7月
金プラチナ短期相場観
国内プラチナ価格、年間平均では過去最高値更新トライ中
更新日：2025年8月14日(木)
国内プラチナ価格は今年、8月14日時点での年間平均価格は5618円。
2024年の5049円を上回り、2008年の5409円も上回り、年間平均では過去最高値を上回る水準での推移が継続中。
なお、日々の価格で一時8000円超の最高値へと急騰した2008年の年間平均は5030円。
過去、国内プラチナ価格の年間平均が5000円を超えたのは1980年、2007年、2008年、そして2024年の4回のみ。
今年、5回めの5000円超となる可能性を残してあと4ヵ月半、6800円近辺での推移が続く現状、年末までには平均価格をさらに大きく切り上げる可能性も。
今後のサポート候補、節目水準としては、90日移動平均が5966円、200日移動平均は5497円。ほぼ1年間の平均となる52週移動平均は先週末時点で5375円。
強気のパーフェクトオーダーを構成し、国内プラチナの年間平均価格は現状、過去最高値更新トライ中。
13日のNY金は+9.3ドル、0.27％高で3日ぶりの反発。アジア時間に3390ドル台前半の安値をつけてゆるやかに反発、利下げ観測とともにドル安が進行したロンドン市場にかけては3410ドル台へと上昇。NY市場では3420ドル台の高値をつけて失速、NY引け後には一時3400ドル付近までの反動安も下げ渋りの様相にも。3310ドルから3500ドルまでの広めのレンジ内で上昇軌道を維持する20日移動平均線（3392.4）にサポートされつつある状態に。6月後半から7月半ばまでは抵抗帯となっていた3390ドル前後の水準がサポートに切り替わる形となれば、いずれ3500ドルの上限再トライのチャンスをうかがう展開にも。
NYプラチナは-10.9ドル、0.81％安で3日ぶりの反落。アジア時間には1340ドル台から1360ドル台へと反発局面継続トライ、しかし3日ぶり高値となる1360ドル台後半で失速するとNY朝にかけて1340ドル台へと急反落。安値では1340ドルをわずかに割り込みながらも下げ渋り、NY引け後には1340ドル台後半を回復。結果的に上に行って来いとなって1330ドルから1360ドルまでの小幅保ち合い継続。上抜けると7月高値（1511.4）から8月安値（1271.1）の61.8％戻し（1419.6）近辺までが短期上値目標、下抜けなら8月安値更新トライで短期下値目安は1260ドル近辺。
ドル円は-47銭、0.32％の続落で8月7日（147.13）以来、1週間ぶりの安値。東京朝には連日の最高値更新となった日経平均に追随、147円70銭台から上昇し、148円10銭台の高値をつけて失速。午後には148円割れ、欧州時間には147円半ばへと急落後も軟調推移となって147円10銭台まで下落。147円半ばまで反発後も、NY市場ではベッセント米財務長官の「9月の0.5％利下げを皮切りに1.5％程度利下げすべき」発言を受けて急反落、「日銀の利上げが後手に回っている」との見解にも言及するなどし、147円近辺まで軟調推移。147円の節目近辺では下げ渋る展開となったものの、今朝の東京市場では147円の節目を割り込んで146円半ばまで一段安。このまま147円の節目を回復できなければ一段安トライへ、短期下値目安は145円近辺まで。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場8/13終値とチャート
14日の国内金価格は+12円、0.07％の小幅高で3日ぶりの反発。下落に転じた21日移動平均線（17423）と上昇軌道を維持する9日移動平均線（17434）との揉み合い状態に引っ張られるように下げ渋り。下押し圧力もそれほど強まらないものの、17440円の節目割れに伴う短期下値目安17320円近辺までの下げ余地は継続。
プラチナ価格は-14円、0.20％の続落。ゆるやかに下降する9日移動平均線（6859）に追随する格好となっての軟調推移も、6790円から6900円までの保ち合いレンジ内推移も継続。6900円超へと反発できれば上値トライ再開、短期上値目標は7140円近辺まで。6790円割れへと下方ブレイクなら短期下値目安は6580円近辺まで。
※参考：金プラチナ国内価格8/14とチャート
- 2025年8月14日(木)時点の相場
-
国内金 ： 17,387 円 8/14(木) ▲12(0.07％) 国内プラチナ ： 6,859 円 8/14(木) ▼14(0.20％) NY金 ： 3,408.3 ﾄﾞﾙ 8/13(水) ▲9.3(0.27％) NYプラチナ ： 1,342.8 ﾄﾞﾙ 8/13(水) ▼10.9(0.81％) ドル円 ： 147.38 円 8/13(水) ▼0.47(0.32％)
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