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急騰続く米10年債利回りが牽引するドル円の上値メド
更新日:2016年11月15日(火)
急騰続く米10年債利回りが牽引するドル円の上値メド 2016年11月15日株高・債券安で金利急騰の流れが止まりません。米10年債利回りは一時2.3%台まで上昇し、今朝も2.22%付近。これに追随する形で急騰局面を形成するドル円もついに1ドル=108円台へ。ドル円と米10年債利回りとの相関関係は急激に強まりつつあり、直近30日間の相関係数も0.926台へと急騰。9月以降の両者の推移は完全一致にも近い状態となってきました。

米10年債利回りの急騰は、やや行き過ぎのようにも見られ、ジェフリー・ガントラック氏が年内上限と見る2.35%ラインにもあとわずかのところまで迫ってきました。
ドル円と米10年債利回りの変動幅を合わせた2014年以降のチャートを見比べると、米10年債利回りは夏場につけた1.36%台の底値から反発基調がスタートし、トランプ次期大統領誕生で急騰。これに対してドル円は夏場以降100円の底値を数回試した後に反発局面入り、ワンテンポ遅れての上昇局面も足下で急騰。利回り上昇を猛追する形となっています。

足下での両者の強い相関関係は、しばらくは継続するものと予想され、そうなると米10年債利回りの年内上値メド2.35%到達時に、ドル円が追いついていれば115円台。多少水を開けられた状態が続いた場合でも110円台到達は十分想定可能な水準、ということになりそうです。

NY金・日足チャート 2016/10/14 - 11/1414日のNY金相場は0.21%安となって6営業日続落。6月2日(1212.6)以来の安値水準を更新。6営業日以上の続落は5月と10月に続いて今年3度め。株高・債券安・ドル高の流れを受けての軟調推移は週をまたいでも継続し、NY市場朝には一時1211ドルまで下落、その後は自律反発で1220ドル台を回復。3月から5月までの安値圏、1200ドルの大台ラインにほぼ到達した状態となり、この重要なサポートラインに支えられていったんは反発への兆しも。7月までの上昇幅に対する50%戻し(1211.5)を達成し、ここで反発できなければ大台を割れて61.8%戻し(1172.3)の水準が意識される。

NYプラチナ・日足チャート 2016/10/14 - 11/14NYプラチナ相場は1.02%の大幅安で4営業日続落。NY市場でつけた安値は923ドル台で2月29日(911.0)以来、8カ月半ぶりの安値水準。終値では930ドル台まで戻し、10月13日(932.9)、21日(932.3)と並ぶ930ドル台前半。短期レンジでは3番底をつけたような状態となり、時間外では940ドル台へと反発の動きも。目先は930ドルから1010ドルまで範囲で主要レンジを模索する展開も予想される。ただし、930ドルの下限を割り込んだ場合には一段安の可能性が高まり、900ドルラインを突き抜けて800ドル台後半が意識されるような展開も。

ドル円・日足チャート 2016/10/14 - 11/14ドル円は1.65%のドル高円安と大幅反発。6月2日(108.87)以来、5カ月半ぶのドル高円安水準。NYダウは3日連続の過去最高値更新も十字線を残して反落を示唆、ドルインデックスも昨年12月以来の100ポイント超えで今朝には急反落、米10年債利回りも年初来高値更新で2.3%まで上昇して失速の気配も。株高・債券安とともに急進してきたドル高の流れにも一服感が見え隠れ。短期上値目標107円台後半をしっかりとクリアし、108円50銭台の高値をつけると今朝には108円割れも。しかし、アベノミクスへの期待感から怒涛の円安トレンドを形成した時の再来のような状態となり、トランプ期待からのドル高トレンドの勢いもなかなか衰えない状況。多少の調整をはさみながらも2015年高値から今年安値の38.2%戻しの水準、109円台前半も視野に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/14終値とチャート

15日の国内金価格は1.06%の大幅高となって3営業日ぶりの反発。前日の大幅急落による行き過ぎからの揺り戻しを円安基調にもサポートされ、直近の下値目安4550円割れからも小反発の水準に。今朝のNY金反発とドル円反落の動きから、落ち着きを取り戻し始め、短期的には4510円を当面のサポートラインとして方向感を模索する展開へ。4510円を割り込んだ場合には10月安値4470円前後を試す展開となるリスクも残る。

プラチナ価格も0.77%高で3日ぶりの反発。円安サポートによるリバウンドでいったんは下げ止まり。NYプラチナも今朝には下げ止まりの動きが見られ、逆にドル円は失速状態となり、国内価格反発の勢いも限定的。短期的な流れはどちらかと言えば上方向優勢も、3490円を下抜けると下落トレンドへの流れが強まる可能性もあり、少なくとも3430円近辺までの下値トライの展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格11/15とチャート

2016年11月15日(火)時点の相場
国内金:4,560 円 11/15(火) ▲48(1.06%)
国内プラチナ:3,519 円 11/15(火) ▲27(0.77%)
NY金:1,221.7 ドル 11/14(月) ▼2.6(0.21%)
NYプラチナ:933.6 ドル 11/14(月) ▼9.6(1.02%)
ドル円:108.42 円 11/14(月) ▲1.76(1.65%)
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