更新日:2025年12月19日(金)
インフレ鈍化は加速?
米労働省発表の11月消費者物価指数、CPIは11月が前年比+2.74%。市場予想の+3.1%程度を大幅に下回り、9月から-0.28%で7カ月ぶりの反落、7月(2.70)以来、4ヵ月ぶりの低水準。
エネルギーと食品を除くコア指数、コアCPIは前年比+2.63%。市場予想の+3.0%を大きく下回り、9月から-0.39%の続落、2021年3月(1.65)以来、4年8ヵ月ぶりの低水準。
なお、CPIとコアCPIについては10月分のデータはなし。チャート上は便宜的に9月分データを適用。
セクタ別では、サービス価格が+3.0%で9月の+3.5%から急低下、4年ぶりの低水準に。モノの価格も9月の+1.5%から11月は+1.4%に低下。
主要項目別でも帰属家賃が+3.4%となり、9月の+3.8%からは急低下で4年ぶりの低水準。
クリーブランド連銀発表の11月メディアンCPIは前年比+3.07%。10月から-0.18%で4ヵ月続落、2021年9月(2.78)以来、4年2ヵ月ぶりの低水準。
16%トリム平均CPIは前年比+2.90%。10月から-0.14%、3ヵ月続落で4年半ぶりの低水準。
アトランタ連銀発表のスティッキーCPIは+2.99%。10月から-0.13%、3ヵ月続落で4年2ヵ月ぶりの低水準。
足下でインフレ鈍化の流れが急加速しているように見えるものの、今回のデータでは信頼性において一抹の不安も生じていることなどから、次月以降の結果がより重要に。
18日のNY金は-9.4ドル、0.21%の反落。終値ベースでは今年50回めとなった最高値4370ドル台から、この日の時間外は軟調推移位となって4350ドル近辺へ。高値トライ一服の様相はNY市場で急変。米11月CPIが予想以上に鈍化したことを受けて初期反応こそドル売り、金買いとなったものの、政府閉鎖の影響で10月分データはなし、11月分においてもノイズを含むとの見方もあり、乱高下の反応に。巻き戻しとなった場面では一時4340ドル割れの安値をつけ、再反発では急加速、前日高値と10月最高値も一気に上抜ける形となって4400ドルの大台超え、最高値を4409.5ドルまで更新して一服。NY午後には4360ドル台へ、結果的に十字線を形成して一服。4350ドル近辺が目先のサポ-トとならなければ4300ドル近辺も。
NYプラチナは+22.8ドル、1.18%高で6日続伸。2008年7月以来17年5ヵ月ぶり高値圏で一段高。6日続伸は6月以来、半年ぶりで今年4回め。中国マネーの流入はこの日も続き、アジア時間に1930ドル台から1980ドル台へと急騰。高値では1990ドル台半ばまでで上値を押さえられ続けるとロンドン・NY朝にかけては1940ドル近辺へと失速。NY市場での反発局面も1980ドルにわずかに届かず、1960ドル台へと収束。17年5ヵ月ぶりとなる2000ドルの大台トライにはいったん失敗も、年内再トライへと向かう可能性も。ただし、いったん調整となれば急落リスクも。
ドル円は-13銭、0.08%の小反落。東京朝には155円40銭台まで小幅に下げて反発、前日高値を超えて155円80銭近辺へ、午後には155円70銭台での小幅保ち合いを経て欧州時間には155円90銭台までの上値トライ。しかし今週高値と156円ライン、20日移動平均線(155.84)にも上値を押さえられる格好となって失速するとNY市場ではCPI結果を受けて155円20銭台まで急落。しかしこれが安値となって下げ渋ると155円70銭近辺までのレンジで上下動、NY終盤には155円半ばへと収束。引き続き154円半ばから156円までが目先の主要レンジ、下限割れなら153円半ばまでを目安に下値トライへ、上限突破なら158円台を目指す流れにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/18終値とチャート
19日の国内金価格は-24円、0.10%の小幅安で3日ぶりの反落。年内最後の重要イベントを前に、23620円の節目突破に伴う短期上値目標23700円台に到達し、今年49回めの最高値更新で一服。日銀会合後には一時的に多少の円高に振れたとしても、よほどのサプライズがない限り、それほど大きな変動とはならない可能性も。今年の絶対値平均騰落値幅152円を考慮すると、予想される目先の変動範囲としては23600円近辺から23900円近辺まで。
週間ベースでは+308円、1.31%高で4週続伸。
プラチナ価格は+153円、1.47%高で6日続伸。5日連続で今年13回めの最高値更新。6日続伸は9月以来、3ヵ月ぶりで今年3回め。12月の絶対値平均騰落値幅185円から予想される目先の変動範囲は10300円台から10700円台まで。過熱感も高まり、確率的には反落警戒感が高まる状況にも。
週間ベースでは+1348円、14.66%高で4週続伸。2020年3月23日からの週(+432円、17.7%)、コロナショック時以来、5年9ヵ月ぶりの急騰。
※参考:金プラチナ国内価格12/19とチャート
2025年12月19日(金)時点の相場
国内金:23,745 円 12/19(金) ▼24(0.10%)
国内プラチナ:10,542 円 12/19(金) ▲153(1.47%)
NY金:4,364.5 ドル 12/18(木) ▼9.4(0.21%)
NYプラチナ:1,960.9 ドル 12/18(木) ▲22.8(1.18%)
ドル円:155.56 円 12/18(木) ▼0.13(0.08%)
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