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景気刺激策VS財政緊縮のG7、欠席のバーナンキFRB議長の動向
更新日:2013年05月11日(土)
景気減速脱却の為、世界的にも金融緩和優先の流れが加速していることも背景に、景気拡大を優先した後に財政緊縮に取り組むべきとする米仏に対して、財政緊縮により投資家の信頼感を高めることが景気減速に歯止めをかける、とするドイツとの意見が対立。現在のユーロ圏での問題に米国が首を突っ込むような意見交換が行われたロンドンG7。

共同声明なしの今回のG7を欠席したFRBバーナンキ議長はシカゴでの講演でも金融政策などの今後の展望には言及せず。米国内で盛り上がるQE3出口論には沈黙の構え。しかし、最近の米雇用市場は改善傾向にあり、失業率も順調に改善、雇用者数も6ヶ月平均で20万人以上増加している状態が3ヶ月間続いており、QE3の主目的である「労働市場の見通し大幅改善」が見え始めている状況に、FRB内でも資産購入縮小へ向けた論調が高まりつつあります。
年内の資産購入は継続と発言していたバーナンキ議長は慎重な姿勢を崩さないものの、水面下での出口戦略はかなり進んでいる可能性もありそうです。
来年1月で任期切れとなるバーナンキ議長は、毎年恒例の重要イベントである、8月のジャクソンホール講演も早々と欠席表明。QE3と同様、自身の出口戦略も練り始めているのかもしれません。

NY市場、金は2.17%の大幅下落。5月に入って値動きの荒い展開が続きます。1,440ドルのサポートラインを大きく下回り、一時1,410ドル台まで下落して戻す展開。上値目標は一旦消滅。目先は回復傾向にあり、これもダマシに終わる可能性もあるものの、大幅下落のリスクが浮上。最大下落メドは先月の暴落時の底値1,360ドル付近。2番底をつけに行く可能性に要注意。
週間ベースでは27.6ドル、1.88%の下落。結果的にはドル高の逆相関に。

プラチナも2.01%の大幅反落ながら1,480ドルのサポートライン手前で踏みとどまる状況。このラインを維持できる限り上値目標1,600ドル付近も維持。
この1週間は15.2ドル、1.01%の下落。

ドル円は100円台突入で上値を抑制する壁が取り払われたように102円台寸前まで上昇。高値101円98銭は2008年10月21日以来の水準。直近の目標地点102円台半ばは既に目前。サポートラインは97.20円。
週間では2.60円、2.62%の上昇で2週続伸。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/10終値とチャート

2013年05月11日(土)時点の相場
国内金:4,905 円 5/10(金) ▲45(0.93%)
国内プラチナ:5,092 円 5/10(金) ▲113(2.27%)
NY金:1,436.6 ドル 5/10(金) ▼32.0(2.18%)
NYプラチナ:1,486.0 ドル 5/10(金) ▼30.5(2.01%)
ドル円:101.63 円 5/10(金) ▲1.05(1.05%)
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