強弱入り交じる中国経済と米国労働市場の指標、最終判断は米雇用統計待ち
更新日:2013年02月01日(金)
先ほど、中国の国家統計局が発表した1月の
製造業PMIは市場予想を下回り、前月からもわずかに下落、その伸びは鈍化傾向にあります。その後、英国金融大手のHSBCが発表したHSBC製造業PMIは予想を上回り、5ヶ月連続上昇で改善傾向は鮮明に。情報自体の信頼性の問題もありますが、強弱入り交じる結果で、中国の景況感回復の力強さが、それほどでもない状況と推測されます。
米国では、昨夜発表された週間の
新規失業保険申請件数の結果が思わしくなく、米雇用市場の伸びもかなり控えめな状況となっています。しかし、その前日に発表された
ADP雇用者数の結果では予想も上回り、順調な改善傾向を示しています。
ここでも強弱入り交じる結果となっていますが、このところADP雇用者数の数値は、精度が高まったせいか労働省発表の非農業部門雇用者数との相関関係は高まりつつあります。
サプライズを期待する程のポジティブな結果となる可能性は低そうですが、ややポジティブでドル買い、金売りの流れがやや優勢、といったところでしょうか。
NY市場、金は大幅反落で前日上昇分を帳消し、月間でも0.91%下落となり4ヶ月続落に。レンジ内での荒めの上下動が続きます。方向感が定まらないなか、下値警戒感がやや高まり、1,645-50ドルラインでサポートされるか、ここを抜けてターゲットの1,550ドル台へと向かう展開か、今夜、大きく動き出す可能性に要注意。
月間で8.88%上昇となったプラチナも反落で流れはやや下落方向へ転換。まだ高値揉み合い圏内ながら、ターゲット1,610ドル辺りを本格的に目指す展開となる可能性が高まりつつあります。
ドル円は続伸で91円台後半、直近の目標値到達。これで1月は5.73%の上昇で10月から4ヶ月続伸。次のターゲットは93円台前半。
※参考:
金プラチナ価格とドル円 NY市場1/31終値とチャート
国内、金価格はわずかに反落。サポートライン5,000円、上値ターゲット5,200円超。1月は300円、6.2%上昇。
プラチナは横這いで高値揉み合い中。サポートライン5,050円。上限5,160を超えれば上値余地拡大へ。1月は709円、16%も上昇しました。
※参考:
金プラチナ国内価格2/1とチャート
2013年02月01日(金)時点の相場
国内金:5,090 円 2/1(金)
▼16(
0.31%)
国内プラチナ:5,141 円 2/1(金)
▼3(
0.06%)
NY金:1,660.6 ドル 1/31(木)
▼19.3(
1.15%)
NYプラチナ:1,675.4 ドル 1/31(木)
▼13.9(
0.82%)
ドル円:91.71 円 1/31(木)
▲0.65(
0.71%)
1/31(木)のその他主要マーケット指標
NYダウは2007年10月以来5年3ヶ月ぶり高値、ドル円の92円台後半は2年8ヶ月ぶり 02/02(土)国内金価格は32年4ヶ月ぶり高値圏、まだまだ上昇の可能性も 01/31(木)今年に入って明暗分かれるユーロ圏の格付け 01/30(水)リストラ延期で南アフリカの鉱山労働者問題にやや光明 01/29(火)
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