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ドイツ連邦憲法裁判所のESM合憲性判断の発表
更新日:2012年09月10日(月)
今週水曜日の12日にようやく、ESMの本格稼働のメドが立つことになります。
欧州債務危機に対応するための恒久的な金融安全網となるべく、今年7月スタートを予定していた欧州安定メカニズム(ESM)は、ドイツでの合憲性判断の為に2ヶ月半も遅れることになりました。
ESMの発足には、ユーロ圏の出資比率ベースで90%の国による承認が必要とされているため、最大拠出国のドイツの承認が不可欠です。
6月末時点でドイツ議会の承認を経て、ESMと新財政協定は批准される予定でしたが、これに反対するグループの提訴により、判断はドイツ連邦憲法裁判所に委ねられることになりました。
万が一、違憲となればECBの努力もドラギ総裁のパフォーマンスも水の泡となってしまいますが、さすがにその可能性は低そうです。ただし、何らかの条件付加の可能性も噂されているようです。
やはり、ユーロ圏の債務危機収束と財政統合への道は険しそうです・・・

先週末のNY金の大幅上昇に伴い、週明け国内金価格も加速。4,600円付近のターゲットを目指してまずは4,520円台までジャンプアップ。13日深夜のFOMC政策発表までは様子見か。QE3なら翌金曜日には急騰、見送りなら急落。
プラチナ国内価格も金に追随、南アフリカの鉱山ストライキ問題が収束しないことも背景に堅調推移。4,170円をクリアし、次は4月上旬以来となる4,400円台前半まで上昇の可能性も。サポートラインは3,970円。

ドル円のレンジ下限割れリスクが高まって来ており、QE3がドル安要因となる為、今週末のドル円急落リスクに要注意です。

※相場の節目やターゲットについてはこちらのチャート:本日の金価格、プラチナ価格とチャート9/10も参考にご覧ください。

2012年09月10日(月)時点の相場
国内金:4,529 円 9/10(月) ▲61(1.37%)
国内プラチナ:4,181 円 9/10(月) ▲32(0.77%)
NY金:1,740.5 ドル 9/7(金) ▲34.9(2.05%)
NYプラチナ:1,596.3 ドル 9/7(金) ▲9.9(0.62%)
ドル円:78.22 円 9/7(金) ▼0.64(0.81%)
→9/7(金)のその他主要マーケット指標

←ジョージ・ソロス氏いわく「今のままならドイツは離脱すべき」 09/11(火)
→低調な雇用統計を受けてFRBはQE3へと動くのか 09/08(土)
→ECBの国債買い入れ政策OMT。事前リークどおりの内容にも評価 09/07(金)
→ECB理事会を前にユーロは期待のフライング買い? 09/06(木)

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