金プラチナ相場情報
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★金プラチナ短期相場観★

駆け込み需要で中古住宅販売件数は9年9カ月ぶりの高水準
更新日:2016年12月22日(木)
米・中古住宅販売件数 2016年11月全米不動産業者協会(リアルター協会【NAR:The National Association of Realtors】)が21日発表した米11月の中古住宅販売件数は、年率換算で市場予想の550万件を大幅に上回り、561万件。3カ月連続の増加で2007年2月以来、9年9カ月ぶりの高水準となっています。10月の560万件が557万件へと下方修正されたことで前月比では0.7%増、前年同月比では15.4%の大幅増となりました。

低金利を追い風に9年ぶり高水準となる557万件まで増加した6月をピークにいったん失速していた中古住宅販売件数は、今度は長期金利急騰を受けての住宅ローン金利上昇の兆しを警戒し、駆け込み需要が件数押し上げに寄与した様子です。

トランプ相場との相乗効果で住宅販売件数の好調が続けば、消費やインフレをサポートし、トランプ次期大統領の正式就任以降もトランプ相場が継続する可能性も高まりそうな状況となってきました。

その一方で、先週発表された11月の住宅着工件数は1年9カ月ぶりの大幅減となっており、早くも金利上昇への警戒感も見え隠れするように、高水準での乱高下状態となっています。

FRBの思惑どおりに2017年に3回の追加利上げが行われれば、住宅ローン金利は一段と上昇し、住宅市場にとっての逆風となり、逆に今年のように追加利上げ見送りが続くようなら、米住宅市場の好調もしばらく継続することにもなりそうですが、目先は不透明感も漂い始めているようです。

とりあえずは今回の大幅増を好感する反応は、クリスマス休暇前の市場では限定的となり、急騰局面が続いたNYダウも2万ドルの大台手前で失速状態となり、VIX指数は5日続落で年初来安値を更新、2014年7月16日(11.00)以来2年5カ月ぶりの低水準となっています。

NY金・日足チャート 2016/11/21 - 12/2121日のNY金相場はわずかに0.04%の小幅続落。クリスマス休暇前の閑散状態で1130ドル台での小動きに終始、上下の値幅は7.8ドルで今年の平均変動値幅19.1ドルの半分以下。1120ドル台から1140ドル台までの小幅保合いは継続ながら、この2カ月間続いた下落トレンドは時間調整で終息方向への兆しも。クリスマス休暇明けからスタートする実質新年相場で、新たなトレンド形成へと動き始める可能性も。上方向ならまずは1170ドル近辺までの反発基調が予想され、再び下方向へと向うようなら1100-1110ドル近辺が次の下値ターゲット水準。

NYプラチナ・日足チャート 2016/11/21 - 12/21NYプラチナ相場は1.04%の反落。920ドル前後での保合いから910ドル台へと小幅に水準を切り下げる形となり、この数日間の乱高下状態でレンジを狭めながら、やや下方向へと抜け出し始めそうな兆しも。今朝の水準915ドル近辺から、さらに下方向へと動き始めると、15日につけた安値890ドル近辺が意識され、ここで下げ止まらない場合には850ドル近辺を目指す流が新たにスタートする可能性。逆に930ドル台以上へと反発できれば1000ドルの大台も意識される反発局面形成への可能性も。

ドル円・日足チャート 2016/11/22 - 12/21ドル円は0.24%のドル安円高で反落。東京市場で118円台にワンタッチして以降は米10年債利回り低下の流れとともに調整進行、欧州市場では一時117円10銭台まで下落。NY市場では中古住宅販売件数の好結果を受けて117円80銭台まで反発。しかし、2万ドル手前で失速気味のNYダウに同調するようにドル円の上値も重くなってきた様子。もう一段の調整局面進行の兆しも見られ始め、117円台を割り込むようなら115円台までの調整継続へ。再び118円台へと高値保合い上抜けの場合には119円半ばが次の目安水準に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/21終値とチャート

22日の国内金価格は0.31%の反落。相変わらずの小動きながら、長期・小幅三角保合いの下限4580円を割り込んだことにより、やや大きめの変動となる可能性。当面の下値目安は10月安値付近となる4480円前後まで。逆方向、4610円超へと切り返した場合には、4700円台を目指す上昇トレンドへの可能性もわずかに残される状況か。いずれにしても連休明けの年末は米国市場の実質新年相場入りとなり、大きく価格が動き出す可能性には要警戒。
週間ベースでは-8円(0.17%)となり、小幅に4週続落。

プラチナ価格は0.57%の反落。20日の3695円をわずかながらも下抜けたことにより、金とのデカップリングで単独上昇トレンドが続いていた状態から、連動相場状態へと回帰する可能性も高まってきた状態。一時的な下振れにとどまる可能性も残されるが、そうでなければ流は変わり、下値目安3600円近辺を目指す展開へ。乱高下後の小幅変動で3720円台へと切り返すようなら、上昇トレンド継続への可能性も残され、次の上値目安3800円台を目指す展開も。
週間ベースでは+38円(1.04%)の反発。
※参考:金プラチナ国内価格12/22とチャート

2016年12月22日(木)時点の相場
国内金:4,575 円 12/22(木) ▼14(0.31%)
国内プラチナ:3,691 円 12/22(木) ▼21(0.57%)
NY金:1,133.2 ドル 12/21(水) ▼0.4(0.04%)
NYプラチナ:914.4 ドル 12/21(水) ▼9.6(1.04%)
ドル円:117.55 円 12/21(水) ▼0.28(0.24%)
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→米10年債利回りから見るドル円上値目安とNY金の下値目安 12/19(月)

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