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製造業PMIは上昇、強弱入り交じる指標結果が示す中国の金需要見通し
更新日:2013年06月01日(土)
週間ベースで5.73%の大幅下落となった日経平均株価。月間ベースでの連続上昇も9ヶ月で途切れ、10ヶ月ぶりに下落へと転じる発端となった5月23日の1,100円超の暴落。急落局面入りのきっかけの一つとも報道されたHSBCの中国製造業PMIの悪化。節目の50を下回り、中国の景気減速への懸念が高まったのは事実です。

今朝、中国国家統計局が発表した製造業PMIでは先月よりも上昇。力強さには欠けるものの、節目の50を超えたところで緩やかな上昇傾向が見られます。
発表数値の信頼性の問題を指摘されることもありますが、今朝の国家統計局発表の指標は、対象が大手国営企業中心、HSBC(香港上海銀行)の数値は中小企業中心という違いもあります。
素直に受け止めれば、大手は緩やかに回復傾向にあり、中小はまだまだ厳しい状況が続いている、ということになりそうです。

先日OECD(経済協力開発機構)が公表した世界経済見通しでは、2013年の中国のGDP成長率見通しを8.5%から7.8%へと下方修正、IMF(国際通貨基金)でも従来の8%から7.75%へと引き下げています。他と比べるとまだまだかなりの高成長率ですが、8%以上をキープし続けてきた中国にとっては大きな減速。

中小企業の景気減速は、少なからず金の現物需要にも影響しているのでしょう。
4月の金価格急落で宝飾品などの現物需要が急増したのに対して、5月の下落局面では、それほどの勢いがなかったようです。
世界2位の金需要大国、中国では、年後半の婚礼シーズン向けの宝飾品需要が前倒しされ、今年後半の金需要は鈍化するのではないか、という見方もあるようです。

NY市場、金は前日の大幅上昇の流れを受けて1,421ドル台まで上昇して息切れ。米景気指数の好結果なども背景に1,400ドル台では売り圧力に押される展開で1.33%の大幅反落。1,370ドル台のサポートライン手前で下げ止まり、1,440ドル台の上値目標を目指す展開継続へ望み。
週間ベースでは6.0ドル、0.43%の上昇で続伸。月間では79.5ドル、5.40%の下落で2ヶ月続落。

プラチナも1.4%の大幅反落。1,480ドル台のレジスタンスに跳ね返されて最近の攻防ライン、9日移動平均線をわずかに下回ったところ。ここが再びサポートラインとなる可能性もあるものの、最大1,360ドルまでの下値リスク継続。
週間では+9.9ドル、+0.68%で4週間ぶりに上昇。月間では-45.4ドル、-3.01%となり4ヶ月続落。

ドル円は101円20銭台から100円20銭台の間で上下に振られる展開で最終的にはドル安円高方向に3日続落。100円台が大きなサポートになっている状況ながら、99円80銭台辺りまでの下押しの可能性継続。102円40銭が上方向の節目。
週間では74銭、0.73%の下落で続落。月間では3円02銭、3.1%の上昇となり、変動相場史上初となる8ヶ月続伸。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/31終値とチャート

2013年06月01日(土)時点の相場
国内金:4,786 円 5/31(金) ▲78(1.66%)
国内プラチナ:5,016 円 5/31(金) ▲87(1.77%)
NY金:1,392.6 ドル 5/31(金) ▼18.9(1.34%)
NYプラチナ:1,461.8 ドル 5/31(金) ▼20.9(1.41%)
ドル円:100.42 円 5/31(金) ▼0.30(0.30%)
→5/31(金)のその他主要マーケット指標

←1ドル=100円付近での攻防がしばらく続くと思われる理由 06/02(日)
→日経平均10ヶ月続伸に黄色信号、ドル円8ヶ月続伸は? 05/31(金)
→インドの現物需要増よりも米緩和縮小条件の実現性 05/30(木)
→プラチナ価格低迷の要因 05/29(水)

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