金プラチナ短期相場観

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10月入りで遅行線は急反発、ドル円月足では148円の攻防へ

更新日:2024年10月8日(火)

ドル円・月足 2024年10月7日9月に139円50銭台の安値をつけて反発したドル円は、10月に入って148円台へと急騰。
月初の石破首相の掌返し発言で結果的に市場への配慮方向へと舵を切り、米雇用統計ではスーパー・サプライズとなってドル高円安方向への流れが急加速。
10月のドル円は4ヵ月ぶりの反発に向けて好スタート。
ただし、シカゴ通貨先物での円買いポジションでは、9月末におよそ8年ぶりの買い越し幅となった後、10月に入って巻き戻しがスタートした状態。おそらく第1週末にかけては一段と巻き戻し、円買いの巻き戻しが進行している可能性もあり、足下の円安局面が今後、さらにどんどん進むような状況ではなくなった可能性も。

月足一目均衡表では、9月から10月も144円58銭で横ばい推移の基準線、遅行線が10月に相対するロウソク足の終値144円79銭を上抜けた状態に。
結果的に10月第1週を終えた時点では145円近辺の重要ラインを上抜け、二役好転、一役は揉み合い状態。現時点で150円76銭で推移する転換線を月末までに上抜けることになれば三役好転へ。
ロウソク足にぶつかって跳ね上がるパターンで急反発となった遅行線が10月に相対するロウソク足の高値は145円90銭、11月に相対するロウソク足の終値は148円74銭、高値では151円94銭。12月に相対するロウソク足は高値148円83銭の大陰線。
7月高値(161.95)から9月安値(139.58)の38.2%戻し(148.13)を維持して年末を迎えた場合には、二役好転を維持して新年を迎えることに。
50%戻し(150.77)を超えるようなら、転換線(現在150.76)も上抜けて三役好転となる可能性も。
ドル円にとって、148円が年末に向けての重要な攻防ライン、ということにもなるかもしれません。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年10月7日7日のNY金は先週末から-1.8ドル、0.07%の小幅続落で9月30日(2659.4)以来、1週間ぶりの安値。週明け時間外は2670ドル近辺から軟調推移も2660ドル割れでは下げ渋って反発、ロンドン・NY朝にかけては2670ドル後半へ。高値では2680ドル手前で失速すると2660ドル近辺へと反落、ただし、安値でも2650ドル台後半にとどまり、NY市場ではほぼ2660ドル台での保ち合い推移。この日の変動値幅は21.9ドル、今年の平均33.4ドルの3分の2にとどまる小動き。引き続き2650ドルから2700ドルまでのレンジでの保ち合い継続、下限割れなら2600ドル前後までを目安に調整へ、逆に上限突破なら2760ドル程度までの高値更新トライへの可能性も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年10月7日NYプラチナは-14.6ドル、1.46%安で3日続落。9月23日(961.8)以来、2週間ぶりの安値。アジア時間には1000ドル台での小反発も、1010ドルに届かず失速すると戻り売り、ロンドン・NY朝には990ドルを挟んでの保ち合いから徐々に下値を切り下げ、NY市場での安値は980ドル付近、NY午後の反発局面での上限も990ドル手前となって軟調局面が進行。保ち合い下限となる990ドルの節目をわずかながらも割り込み、一定の調整局面形成へと向かう確率が高まる状況に、短期下値目安は940ドル近辺まで。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年10月7日ドル円は-47銭、0.32%安で4日ぶりの反落。週明け東京朝には148円70銭台から上値トライ、先週末高値を上抜けて149円10銭台まで小幅に急騰、しかしこれが高値となって失速すると三村財務官の円安けん制発言などもあって早々に149円割れ、昼前には148円20銭台まで下落。午後から欧州時間にかけては148円前半での保ち合い推移となり、NY市場では148円割れを試す場面も、147円80銭台が安値となって下げ渋り。今朝の東京市場では一時147円50銭台まで下げる場面も。149円手前がいったん上限となる形で調整局面を形成。もう一段の調整進行なら、9月安値(139.58)からこの日の10月高値(149.12)までの23.6%戻し(146.87)辺りまでが調整目安にも。切り返す展開となって148円80銭超へと水準を切り上げるようなら一段高トライへ、150円台半ば辺りまでが短期上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/7終値とチャート

8日の国内金価格は-94円、0.68%の反落。今年の絶対値平均騰落値幅89円を少し超える下落幅で先週までの最高値、7月17日の13743円をわずかに上回る水準となり、過去2番めの高値。さらに89円下落した場合の水準は13659円、急騰する9日移動平均線(13582)にサポートされる状態はもう少し続く可能性も。89円反発した場合には最高値圏再トライへ、13850円超へと最高値更新なら13900円の大台トライへ。

プラチナ価格は-101円、1.98%の反落。2ヵ月ぶりの高値をつけながらも、右肩下がりの90日移動平均線(5129)のプレッシャに押され、5110円の節目を突破できずに急反落。今度は5050円の節目をしっかり割り込んで右肩上がりの9日移動平均線(5012)も下抜け。調整局面はもう一段進行しやすい状況となり、今年の絶対値平均騰落値幅62円分さらに下落した場合の水準は4946円、短期下値目安は4950円近辺まで。
金との価格差は8740円、4日連続で過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格10/8とチャート

2024年10月8日(火)時点の相場
国内金13,748 円 10/8(火) ▼94(0.68%)
国内プラチナ5,008 円 10/8(火) ▼101(1.98%)
NY金2,666.0 ドル 10/7(月) ▼1.8(0.07%)
NYプラチナ987.1 ドル 10/7(月) ▼14.6(1.46%)
ドル円148.18 円 10/7(月) ▼0.47(0.32%)

10/7(月)のその他主要マーケット指標

米8月貿易収支で輸出は過去最大、貿易赤字は5ヵ月ぶり低水準 10/9(水)

10月入りで遅行線は急反発、ドル円月足では148円の攻防へ 10/8(火)

最高値更新ラッシュ再び?国内金価格は2ヵ月半ぶり最高値 10/7(月)

雇用統計はサプライズ、雇用大幅増、失業率低下、賃金高止まり 10/5(土)

ISM非製造業景況指数9月は予想外の急騰、ただし雇用は低調 10/4(金)


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