オバマ大統領へのアゲンスト、今度は雇用統計操作疑惑
更新日:2013年11月20日(水)
オバマ大統領の目玉政策だったはずのオバマケアの不評が拡大し、オバマケアへの支持と共にオバマ大統領自身の支持率も低下するなか、さらに悪材料の芽が出てきているようです。NYポスト紙による「雇用統計は大統領選挙に向けて操作されていた」疑惑報道を受け、米労働省も米国勢調査局に調査を依頼したもよう。
問題になったのは昨年、2012年10月5日に発表された9月分の雇用統計。非農業部門雇用者数(NFP)が8月の9.6万人増、予想の11.5万人増に対して11.4万人増にとどまったものの、失業率は8月の8.1%、予想8.2%に対して7.8%のポジティブサプライズ。市場はリスクオンで反応し、株やドルが買われ、金は急落しました。
確かに当時、
失業率低下による雇用改善は本物か?と疑問を抱く声もあちこちで聞かれました。
但し、この時2009年1月以来の7%台へと低下した失業率は、翌月0.1ポイント上昇で7.9%となったものの、それ以降は8%台へと上昇することなく7%台前半まで低下し続けてはいます。※
米雇用統計・失業率の推移参照。
真相はともかく、1月の暫定予算期限に向かうこの時期、10月の政府機関一部閉鎖に続き、再びその危険性が懸念されるようなことはない、ときっぱり否定するオバマ大統領ですが、まだまだアゲンストの風に晒されているようです。
NY市場、金相場はわずか0.09%の小幅反発。値幅10.2ドルの小動きで底値圏から抜け出せない状況が継続。90日移動平均かい離率-4.1%、RSIの22.7はいずれも相当の売られ過ぎ圏で、いつ反発してもおかしくない水準。上下の節目は1,290ドルと1,260ドル台。どちらを抜けても大きく動き出す可能性。
プラチナ相場は3日ぶりの反発で0.63%上昇。しかし安値では一時1,405ドルまで下落し、高値も1,420ドル台へと切り下がる状況。金に比べて軟調地合いが強く、売られ過ぎ状態でもなく、目標水準1,390ドル近辺に向けてもう一段の下落の可能性も。
ドル円は0.14%の反発で再び100円台を回復。99円台半ばでは底堅さを見せたものの上値も100円台前半がまだ重い状況。ちょっとしたきっかけで目標水準100円80銭近辺まではあっさりと到達できそうにも。
※参考:
金プラチナ相場とドル円11/19 NY市場終値とチャート
国内、金価格は0.23%の反発。依然11月に入ってからの下落トレンドが継続中。調整反発の域を出ず、流れは下向き。流れを変える為には上方向の節目4,320円を超える必要。下方向の節目4,220円を割れるようならもう一段の下落余地拡大へ。
プラチナも0.3%の小反発。短期トレンドは下方向へと向かい始めた可能性は高く、下値メド4,620円辺りを目指す確率も高まりつつある様子。なお、昨年の高値4,711円付近で反発した形になっており、この付近がサポートラインとなる可能性も。
※参考:
金プラチナ国内価格11/20とチャート
2013年11月20日(水)時点の相場
国内金:4,275 円 11/20(水)
▲10(
0.23%)
国内プラチナ:4,728 円 11/20(水)
▲14(
0.30%)
NY金:1,273.5 ドル 11/19(火)
▲1.2(
0.09%)
NYプラチナ:1,419.9 ドル 11/19(火)
▲8.9(
0.63%)
ドル円:100.13 円 11/19(火)
▲0.14(
0.14%)
11/19(火)のその他主要マーケット指標
今後数回の会合で緩和縮小可能観測で金売りドル買い傾向加速へ 11/21(木)株式市場大幅下落への警戒感によるリスクオフも 11/19(火)米国経済回復期待に連動性高まるNYダウとドル円 11/18(月)2013年第3四半期の金需要 11/16(土)
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