金プラチナ短期相場観

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中古住宅販売は14年ぶり低水準、価格上昇率は賃金以下

更新日:2024年10月24日(木)

中古住宅販売価格上昇率と賃金上昇率 2024年9月米国全体の住宅販売のうち85%(新築は15%)を占める中古住宅販売件数は、9月は384万戸。市場予想の388万戸を下回り、2010年10月以来、14年ぶり低水準。
8月からは-1.0%で2ヵ月連続減。1年ぶり高水準となった2月の438万戸からは減少基調が継続。前年比では-3.5%。2021年9月以降、3年1ヵ月連続の前年割れ。
2022年の前年比-30%台まで落ち込んだ後、今年1月には-1.7%まで回復して失速、以降は-3%前後で停滞。

中古住宅価格は中央値で前年比+3.00%。8月の+2.47%から上昇。雇用統計の賃金上昇率が8月の前年比+3.89%から9月は+3.97%へと上昇しており、2ヵ月連続で賃金上昇率が中古住宅価格上昇率を上回る状態。今年1月から7月まで中古住宅価格上昇率が賃金上昇率を上回っていた状態から、8月に反転。
CPIとの比較でも賃金上昇率が上回る、実質賃金が上昇する状態が続く米国では、中古住宅価格の上昇率に対しても賃金上昇率が上回り始めたことで、今後の住宅市場回復見通しを後押しすることにもなりそうです。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年10月23日23日のNY金は-30.4ドル、1.1%安となって7日ぶりの反落。5日ぶりに過去最高値更新をストップして10月17日(2707.5)以来、1週間ぶりの安値。時間外には2760ドル付近から2750ドル付近まで下押し後に押し目買いとなって最高値を更新、ロンドン序盤には2770ドル台まで上昇。連日の最高値更新で上値トライ一服後は、米10年債利回り上昇とドル高局面にも連れて調整局面急加速。NY午前には2740ドル割れ、安値では一時2720ドル付近まで下げて一服、NY午後には2730ドル近辺で下げ渋り。日足では前日の陽線をカバーする大陰線、抱き線を形成していったんピークアウトを示唆。もう一段の調整目安としては10月安値から最高値(2772.6)の38.2%戻し(2713.8)、から半値戻し(2695.7)辺りも。当面の上限となる2760ドルの節目をあらためて突破するようなら2800ドルの大台トライへと向かう流れにも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年10月23日NYプラチナは-11.7ドル、1.12%の反落。時間外は1040ドル台での小幅保ち合いから徐々に上値切り上げトライ、ロンドン序盤には1050ドル手前まで上昇。1030ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1050ドル付近にも到達し、上値を押さえられる状態が続いたことでNY市場で急失速。1030ドル割れへと水準を切り下げ、安値では1020ドル台半ばまで下落も、NY引け後には1030ドル台を回復して下げ渋り。調整継続の目安としては10月安値(953.0)から10月高値(1048.7)の38.2%戻し(1012.1)近辺、1010ドルの節目を割り込むようだと61.8%戻し(989.6)、990ドル近辺までの一段安も。1050ドル超へと切り返す展開となれば1060ドル程度までの上値切り上げも。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2024年10月23日ドル円は+166銭、1.10%高で3日続伸。7月29日(154.03)以来、ほぼ3ヵ月ぶりの高値水準に。東京朝の151円ちょうど近辺が安値となって堅調推移、早々に前日高値(151.19)を超えると7月30日以来、ほぼ3ヵ月ぶりに200日移動平均線(151.38)も上抜けて151円70銭台へと一段高。150円30銭の節目上抜けに伴う短期上値目標151円台後半に到達して一服状態も束の間、午後には堅調推移再開で152円台へ、欧州時間には152円台後半、NY朝には153円10銭台まで上昇。NY午後には153円割れへと調整も152円半ばでは底堅く、152円後半での推移。7月高値(161.95)から9月安値(139.58)の61.8%戻し(153.40)目前まで上昇し、上値トライ一服となりやすい状況にも。200日線から150円の大台までが当面のサポートとなるかどうか。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/23終値とチャート

24日の国内金価格は-18円、0.12%安で10日ぶりの反落。8日ぶりに最高値更新ストップ。絶対値平均騰落率0.71%の現状水準での変動値幅換算104円の2割弱の小動き。NY金の大幅調整をやや行き過ぎた円安がカバーし、最高値圏での高止まり。再び最高値更新へと向かえば14660円程度までが目先の一段高目安。堅調推移の9日移動平均線(14205)が当面の下値サポート候補。

プラチナ価格は-10円、0.18%の小反落。急騰する9日移動平均線(5224)を追随する21日移動平均線(5090)も下げ止まってゆるやかに上昇し始めた90日移動平均線(5093)を上抜け目前。5月20日の今年高値(5877)から5月末高値(5828)、7月高値(5730)を結ぶラインの延長線上に位置し、右肩下がりの中期レジスタンスラインとの攻防状態に。7月高値から9月安値(4554)の76.4%戻し(5452)を達成できれば中期トレンド転換へ。
※参考:金プラチナ国内価格10/24とチャート

2024年10月24日(木)時点の相場
国内金14,594 円 10/24(木) ▼18(0.12%)
国内プラチナ5,408 円 10/24(木) ▼10(0.18%)
NY金2,729.4 ドル 10/23(水) ▼30.4(1.10%)
NYプラチナ1,029.7 ドル 10/23(水) ▼11.7(1.12%)
ドル円152.75 円 10/23(水) ▲1.66(1.10%)

10/23(水)のその他主要マーケット指標

PMIは「米>欧、サービス業>製造業」、独仏下位独占も継続 10/25(金)

中古住宅販売は14年ぶり低水準、価格上昇率は賃金以下 10/24(木)

製造業・非製造業共にフィラデルフィア連銀は好調、NY連銀は低調 10/23(水)

ドイツIFO雇用指数もコロナ後最低、製造業もサービス業も低迷 10/22(火)

米利下げには辛抱強く、中東では報復計画急ぐ、ドル高金高続く 10/21(月)


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