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イエレン発言で3月利上げほぼ確定、その先は雇用とインフレ次第
更新日:2017年03月04日(土)
ISM非製造業景況指数と製造業PMI 2017年2月イエレンFRB議長は3月利上げに肯定的であることを表明し、今月のFOMCで雇用とインフレの進展状況を検証することなどに言及しました。フィッシャー副議長も3月利上げ支持を表明し、3月に入ってFOMC主要メンバーの大半が揃って今回の利上げを支持する発言をし始めたことに同調する形となりました。

この日、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した2月のISM非製造業景況指数は57.6となり、市場予想と前月の56.5を大きく上回り、2015年10月(58.3)以来1年4カ月ぶりの高水準となっています。先日発表されたISM製造業景況指数が2年4カ月ぶり高水準へと加速基調を強めたことに支えられる形で、非製造業の景況感も好調が続く状態となっています。

内訳では、景気指数と新規受注が1年半ぶりの高水準となる60台、雇用指数は55.2と3カ月ぶりの水準で好調を維持。価格指数も1月の59から57.7へと小幅低下も5カ月連続で50台後半の高水準を維持。
製造業の雇用指数も2年5カ月ぶりの高水準となった1月の56.1から2月は54.2へと若干低下も近年では1月に次ぐ高水準。価格指数も5年8カ月ぶりの高水準となった1月の69.0からやや低下した2月は68.0と依然高水準を維持。
ISMの指標では雇用もインフレも良好な状態が続き、先日はPCEインフレが前年比+1.9%の2017年末予想に到達しており、雇用統計がそれなりの結果となれば、3月利上げはまず確定。さらにインフレ上昇を支援する賃金上昇率が、失速した1月からしっかりと反発できれば、当面のFOMC利上げ予想ペースを支えることになります。

CMEフェドウォッチでは、3月利上げの確率は3日時点で79.7%まで上昇しています。2016年12月FOMC直前の91%にはまだ届きませんが、2015年12月の初回利上げを決定したFOMC直前の83.3%に匹敵する水準となってきました。
なお、現時点で今年12月に2回以上の利上げ確率は85.2%まで上昇し、12月に3回以上の利上げ確率も2週間前の40%付近から54.2%へと上昇してきました。
今後は、賃金上昇率とコアPCEインフレが上昇していくことにより、年内3回利上げの確率を押し上げていくことになりそうです。

NY金・日足チャート 2017/2/1 - 3/33日のNY金相場は0.52%安となり4日続落。3月利上げ観測急上昇に伴う軟調推移。FRB正副議長発言でもこれを支持する内容が聞かれるだろう、との大方の思惑によるドル買い金売りで発言前にも既に半月ぶり安値圏となる1220ドル台前半まで下落。しかし、予想通りのイエレン発言後にはさらに売り込まれることはなく、事実を確認しての買い戻しへ、引け後には前日までのサポート水準1230ドル台を回復。ただし、終値ベースでのサポート水準割れに伴い、もう一段の下落リスクも浮上。次週、再び1230ドルを割り込めば下値目安1200ドル前後までの下落基調が進行する可能性も。
週間ベースでは-31.8ドル(2.53%)、5週間ぶりの反落で下げ幅としては11月の米大統領選の週以来、ほぼ4カ月ぶりの大幅下落。

NYプラチナ・日足チャート 2017/2/1 - 3/3NYプラチナ相場は4日ぶりの反発で0.42%高。NY市場午前までの軟調推移局面では980ドル台半ばを何度か試すも前日安値を下回ることなく、上値は990ドル台半ばで押さえられる保ち合い状態に。イエレン発言後の反発局面では、引け後にかけて1000ドルをぎりぎり回復。結果的に980ドル台でサポートされる形となり、次週1000ドル台を維持できるようなら、前日の大幅下落は行き過ぎで、スタートしたかに思われた下落トレンドの巻き戻しも。
週間ベースでは-34.6ドル(3.36%)で反落。12月FOMCでの利上げ直後の週以来、2カ月半ぶりの大幅下落。

ドル円・日足チャート 2017/2/2 - 3/3ドル円は0.31%のドル安円高となって5日ぶりの反落。NY市場にかけては3月利上げ織り込み進行を背景に、米10年債利回り上昇とともに堅調推移。しかし、フランス大統領選の世論調査でマクロン候補がルペン候補を初めてリードとの報道もあり、ユーロが対ドルで上昇したことに伴い、ドル買いの勢いも半減。イエレン発言直後に小幅急騰で114円70銭台まで上昇したのがこの日の高値となって、材料出尽くしからの急反落。113円80銭台まで下げた後、114円をなんとか回復して終了。上値目安115円台手前で3月利上げをほぼ織り込んでの失速状態となり、2.50%の上限が超えられず揉み合いの様相となりつつある米10年債利回りの動向をにらみながらの展開継続へ。次週、雇用関連指標が好結果なら115円台までの上昇余力はまだ残される状態か。
週間ベースでは+1.91円(1.71%)、3週間ぶりの反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/3終値とチャート

2017年03月04日(土)時点の相場
国内金:4,845 円 3/3(金) ▼41(0.84%)
国内プラチナ:3,906 円 3/3(金) ▼86(2.15%)
NY金:1,226.5 ドル 3/3(金) ▼6.4(0.52%)
NYプラチナ:994.1 ドル 3/3(金) ▲4.2(0.42%)
ドル円:114.05 円 3/3(金) ▼0.36(0.31%)
→3/3(金)のその他主要マーケット指標

←国内金価格の52週移動平均乖離率はMAX3.5%、プラチナは5-6% 03/06(月)
→新規失業保険申請件数は44年ぶり低水準、減少幅と期間は過去最大 03/03(金)
→米1月PCEインフレは4年3カ月ぶりの1.9%、2017年末予想に到達 03/02(木)
→米2月地区連銀製造業景況感の傾向~ 03/01(水)

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