金プラチナ短期相場観

ユーロ圏製造業PMI、回復基調は8月に加速
更新日:2025年9月2日(火)
ユーロ圏の8月製造業PMIは50.7。
昨年12月の45.1から上昇が8ヵ月続いて遂に節目50超。2022年6月(52.1)以来、3年2ヵ月ぶりに拡大基調を回復。
<ユーロ圏製造業PMIランキング-2025年8月>
1:ギリシャ:54.5=前月比+2.8の急反発で5ヵ月ぶり高水準。2年7ヵ月連続50超。3ヵ月ぶりトップに。
2:スペイン:54.3=+2.4の急上昇で4ヵ月続伸、10ヵ月ぶり高水準。4ヵ月連続50超。
3:オランダ:51.9=1年2ヵ月ぶり高水準の7月から変わらず。3ヵ月連続50超。
4:アイルランド:51.6=-1.6の続落で5ヵ月ぶり低水準。8ヵ月連続50超。
5:フランス:50.4=+2.2の続伸、2年7ヵ月ぶり高水準で50超。
5:イタリア:50.4=+0.6の続伸で1年5ヵ月ぶり高水準、50超。
7:ドイツ:49.8=+0.7、3ヵ月続伸で3年2ヵ月ぶり高水準。3年2ヵ月連続50割れ。
8:オーストリア:49.1=+0.9の続伸で3年1ヵ月ぶり高水準。3年1ヵ月連続50割れ。
相対的には主要4ヵ国の低迷は続くものの、節目50割れ2カ国の回復基調も続き、総合力でユーロ圏の数値を押し上げた格好にも。
1日は米国がレーバーデーの祝日でNY市場は休場。ただし週明け時間外のNY金はドル安局面で3510ドル台から3550ドル台へと一段高。NYプラチナは週末の堅調局面が継続、1370ドル近辺から1430ドル台まで上昇。
ドル円は週末から+13銭、0.09%の小幅続伸。東京朝に147円近辺から147円30銭台まで堅調推移も週末高値付近で失速すると巻き戻しの流れで147円割れへ、東京市場終了時には146円70銭台まで下落。東京市場で高値と安値をつけると欧州時間にはレンジを縮小、休場のNY時間には147円20銭近辺へと収束。保ち合い長期化で週末の雇用統計をトリガに水準が切り替わる可能性も。146円90銭の節目割れなら142円半ばを目指す流れへ、逆に147円80銭超へと抜け出すようなら151円近辺までが上値目標に。
2日の国内金価格は+211円、1.18%の大幅高で3日続伸。2日連続で今年23回めの過去最高値更新。8月6日(17521)から20日の8月安値(17221)までの200%戻し(17821)では止まらず、261.8%戻し(18006)にも到達。過熱感も高まる状況ながら、次に想定可能な上値目安としては6月末安値(16618)から7月高値(17683)までの上昇値幅(1065)を8月安値(17221)を起点に加算するN計算値で18286円近辺も。
プラチナ価格は+260円、3.68%の大幅高で3日続伸。7月23日(7373)以来、6週間ぶりの高値。騰落率としては今年の絶対値平均1.28%の2.9倍、今年9番目の急騰。保ち合いレンジを徐々に拡大する逆三角保ち合いからの上方ブレイクでボラティリティも急拡大。7030円の節目突破に伴う短期上値目標、7月高値(7597)から8月安値(6748)の半値戻し(7173)近辺、7180円辺りに到達してさらに一段高。61.8%戻し(7273)も達成し、次に意識される水準としては76.4%戻し(7397)、7400円の大台近辺も。
※参考:金プラチナ国内価格9/2とチャート
- 2025年9月2日(火)時点の相場
-
国内金 : 18,020 円 9/2(火) ▲211(1.18%) 国内プラチナ : 7,318 円 9/2(火) ▲260(3.68%) NY金 : 3,516.1 ドル 8/29(金) ▲41.8(1.20%) NYプラチナ : 1,370.5 ドル 8/29(金) ▲8.8(0.65%) ドル円 : 147.17 円 9/1(月) ▲0.13(0.09%)
ISM製造業景況指数は8月まで6ヵ月連続の節目50割れ 9/3(水)
ユーロ圏製造業PMI、回復基調は8月に加速 9/2(火)
トランプ圧力で安全資産買い、国内金価格も6週間ぶり最高値更新 9/1(月)
米7月PCEは予想どおり、インフレ上昇傾向を示唆 8/30(土)
ユーロ圏景況感指数8月は予想を下回って伸び悩み、低迷継続 8/29(金)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン



