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国内金 : 12,521 円 9/9(月) ▼154(1.21%) 国内プラチナ : 4,615 円 9/9(月) ▼33(0.71%) NY金 : 2,524.6 ドル 9/6(金) ▼18.5(0.73%) NYプラチナ : 918.7 ドル 9/6(金) ▼11.6(1.25%) ドル円 : 142.31 円 9/6(金) ▼1.13(0.79%)
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