更新日:2013年10月2日(水)
米政府機関の一部閉鎖(シャットダウン)は意外と冷静に受け止められ、大きな波乱もなくやり過ごしたようです。自由の女神に行けなくなったブラジル人女性旅行客は少し残念そうでしたが。しかし議会がまとまらなかったことで、次なる問題とされる今月中旬までの債務上限引き上げに向けて、同じ轍を踏まないかと、やや不安がよぎります。
もし同じようなことが起きれば選択的デフォルトとなり、国家としての信用問題となる為、あり得ないこととは思いますが、またぎりぎりまで揉めることは十分に予想されます。国内では共和党が悪い、というのが大勢のようですが、そういう問題では済まないような状況に入りつつあるようにも思えます。オバマ政権への信頼は低下の一途で、何も決められない、何も進まないという印象が拡がることのほうがリスクとなりそうです。
オバマ大統領には元気を取り戻して頂き、元気な安倍首相には、空回りしないよう、ご注意頂きたいものです。
NY市場、金相場は3.08%の急落。NY時間10月1日午前零時を回り、政府機関の一部閉鎖が決定した時点では1,320ドル台から1,330ドル台へと急騰。しかしリスク回避による金への買いはここまで。シャットダウンも想定どおりと言わんばかりに元の水準へと戻すと、NYダウの堅調推移とともに1,300ドル割れへと急落。シャットダウンは短期間で終了と楽観視するリスクオン的な流れに。今週の米雇用統計も延期方向となったことで10月末のQE縮小開始の可能性もほぼ消滅したことは材料視されず。
結局9月後半から続いたレンジ相場を下方ブレイクしたことが急落の要因。下値目標値は1,220ドル近辺。
プラチナは1.92%の続落。一週間前、9月25日に点灯した下落目標水準に到達。金の下落サイン点灯により、もう一段の下押しの可能性も。警戒水準としては1,350ドル近辺。
ドル円はNY時間9月終了間際に98円70銭台まで急騰して反落。98円割れまで下げた後には安倍首相の消費増税会見スタートと同時に98円台前半へと上昇し、経済対策の内容が不十分とわかると同時に反落。会見終了時には、会見前の水準を下回る97円台半ばへ。こちらもある程度予想はされたものの期待はずれ感は否めない状況で、夜間のISM製造業景況指数の上振れもドル高材料にはなりきれず。上方向の節目は99円で軟調、97円割れリスクを抱える状態も継続。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/1終値とチャート
国内、金価格は3.8%の急落。4,380円の重要水準を下放れしたことでサポート水準の4,300円を突き抜けてさらに100円程下落。既に十分下落した感もあるものの、NY市場の下落サインに伴い、4,150円辺りまでの下落余地も。
プラチナは5日続落で1.9%の下落。下値目標4,600円、第2目標4,560円も達成。少しオーバーランで、やや行き過ぎの展開か。
※参考:金プラチナ国内価格10/2とチャート
2013年10月2日(水)時点の相場
国内金:4,203 円 10/2(水) ▼167(3.82%)
国内プラチナ:4,532 円 10/2(水) ▼86(1.86%)
NY金:1,286.1 ドル 10/1(火) ▼40.9(3.08%)
NYプラチナ:1,385.3 ドル 10/1(火) ▼27.1(1.92%)
ドル円:97.99 円 10/1(火) ▼0.22(0.23%)
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