更新日:2013年6月11日(火)
日本ではこのところ円安一服となっていますが、インドではインドルピー安がとまらず、対ドルでの史上最安値を更新しています。
これまでの史上最安値は2012年6月24日の1ドル=57.094ルピー。その後もあまりルピー高方向へは進まず、ルピー安傾向は続いていました(ドル/インドルピー相場)が、この春以降のドル高を受けてインドルピー安が一段と進行、昨日終値では1ドル=58.225ルピー。今も58ルピー台での推移が続きます。
インドでは、過去最大の経常赤字を削減するために、急増する金輸入への規制が相次ぎます。1月に6%に引き上げたばかりの金輸入関税を、先日さらに8%へと引き上げています。年初の4%からは4%アップ、ということになります。
しかし、インドの金輸入業者にとって痛いのは輸入関税引き上げよりも、むしろインドルピー安。こちらは年初から6.5%もルピー安が進行しています。
せっかくドル建て価格が下落しても、規制や為替の影響で、その恩恵に預かれないインドの金輸入業者。
金大好き民族であるインド人の間で密輸が増えるのもやむ無しかもしれません。
週明けNY市場、金価格は先週末の米雇用統計を受けての急落と、S&Pによる米国債格付け見通し引き上げ(ネガティブ→安定的)によるドル買いに対応した売り局面からわずかに反発。崩れたトレンドに戻るほどの勢いもないものの下落圧力が高まる状況にもなさそう。引き続き最大1,310ドル辺りまでの下落リスクは継続。レジスタンスラインは1,420ドル。
プラチナも小安発。短期上昇トレンドで1,570ドルの上値目標を目指す展開継続。1,460ドルがサポートライン。
ドル円も先週末からの急反発の流れが継続し、一時6日の急落前の水準99円台前半まで上昇。終値では98円台後半まで押し戻されたものの金曜日の安値95円からは3円75銭、3.9%もの急反発。日銀金融政策決定会合の結果を受けて円安方向へ加速するか、失望売りの円高か。サポートラインは96円90銭、抵抗線は100円ちょうど。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/10終値とチャート
国内、金価格は5日ぶり反発も短期下落トレンド中の戻り。チャート上、上から順に長期・中期・短期移動平均線、実価格ラインが並ぶパーフェクトオーダー。上値の重い状況で下値目標4,440円付近を試す展開継続。上方向のレジスタンスは4,790円。
プラチナは1.2%の反発。流れはやや売り方向、上値目標5,120円へと向かう兆しもなく、5月末以降、4,020円から5,020円までの間で綺麗なレンジ相場を形成。上方向にブレイクした場合には現状の目標値を大幅に超える上昇の可能性、下方向でも大幅下落の可能性が浮上することに。
※参考:金プラチナ国内価格6/11とチャート
2013年6月11日(火)時点の相場
国内金:4,584 円 6/11(火) ▲28(0.61%)
国内プラチナ:4,997 円 6/11(火) ▲58(1.17%)
NY金:1,386.0 ドル 6/10(月) ▲3.0(0.22%)
NYプラチナ:1,506.9 ドル 6/10(月) ▲4.3(0.29%)
ドル円:98.75 円 6/10(月) ▲1.19(1.22%)
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