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★金プラチナ短期相場観★

中古住宅販売件数はハリケーンの影響残る南部をカバーして反発
更新日:2017年10月21日(土)
米・中古住宅販売件数 2017年9月全米リアルター協会が発表した9月の中古住宅販売件数は年率換算で539万件。市場予想の530万件を上回り、前月比では4カ月ぶりの増加となって1年ぶり低水準となった8月からは+0.7%。10年ぶり高水準となった今年1月(569)と3月(570)がピークとなって以降の減少傾向は続くものの、下げ止まりへの可能性を示す結果となり、ハリケーンの影響からも脱し始めた様子も。もし、ハリケーンがなければより強い数値となっていた可能性も。

ただし地域別の推移を見ると、8月に「ハービー」が直撃したテキサス州、9月に「イルマ」が直撃したフロリダ州を含む南部は8月の前月比-5.7%から9月は-0.93%となり、減少率は鈍化したものの、年初からの減少傾向は続いており、9月の213万件は2015年11月の199万件以来、1年10カ月ぶりの低水準。
9月は前月比+1.56%となった中西部と+3.33%となった西部とで南部の減少分をカバーした形。(※北東部は0.0%で横ばい)

9月時点での地域別シェアは南部が39.52%と約1年ぶりに40%割れ、中西部が24.12%、西部が23.01%、北東部は13.36%。合わせて全米の6割を占める中西部、西部、北東部の3地区いずれも横ばい推移傾向が続いており、全米の4割を占める南部の減少傾向をカバーし続けられるかは微妙なところ。

供給不足とこれに伴う価格上昇という悪循環も続いており、全米での価格(中央値)は6月時点で過去最高を更新した後は3カ月連続で小幅に低下しているものの、前年比では+6%台から+4%台まで上昇率がやや鈍化した状態に過ぎず、今後の中古住宅販売ペースが加速する状況にはなさそうです。

米国景気のバロメーターとなる中古住宅市場の減速傾向の下げ止まりと持ち直しに向けては、テキサス・フロリダ州などの南部エリアの復活にかかっています。

NY金・日足チャート 2017/9/18 - 10/2020日のNY金相場は0.74%の反落となり、10月6日(1274.9)以来2週間ぶりの安値。東京市場午前の時間帯に米予算決議案可決が伝えられたことで大型減税法案前進への期待が高まり、米10年債利回り急騰とドル買いの流れが急速に強まったことで1290ドルを割れて1280ドル台半ばへと小幅急落。欧州・NY市場にかけてもゆるやかな金利上昇・ドル買い金売りの流れが続き、米10年債利回りは5カ月ぶりとなる2.38%台まで上昇し、NY金は一時1280ドルを割り込む場面も。日足では前日の包み線をさらに包み込む形での陰線の包み線を形成し、反落の可能性も示唆。90日移動平均線(1278.3)にかろうじて支えられた状態ながら、下値トライへと向う可能性が高まる状況に。このまま1280ドルラインと90日線を下抜けるようなら1250ドル台辺りまでの調整局面形成へ。上方向には1290ドルラインが反発への節目となり、超えた場合には1320ドル台辺りまでの上昇も。
週間ベースでは-24.1ドル(1.85%)の反落。

NYプラチナ・日足チャート 2017/9/18 - 10/20NYプラチナ相場は0.1%の小幅続伸。金に連れての軟調局面でも下げ幅は限定的となって920ドル割れを回避、920ドル台での小幅揉み合い状態に終始。この日の値幅7.4ドルは今月12日と並んで今年最小、2015年6月19日の7.3ドルに次ぐ2年4カ月ぶりの小動き。目先920ドルがサポート水準となる可能性もやや高まり、90日移動平均線(947.2)が横たわる950ドル前後が抵抗水準に。
週間ベースでは-21.1ドル(2.23%)、3週間ぶりの反落。

ドル円・日足チャート 2017/9/18 - 10/20ドル円は0.85%のドル高円安となって大幅反発、7月11日(113.93)以来3カ月ぶりのドル高円安水準。東京市場午前の急騰で113円台に乗せて以降、終日113円台を割れることなく堅調に推移。NY市場では米9月中古住宅販売件数が予想を上回り、トランプ米大統領の「テイラー氏、パウエル氏両名のFRB入りも」発言なども好感して113円50銭台まで上昇。9月末以降、何度もチャレンジして失敗してきた113円台到達にようやく成功し、ドル高円安方向への流れが加速する可能性が高まってきた様子。週明けの東京市場では、国内総選挙で与党大勝なら過去最長タイの14連騰を達成した日経平均のさらなる急騰とともに円安急進となる可能性もあり、米国の減税法案期待や次期FRB議長人事などドル高支援材料とも合わせての堅調推移が予想されそう。当面の目標水準は3月高値圏となる115円辺りまで。
週間ベースでは+1.63円(1.46%)の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/20終値とチャート

2017年10月21日(土)時点の相場
国内金:5,007 円 10/20(金) ▲21(0.42%)
国内プラチナ:3,596 円 10/20(金) ▼1(0.03%)
NY金:1,280.5 ドル 10/20(金) ▼9.5(0.74%)
NYプラチナ:926.8 ドル 10/20(金) ▲0.9(0.10%)
ドル円:113.50 円 10/20(金) ▲0.96(0.85%)
→10/20(金)のその他主要マーケット指標

←与党圧勝を受けての株高円安に支えられて金価格は5000円台維持 10/23(月)
→失業保険申請件数は44年半ぶり、フィリー指数の雇用は過去最大 10/20(金)
→住宅着工件数は1年ぶり低水準、ハリケーンがなくても低迷継続? 10/19(木)
→ドイツZEW景況感、現況指数は株高とともに過去最高水準続く 10/18(水)

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