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ロシアへ向かうクリミア、円安株高の流れは何処へ
更新日:2014年03月17日(月)
予定通り実施されたクリミアの住民投票ではロシアへの編入支持が95.5%と圧倒的多数を獲得。これも予想通りながら、「ロシア軍の介入による暴力の脅しと威嚇の下で行われた住民投票の結果を認めない」とする欧米側とロシアとの対立の構図は混迷を極めそうな状況が続きます。
クリミアの代表団は17日中にもロシアに行き、編入手続き協議を開始するとも言われ、ロシア編入への動きが進むようなら、ロシア系住民が多いウクライナ東部にも飛び火の可能性も懸念されます。

米FRBが預かる諸外国保有分の米国債のうち、1,050億ドル分がこの1週間で減少したのだそうです。週間ベースで過去最大の減少となった背景には、欧米からのロシアに対する経済制裁の一環としての資産凍結を回避するために、ロシアが米国外へと移管した可能性も指摘されます。なお、プーチン大統領は、経済制裁への報復措置として、米国債とドルを売る、としていました。
水面下では、東西冷戦状態へと目まぐるしく動き始めている様子もうかがえます。しかし、ロシア側もEU側も極端な対立は望んではいないものと思われ、米国の強気姿勢が事態を悪化させないかが気掛かりです。
いずれにしても、おとしどころを見出すのが非常に困難な状況、ウクライナ情勢を巡る不安はしばらく続くことになりそうです。

当面の見通しが立ちにくいのは、為替と日本株の動向も同じです。
先週末時点での年初来騰落率では、為替のドル円が3.72%下落、日経平均は12.05%下落と欧米株の下落率の2~4倍、米国債利回りの下落率をも上回ります。金の14.7%上昇とは対照的。
しかし、2013年(2012年末)からの騰落率では、ドル円は16.86%上昇、日経平均は37.83%上昇。かなりの上昇率を維持しています。逆に金の下落率は17.71%と際立ちます。
さらに、2012年(2011年末)からの騰落率を見ると、ドル円は31.69%もの上昇、日経平均は69.45%の大幅上昇。株高円安の流れは大きく進行しています。逆に金の下落率は11.99%と極端な下落というほどではありません。
現時点では、進み過ぎた円安株高、適度に下落した金。そんな見方もできそうです。

国内金価格は0.47%の反発で昨年6月4日以来、9ヶ月ぶりとなる4,700円の大台を回復。2月初旬から始まった短期上昇トレンドは1ヶ月半近く続き、価格と9-21-90日移動平均線が上から順に並ぶパーフェクトオーダー状態もそろそろ1ヶ月。90日移動平均線からの上方乖離率が8%に達するのは昨年2月上旬以来。RSIが高値から下落基調となり、上昇圧力の枯渇状態を示し、高値警戒感も高まります。そんな状態ながらも2月25日時点で点灯した上昇サインの第2目標4,750円近辺が目先の目標水準。サポートラインは4,610円台。

プラチナは0.76%の続落。9日移動平均線を下抜け後、約2週間ぶりとなる5,000円の大台割れ。下方向への節目は4,870円、上方向5,090円との間でやや方向感喪失気味。
※参考:金プラチナ国内価格3/17とチャート

2014年03月17日(月)時点の相場
国内金:4,708 円 3/17(月) ▲22(0.47%)
国内プラチナ:4,973 円 3/17(月) ▼38(0.76%)
NY金:1,379.0 ドル 3/14(金) ▲6.6(0.48%)
NYプラチナ:1,469.6 ドル 3/14(金) ▼9.8(0.66%)
ドル円:101.36 円 3/14(金) ▼0.48(0.47%)
→3/14(金)のその他主要マーケット指標

←雪化粧のワシントンと三寒四温で春へと向かう市場 03/18(火)
→クリミア住民投票を控え警戒感高まるなか弱さ際立つ日経平均 03/15(土)
→クリミア危機で上昇する金、住民投票後の動向と1,400ドル近辺が目先の節目 03/14(金)
→G7vsロシアの対立懸念と米国vs中国の景気動向懸念で金価格は上昇 03/13(木)

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