2013年7月頃から、中国メディアなどで使われ始めた言葉。2013年3月に就任した中国の李克強首相による経済政策のことを指し、単に日本の安倍政権によるアベノミクスをもじって「リコノミクス」と呼ばれ始めたもの。決して中国メディアがパクった訳ではなく、英国の金融大手バークレイズが最初に使用した言葉、とも言われます。
なお、アベノミクスも今では確固たる市民権を得ていますが、そもそもは1980年代の米国のレーガノミクスをもじった呼び方です。最近では、韓国の「クネノミクス」なる呼び方まであるようですが、まだ市民権を得るまでは行ってないようです。
安倍政権のアベノミクスが前向きな経済政策を標榜しているのに対して、李克強首相のリコノミクスは、危機回避的な意味合いが強く、やや後ろ向きな政策とも言えるようです。
中国では、景気減速が顕著となり、先行き不安も拡大するなか、シャドーバンキング問題などの金融リスクも懸念されています。李克強氏は、無駄なインフラ建設や不動産投機などへの融資を抑制し、地方政府の巨額不良債権処理などを進め、健全な市場経済を目指そうとしています。
しかし、関連業界や官庁の反発も強く、流動性の抑制によるさらなる景気減速リスクも懸念されている状況です。
7.5%の成長ペースを維持するのは困難、とする見方が多数派であり、中国には、日本型の長期停滞に陥るリスクも内在している、という見方まであります。
世界第2位の経済大国である中国経済が世界に及ぼす影響を考慮すると、リコノミクスへの注目度は今後増々高まりそうです。
最終更新:2013年07月30日