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ミシガン大学消費者信頼感指数と政策金利の長期推移
更新日:2015年06月13日(土)
ミシガン大学消費者信頼感指数と政策金利の長期推移 2015年6月米6月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は予想の91.2を上回る94.6となり、5月の90.7からも上昇しました。
消費者マインドを表すこの指標は、1966年を100として指数化したもので、これによる市場反応は決して大きくはありませんが、速報値が早い段階で発表されることで、該当月の景況感の動向を見極める重要な指標の一つとなっています。調査対象がやや小規模であり、ブレ幅も大きい為、3カ月平均の数値も合わせて公表されています。

今年の3カ月平均の推移は1月から93.5、95.7、95.5,94.8.93.2となり、今回6月速報値時点では93.7となっています。
2-3月には2005年2月以来の高水準となる95台まで上昇し、この近辺での推移が続いている状態です。基準となる1966年の100には少し及ばないものの、ほぼ21世紀の最高水準に達しています。
チャート上に重ねあわせた米政策金利の推移と合わせて見ると、最後の利上げを行った2006年6月の水準を既に超え、政策金利が5.25%の高水準となっていた2006年6月から2007年8月までの期間のピークと同等からやや上回る状態。

過去の両者の関係を見ると、2001年の時も、2007-2008年の時も、ミシガン大学消費者信頼感指数が急低下する局面では、すかさず政策金利を引き下げていたことが解ります。消費者センチメントの悪化、景況感の低下とともに、FRBは利下げという緩和策によって景気を支援しようとしてきました。

しかし、2003年から2004年にかけての消費者信頼感指数の回復局面では、そのピークを過ぎた頃にようやく政策金利の引き上げスタートし、政策金利が5.25%のピークに達した2006年6月の消費者信頼感指数の3カ月平均は83.8。既に消費センチメントは下落し、やや乱高下気味の不安定な状態となっていました。
そして2007年。利上げによる引き締め策の遅れがバブルを招いたとも言われ、サブプライムローン問題、リーマンショックへとつながりました。

それから8年、ミシガン大学消費者信頼感指数は過去最低水準から徐々に回復し、2007年以前の好況時の水準に達しています。この水準がしばらく続くと、再び2000年代半ばのように再び低下することも予想される状況です。
しかし、政策金利は過去最低状態を維持したまま。

この状況が、一刻も早く利上げをスタートしたいとFRBが考える理由の一つであることを示しています。

NY金・日足チャート 2015/5/13 - 6/1212日のNY金相場は0.1%の小幅安で続落。上下8.1ドルの変動幅は今年3番目の小動き。 米5月の卸売物価指数、 6月のミシガン大学消費者信頼感指数の好結果にはいずれも小幅に売られて即反発。1170ドル台でサポートされる状況は少なくとも次週FOMCまでは継続か。売り圧力が強まれば1150ドル台が下値メドに。
週間ベースでは+11.1ドル(+0.95%)、4週間ぶりの反発。

NYプラチナ・日足チャート 2015/5/13 - 6/12プラチナ相場は0.76%の続落で1週間ぶりの1100ドル割れ。その6月5日につけた終値ベースでの今年安値1092ドル、3月17日の今年最安値1086.7ドルが視野に入る水準に。しばらくは1090ドルがサポートラインとなる可能性は高いと想定、しかしここを割れた場合には1060ドル台辺りまで下値余地拡大へ。
週間ベースでは+4.8ドル(+0.44%)となり、4週間ぶりの小反発。

ドル円・日足チャート 2015/5/14 - 6/12ドル円は0.06%とわずかにドル安円高もほぼ前日と同水準。反発の流れは123円80銭台までにとどまり、NY時間には長期金利低下とともにドル安の流れ。122円台半ばから125円台半ばまでのレンジ内で、124円ラインが抵抗水準として厚みを増しつつある状態に。
週間ベースでは-2.22円(-1.77%)で4週間ぶりの大幅反落。週間での下げ幅としては今年最大、
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/12終値とチャート

2015年06月13日(土)時点の相場
国内金:5,030 円 6/12(金) ▲5(0.10%)
国内プラチナ:4,719 円 6/12(金) ▼11(0.23%)
NY金:1,179.2 ドル 6/12(金) ▼1.2(0.10%)
NYプラチナ:1,096.8 ドル 6/12(金) ▼8.4(0.76%)
ドル円:123.35 円 6/12(金) ▼0.07(0.06%)
→6/12(金)のその他主要マーケット指標

←国内金価格が5000円台を維持できるかどうかは為替次第 06/15(月)
→小売売上高も加速の兆しで第2四半期GDP予想も1.9%へ上昇 06/12(金)
→黒田総裁がこれ以上円安にはならないと見る実質実効為替レート 06/11(木)
→求人件数は過去最高、イエレン・ダッシュボードは停滞継続 06/10(水)

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