金プラチナ短期相場観

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NY連銀製造業景況指数、9月は予想外の急回復でドルも急回復

更新日:2024年9月17日(火)

NY連銀製造業景況指数 2024年9月NY連銀製造業景況指数が予想外の好結果となったことを受けてドル安の流れも一服、140円を割り込んでいたドル円も140円台へと急回復。
9月のNY連銀製造業景況指数は+11.5。市場予想の-4.0に対して大幅プラス、8月の-4.7からは+16.2の急騰。10ヵ月ぶりのプラス圏回復で2022年4月(24.6)以来、2年5ヵ月ぶりの高水準。10ヵ月ぶりに過去平均+6.7ポイントも上回る水準に。6ヵ月平均でも-5.95、4ヵ月続伸で9ヵ月ぶりの高水準。

構成指数では、新規受注(9.4)は8月の-7.9から急騰で1年5ヵ月ぶり高水準、出荷(17.9)も前月の0.3から急騰、1年3ヵ月ぶり高水準となって総合指数を押し上げ。
入荷遅延(-1.1)はまだマイナス圏ながら、半年ぶりの高水準でプラス圏も目前、景気回復の可能性も示唆。
雇用者数(-5.7)は5ヵ月ぶり高水準も、11カ月連続マイナス圏推移となり、利下げ肯定要因にも。ただ、平均労働時間(2.9)は1年10ヵ月ぶり高水準、雇用情勢の底堅さも示す状況。
受注残(2.1)は8月の-7.4から急騰で2年4ヵ月ぶり高水準。期待指数(30.6)も2年半ぶりの高水準。見通し関連指数では新規受注と出荷がいずれも2年半ぶり高水準。
今後の回復基調継続が予想される状況も。
その一方で仕入れ価格見通しは1年7ヵ月ぶり高水準、販売価格見通しも半年で2番めの高水準など、インフレ下げ渋りへの可能性も示唆。
設備投資は4年4ヵ月ぶり低水準と低調。
強弱混在も、総合指数のトレンドを示す6ヵ月平均は回復基調が続き、ISM製造業景況指数の底打ち反発継続への可能性も示唆?しているかもしれません。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年9月16日16日のNY金は先週末から-1.8ドル、0.02%の小幅安で3日ぶりの反落。週末の急騰で2日連続最高値更新、2550ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2600ドルの大台近辺到達による一服感から2600ドル台を維持したまま小康状態に。取引時間中の高値では週末高値をわずかに上回って最高値更新も、2610ドル台後半を何度も試して上げ渋り。この日の変動値幅は14.9ドル、今年の平均33.3ドルの半分以下にとどまる小動き。FOMC後にドル安の巻き戻しが加速するような展開となった場合には調整幅拡大も、7月末安値(2351.9)から最高値(2617.4)までの23.6%戻し(2554.7)辺りまでが意識される可能性も。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2024年9月16日NYプラチナは-18.6ドル、1.85%安で4日ぶりの反落。週明け時間外は1000ドルの大台維持をかけた攻防からスタートし、一度は上値トライ再開、1010ドル手前まで上昇も週末高値にわずかに届かず失速。ロンドン序盤に大台を割り込むとNY朝にかけては990ドル台での保ち合い、NY午後には990ドル割れへ。それでも1ヵ月半ぶりに上抜けた90日移動平均線(985.1)がレジスタンスからサポートに切り替わる可能性を残して下げ渋り。90日線にサポートされたまま1010ドル超へと抜け出すことができれば一段高トライで1030ドル近辺までが短期上値目標に。
金との価格差は1620.7ドルとなり、2週間ぶりに過去最大を更新。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月16日ドル円は-30銭、0.21%安で5日続落。昨年7月27日(139.55)以来、1年2ヵ月ぶり安値圏で下げ止まり切れず。5日続落は8月以来、1ヵ月ぶりで今年3度め。祝日の東京時間はこの日の高値140円90銭近辺で頭打ちとなって140円前半へと軟調推移、午後には140円割れを試す展開となり、欧州時間序盤には139円50銭台まで下落。これが安値となって欧州・NY朝にかけては140円回復トライ。米9月NY連銀製造業景況指数が予想外の好結果となったことを受けて139円80銭近辺から140円30銭台へと急騰、その後も堅調推移となってNY午後には140円90銭台の高値再トライ。NY終盤にかけても140円後半を維持。142円の節目割れに伴う短期下値目安、2023年1月安値(127.21)から今年7月高値(161.95)の61.8%戻し(140.48)近辺にしっかり到達し、下ヒゲを残して下げ渋る可能性も示唆してFOMCへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/16終値とチャート

17日の国内金価格は+71円、0.56%高で3営業日続伸。9月3日(12890)以来、2週間ぶりの高値。短期上値目標12700円の大台到達後の3連休では、NY金の急騰と高止まりに押し上げられる格好で行き過ぎ警戒水準12800円近辺にも急接近。FOMCでは波乱も警戒され、NY金とドル円の方向性が真逆となりやすい現状ながら、どちらかといえばNY金の変動による影響が高まりやすい状況か。

プラチナ価格は-14円、0.29%安で3日ぶりの反落。大幅続伸後の小幅調整となり、21日移動平均線(4761)上抜けも維持しての一服状態。RSIは売られ過ぎからようやく中立に戻してきた状態、FOMC後にはNY金か株価に追随しやすい展開にも。目先、4850円超へと抜け出すようなら4900円の大台回復トライへも。
※参考:金プラチナ国内価格9/17とチャート

2024年9月17日(火)時点の相場
国内金12,776 円 9/17(火) ▲71(0.56%)
国内プラチナ4,834 円 9/17(火) ▼14(0.29%)
NY金2,608.9 ドル 9/16(月) ▼1.8(0.07%)
NYプラチナ988.2 ドル 9/16(月) ▼18.6(1.85%)
ドル円140.58 円 9/16(月) ▼0.30(0.21%)

9/16(月)のその他主要マーケット指標

ドイツZEW景況感、回復期待は喪失、現況はコロナ後最低へ 9/18(水)

NY連銀製造業景況指数、9月は予想外の急回復でドルも急回復 9/17(火)

インフレ期待低下継続でミシガン大消費者信頼感指数も続伸 9/14(土)

生産者物価PPIも8月総合指数は急低下、コアPPIは下げ渋り 9/13(金)

エネルギー価格急落で8月CPIは急低下、コアCPIは下げ渋り 9/12(木)


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