金プラチナ短期相場観

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生産者物価PPIも8月総合指数は急低下、コアPPIは下げ渋り

更新日:2024年9月13日(金)

生産者物価指数 PPI 2024年8月前日の消費者物価、CPIに引き続き生産者物価、PPIも総合指数は8月に急低下、しかしコアPPIは下げ渋り。
8月のPPIは前年比+1.73%。市場予想の+1.7%に一致、7月(2.13)からは-0.4%の急低下。その7月も6月からは-0.58%、2ヵ月連続の急低下となって半年ぶりの低水準。
エネルギー価格の急落により、2019年までの過去平均+1.70%付近に到達。
食品とエネルギーを除いたコア指数、コアPPIは前年比+2.44%。7月から+0.17%で2ヵ月ぶりの上昇、2ヵ月ぶりの高水準。今年8ヵ月のうち7月以外の7回上昇。
2019年までの過去平均+1.80%との乖離幅は+0.64%。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数、コアPPI2は前年比+3.27%。7月から+0.02%の小幅上昇で続伸、3ヵ月ぶりの高水準、1年4ヵ月では2番めの高水準。
2019年までの過去平均+1.72%との乖離幅は+1.55%。

コア指数は下げ渋りながらも前月分の下方修正もあり、比較的抑制された水準にとどまっているとの見方も。なお、この日は新規失業保険申請件数も3週ぶりに増加しており、労働市場はやや悪化、インフレは抑制気味(下げ渋りとの見方と交錯)となったことを受けて、次週9月FOMCでの0.25%利下げの確率は前日の80%台から50%台へと低下。
大幅利下げ観測再燃となったことも追い風に、NY金は急騰。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年9月12日12日のNY金は+38.2ドル、2.50%の大幅反発。8月29日(2560.3)以来、2週間ぶりで今年33回めの過去最高値更新。2540ドル台での保ち合い推移で時間外を通過、NY市場では追加利下げを決めたECB理事会後のラガルド総裁発言を経てユーロ高ドル安の流れ進行とともに堅調推移となり、2550ドルの節目を突破。上方ブレイクで加速するとNY午後には2580ドル台へ、NY引け後には2590ドル手前まで上昇。保ち合い上抜けに伴う短期上値目標2600ドルの大台近辺に急接近、もう少しの上昇余地も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年9月12日NYプラチナは+26.0ドル、2.72%の続伸で7月31日(986.4)以来、6週間ぶりの高値。960ドルを挟んでの揉み合いとなった時間外を経て、NY市場ではユーロ高ドル安の流れと金の急騰に追随、970ドルを超えるとNY午後には980ドル台へ、高値では980ドル台半ばまで。940ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標960ドル付近到達後、NY金一段高の場合の連れ高目安、8月高値圏980ドル台に到達。さらなる行き過ぎ警戒水準としては990ドル台も。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月12日ドル円は-57銭、0.4%安で3日続落。12月29日(141.02)以来、8ヵ月半ぶりの安値。東京朝には日経平均の上昇に連れて142円20銭台から90銭台まで上昇、143円手前で失速すると田村日銀審議員の利上げ見通し発言を受けて142円20銭台まで急反落。午後には下げ渋って142円90銭台まで再上昇、欧州時間序盤には一時143円まで上昇して失速、NY朝にかけては軟調推移。ユーロ高ドル安の流れにも連れ、142円割れを試す展開に。NY午後には142円半ばへと反発も、NY終盤にはドル安基調が強まって142円割れ。目先、142円の節目割れに伴う短期下値目安、2023年1月安値(127.21)から今年7月高値(161.95)の61.8%戻し(140.48)付近までを再度試しに行く可能性。底打ち確認には143円20銭の節目超えが必要に、これを超えると145円半ばを目安に反発局面形成へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/12終値とチャート

13日の国内金価格は+90円、0.71%の続伸で9月4日(12738)以来の高値。短期下落トレンド転換に向けての節目12620円を上抜けて一段高、9日移動平均線(12659)も上抜けて弱気パーフェクトオーダーからも脱却、短期上値目標12700円の大台に到達。ちょうど国内3連休前の週末に一服感も、目先の行き過ぎ警戒水準としては12800円近辺も。下方向へは12570円の節目割れなら9月安値更新、12400円近辺までが下値目安。
週間ベースでは+30円、0.24%の小反発。

プラチナ価格は+89円、1.87%の続伸で8月22日(4912)以来、3週間ぶりの高値。4710円の節目上抜けに伴う短期上値目標4750円到達後の一服感を振り切っての行き過ぎトライ、21日移動平均線(4767)も上抜けて一段高となり、多少の行き過ぎ目安4800円の大台回復にとどまらず、4850円付近に到達。値幅的には7月高値(5730)から9月の今年安値(4554)までの23.6%戻し(4832)を達成、38.2%戻し(5003)となる5000円の大台回復に向けては8月高値(4952)がレジスタンスにも。
週間ベースでは+200円、4.3%の大幅高で4週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格9/13とチャート

2024年9月13日(金)時点の相場
国内金12,705 円 9/13(金) ▲90(0.71%)
国内プラチナ4,848 円 9/13(金) ▲89(1.87%)
NY金2,580.6 ドル 9/12(木) ▲38.2(1.50%)
NYプラチナ982.2 ドル 9/12(木) ▲26.0(2.72%)
ドル円141.80 円 9/12(木) ▼0.57(0.40%)

9/12(木)のその他主要マーケット指標

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生産者物価PPIも8月総合指数は急低下、コアPPIは下げ渋り 9/13(金)

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