FRBのQE4、時間軸に代わる数値基準の導入に賛否両論
更新日:2012年12月13日(木)
ツイスト・オペ終了に伴う量的緩和第4弾(QE4)は織り込み済みの450億ドルの長期債購入。やや意外だったのが「2015年半ばまで」の表現をやめ、「インフレ率2.5%以下で失業率6.5%以上である限り」という表現に変わったこと。時間軸による期限設定の代わりに、経済指標を基準にすべきという論議は以前からあったもののいきなりの導入。
失業率6.5%の達成時期は2015年と見られ、特に大きな変更はないことになります。しかし、最近の失業率には、労働市場参加者の減少や、パートタイム就労者の増加が含まれている為、前倒しで6.5%達成する可能性もあり、本来目指すべく雇用状況とはかけ離れており、米経済の回復も不十分、という見方もあります。
この不安要素が金相場の押し上げ圧力の弱さに繋がった可能性もありそうです。
次は日本の総選挙待ち、共同通信による世論調査では自民党の勢いが増し、公明党と合わせると300議席を超える可能性とも。
いよいよ
アベノミクス実現へ向けての体制が整いそうな状況です。
NY市場、金は反発。依然1,700ドル台前半での小動き。下値目標1,650ドルは残るものの流れは上昇転換間近。
プラチナは6連騰。FOMCへの反応も限定的となり、目標到達後の小動きとなりました。現状1,560~1,650のレンジ上限に位置する形でトレンドは上向き。1,690ドル辺りまで上振れの可能性も。
ドル円は3月末以来の83円台に。84円近くまで上昇余地拡大。
国内、金価格も6日続伸。下落バイアスは縮小方向ながらトレンド好転はまだ。4,640円から4,830円のレンジ。
プラチナも6日続伸で10月5日の4,530円超え。最低目標の4,550円は目前、最大目標4,700円付近。
※参考:
本日の金価格、プラチナ価格とチャート12/13
2012年12月13日(木)時点の相場
国内金:4,751 円 12/13(木)
▲40(
0.85%)
国内プラチナ:4,540 円 12/13(木)
▲33(
0.73%)
NY金:1,717.9 ドル 12/12(水)
▲8.3(
0.49%)
NYプラチナ:1,646.4 ドル 12/12(水)
▲6.4(
0.39%)
ドル円:83.25 円 12/12(水)
▲0.74(
0.90%)
12/12(水)のその他主要マーケット指標
明暗分かれる日中の製造業、日銀は追加緩和へ 12/14(金)量的緩和によって金相場はまだまだ上昇するとの予想も 12/12(水)米FOMCでは追加緩和の可能性大 12/11(火)今年の漢字は「転」? 12/10(月)
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