金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

トランプ圧力で安全資産買い、国内金価格も6週間ぶり最高値更新

更新日:2025年9月1日(月)

トランプ米大統領はFRB議長への利下げ強要圧力が効かないと見るや、FOMCメンバーへのハト派後任候補の送り込みを画策。
その一環ともいえるクックFRB理事解任騒動により、トランプ政権と中央銀行との対立の構図に。
利下げを推奨するトランプ圧力に加え、政権絡みの中銀の混乱懸念という新たたリスク要因も加わり、安全資産としての金買い圧力も増す状況に。
週末には3週間ぶり、今年27回めの過去最高値更新となったNY金に押し上げられ、週明けの国内金価格も6週間ぶり、今年22回めの過去最高値更新。

週明け時間外のNY金は週末の3510ドル台から3510ドル割れへとやや軟調気味。NYプラチナは週末終値水準1370ドル維持をかけた攻防状態。ドル円は147円近辺から147円30銭台へと堅調スタート。

国内金価格・日足一目均衡表 2025年9月1日1日の国内金価格は先週末から+192円、1.09%の大幅続伸。7月23日(17683)以来、6週間ぶりの過去最高値更新。8月6日(17521)をネックラインに7月末安値(17230)と8月安値(17231)とで形成する短期タブルボトムの値幅(300)分上昇した場合の水準17821円付近まで上昇したことで短期的には一服感も。短中期的な行き過ぎで意識されるのは8月6日から8月安値の261.8%戻し、18000円の大台近辺も。

一目均衡表では転換線が基準線(いずれも17515)を下回る状態から上抜けへと向かう流れの途上で重なる状態、これを大きく上回る水準へと価格水準は急騰。遅行線はこれまでの過去最高値との攻防で一時的に26日前価格を下回る状態から上抜けへと急騰し、三役好転。春以降続く上昇チャネルは3階層に分かれる形となり、メイン階層から行き過ぎ階層へと急騰。行き過ぎMAXレベルまで上値を伸ばすなら17900円近辺までの上昇余地も。その反面、急速な巻き戻しで17700円近辺が目先のメイン階層上限にも。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2025年9月1日プラチナ価格は+68円、0.97%の続伸で7月30日(7210)以来、1ヵ月ぶりの高値。反発に転じた21日移動平均線(6903)の上で上昇基調を強める9日移動平均線(6952)にサポートされて反発局面加速の様相に。7030円の節目突破に伴う短期上値目標は、7月高値(7597)から8月安値(6748)の半値戻し(7173)近辺、7180円辺りまで。

一目均衡表では転換線(6903)と基準線(7024)を上回るも、雲の上限(7120)を先週下抜け、遅行線も26日前価格(7248)を下回り、一役好転で二役は逆転。ただし足下では三角保ち合い傾向の流れから上方向へと抜け出す形に。今週末にかけて7245円まで上昇する雲の上限、7240円台から7210円まで下降する26日前価格との攻防へ。週末にかけて7200円超へ、三役好転へと向かう展開となれば今年高値圏再トライへの流れへと発展する可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格9/1とチャート

2025年9月1日(月)時点の相場
国内金17,809 円 9/1(月) ▲192(1.09%)
国内プラチナ7,058 円 9/1(月) ▲68(0.97%)
NY金3,516.1 ドル 8/29(金) ▲41.8(1.20%)
NYプラチナ1,370.5 ドル 8/29(金) ▲8.8(0.65%)
ドル円147.04 円 8/29(金) ▲0.07(0.05%)

8/29(金)のその他主要マーケット指標

ユーロ圏製造業PMI、回復基調は8月に加速 9/2(火)

トランプ圧力で安全資産買い、国内金価格も6週間ぶり最高値更新 9/1(月)

米7月PCEは予想どおり、インフレ上昇傾向を示唆 8/30(土)

ユーロ圏景況感指数8月は予想を下回って伸び悩み、低迷継続 8/29(金)

米8月主要地区連銀製造業は強弱混在、サービス業には失速感 8/28(木)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ