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中国の製造業PMIは横這い推移か減速か
更新日:2013年08月01日(木)
中国政府の国家統計局が今朝発表した7月の製造業PMI(購買担当者景気指数)は、昨年9月以来の50割れとなるのでは、という市場予想に反して50.3と前月からも上昇。景気拡大と後退の節目となる50のラインをなんとか死守した形。しかし、昨年10月以降は、50以上51未満のギリギリのラインでの推移が10ヶ月間続いています。
HSBC(香港上海銀行)が発表する製造業PMIでは今年に入っての減速傾向は鮮明で、直近4ヶ月は連続下落で最近3ヶ月は節目の50を割れてさらに下落が続く状況。国家統計局のこの3ヶ月間の発表値は連続で市場予想を上回り、HSBC発表値との乖離も拡大中。
単純に大手の製造業が横這いで、中小企業の景気だけが減速中という見方もできますが、純粋にそうなのか、やや疑心暗鬼の念にとらわれます。

この夏、中国政府はシャドーバンキングの実態調査に乗り出し、膨らみ続ける地方債務の状況を調査し、金融リスクの洗い出しを進めるのだそうです。これも李克強首相のリコノミクスの一環のようですが、全国各地で大量のスタッフを動員し、過去最大規模の公的債務調査ということです。
国家統計局の発表する指標についても、一度実態調査をお願いしたいものです。

NY市場、金相場は0.88%の続落。終値ベースで1,320ドルを割れたのは5日ぶり。米7月ADP雇用と第2四半期GDPの好結果によりドルが買われて金はやや売られる展開。しかし、引け後のFOMC声明発表後には下げ幅を縮小し、再び1,320ドル台へと戻している状況。1,350ドル台の上値目標を目指す上昇トレンドは維持。
7月の月間騰落状況は+88.7ドル(+7.25%)となり、3月以来4ヶ月ぶり、今年2回めの上昇月に。

プラチナも金と同様の流れで0.57%続落。1,470ドルの上昇ターゲットは維持。1,450ドル前後の壁がやや重いが、下値も1,410ドルの堅いサポートラインが支える状況。
月間ベースでは+92.4ドル(+6.91%)、月間での上昇は1月以来、今年2度目。

ドル円は0.17%の反落。ドル高円安方向、98円台半ばまで上昇して反落の往って来い。円高方向には97円台半ばが異常な底堅さ。97円台前半の下値目標まではもうひと押し。ADP雇用の上振れにより週末の雇用統計でも好結果が予想される状況。好結果なら反転上昇でドル高円安方向へ。NFPの市場予想は+18.5万人と既に高めの予想となっており、微妙なラインか。
月間では-1.34円(-1.35%)となり2ヶ月続落。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/31終値とチャート

国内、金価格は0.1%反発。4,350円前後での小動きが継続。今のところは4,480円と4,260円が上下の節目で上昇バイアスは減速中。先月の大幅上昇が一服し、次の展開へと様子見状態。

プラチナも0.3%の小幅反発。21日移動平均線によるサポートがかろうじて続くものの、これを下抜けて4,590円の下値目標を目指す展開となる可能性も小さくはなさそう。上方向には4,750円の節目を超えると再上昇の流れも。
※参考:金プラチナ国内価格8/1とチャート

2013年08月01日(木)時点の相場
国内金:4,343 円 8/1(木) ▲4(0.09%)
国内プラチナ:4,722 円 8/1(木) ▲16(0.34%)
NY金:1,312.4 ドル 7/31(水) ▼11.6(0.88%)
NYプラチナ:1,429.3 ドル 7/31(水) ▼8.2(0.57%)
ドル円:97.86 円 7/31(水) ▼0.17(0.17%)
→7/31(水)のその他主要マーケット指標

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