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★金プラチナ短期相場観★

イエレン・ダッシュボード2014年10月版とLMCI
更新日:2014年10月08日(水)
イエレン・ダッシュボード2014年10月版米労働省から8月分の雇用動態調査(JOLTS:Job Openings and Labor Turnover Survey)が発表され、イエレン・ダッシュボードの10月版指標が出揃っています。

求人件数は市場予想の470万件を上回る483.5万件となり、前月の460.5万件からも大幅増で2001年1月以来の高水準となっています。

10月時点の最新状況は以下のとおり。
※リセッション前の数値→最悪の数値→最新の数値+回復率
1)NFP(+16.2万人→-82.6万人→+22.4万人※3カ月平均)回復率:106.3%
2)失業率(5%→10%→5.9%)回復率:82.0%
3)労働参加率(66.1%→62.7%→62.7%)回復率:0%
4)長期失業者の割合(19.1%→45.3%→31.9%)回復率:51.1%
5)広義の失業率(U6失業率)(8.8%→17.2%→11.8%)回復率:64.3%
6)求人率(3%→1.6%→3.4%)回復率:128.6%
7)退職率(2.1%→1.3%→1.8%)回復率:62.5%
8)解雇率(1.4%→2.0%→1.1%)回復率:150.0%
9)入職(採用)率(3.8%→2.8%→3.3%)回復率:50.0%
※前月の状況→2014年9月版

回復率100%達成済みの指標が3つという状況は前月から変わらず。前月から改善した指標はNFP、失業率、広義の失業率、求人率、解雇率の5指標。後退は労働参加率、長期失業者の割合、入職率の3指標。退職率のみ横ばい推移。
全体的には改善傾向にありますが、労働参加率は過去最低を更新し、長期失業者の割合、採用率の低さなど、低迷状態が続く指標も残ります。

この状況をどう解釈すべきか、判断に迷うところですが、そんな市場参加者のために、今月から新たな労働指標が発表されています。
LMCI(労働市場情勢指数)と呼ばれる指標で、多数の指標を総合的に判断するために数値化した指標で、10月6日発表された9月分の数値は2.5。
前月からは上昇しているものの、長期レンジで見ると下落傾向?

メジャーな指標である雇用統計のNFPや失業率が好調を示すのに対し、イエレンダッシュ・ボードで労働市場の詳細を見れば低迷している部分も残っていることが解り、LMCIを見ると、労働市場の現状が決して良くはない、ということが理解できます。

NY金・日足チャート 2014/9/10 - 10/77日のNY金相場は0.42%の続伸。IMFによる世界経済見通し下方修正に伴う欧米株の大幅安とドル安傾向というリスクオフの流れが金相場を押し上げた、という見方も。国慶節による連休明けとなる8日からの中国の金消費需要再開もサポート要因に。短期トレンドとしては大底(かどうかの判断は時期尚早だが)からの反発基調が継続中。9日移動平均線まで反発した状態にあり、1カ月ぶりの上抜けに成功できれば21日移動平均線も位置する1,220ドル台の節目トライへ。ここを上抜けるとさらに20-30ドルほど上値余地を拡大する可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2014/9/10 - 10/7プラチナ相場は1.02%の大幅続伸。長い下ヒゲを残した6日の安値からは75ドルもの大幅上昇となり、ここまでは典型的な反発基調を示す足型に。当面の目安としては9日移動平均線の1,280ドル付近まで戻せるかどうか。

ドル円・日足チャート 2014/9/10 - 10/7ドル円は0.69%の続落。前日に続き安倍首相の円安けんせい気味の発言に対して黒田日銀総裁の円安肯定発言での応酬も軟調推移が継続。108円40銭のサポートラインを下抜けたことで110円台への再トライの可能性はいったん大きく後退、逆に円高方向へのリスクがやや拡大した状態へ。当面の目標水準は106円60銭近辺、円安方向には109円80銭が抵抗線。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/7終値とチャート

8日の国内金価格は0.38%の反落。反発基調は続かず、9月までの揉み合い水準4,560-80円辺りまで距離を残す4,520円台で切り返し、レジスタンス化の可能性も。早めに上抜けできれば以前の揉み合い水準近辺まで戻す可能性も。下方向には4,470円台が当面のサポートライン。

プラチナ価格は0.6%の続伸。1週間前の目標水準4,700円前後に一段と近づいたことで、オーバーシュート状態から本来あるべき水準にようやく戻った状態。ここからは上下どちらに振れてもおかしくない水準。一本調子での反発傾向が続くこともありえず、依然下方バイアスが強い状態からは抜け出せていない状況。
※参考:金プラチナ国内価格10/8とチャート

2014年10月08日(水)時点の相場
国内金:4,507 円 10/8(水) ▼17(0.38%)
国内プラチナ:4,694 円 10/8(水) ▲28(0.60%)
NY金:1,212.4 ドル 10/7(火) ▲5.1(0.42%)
NYプラチナ:1,261.9 ドル 10/7(火) ▲12.7(1.02%)
ドル円:108.02 円 10/7(火) ▼0.76(0.69%)
→10/7(火)のその他主要マーケット指標

←FOMC議事要旨を受けた米株は今年最大の安心感 10/09(木)
→プラチナも金も1,180ドルが大底となる可能性も 10/07(火)
→下値警戒感高まる国内プラチナ価格 10/06(月)
→雇用指標の回復傾向は歴史的水準へ、プラチナ相場も歴史的水準へ 10/04(土)

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