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ドイツZEW景況感、現況指数は株高とともに過去最高水準続く
更新日:2017年10月18日(水)
ドイツZEW景況感指数・長期推移 2017年10月21年ぶり高水準となった日経平均は2年5カ月ぶりとなる12連騰をかけた攻防が続きます。最高値更新が続くNYダウは今年2月に12連騰を記録し、7-8月にも10連騰、9-10月にも7連騰と世界同時株高を牽引中。欧州でも株高基調再開となり、ドイツDAXも9月と9-10月に7連騰を2度記録し、最高値更新状態となってきました。なお、ドイツDAXの12連騰は2014年11月が最後となっています。

株高基調に象徴される好景気が欧州でも広まるなか、ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表したドイツZEW景況感指数の期待指数は17.6となり、9月からは上昇しましたが、20手前の水準での横ばい推移が続きます。
これに対して現況指数は9月の87.9から10月には87.0と小幅に低下。それでも過去最高水準付近に位置しています。
現況指数が87以上となったのは、今年6月(88.0)と9-10月、その前は2011年4-8月の5カ月間(※5月に91.5で過去最高)、さらに遡ると2007年5-7月の3カ月間。
今年の7-8月も86ポイント台とわずかに低下しただけで、足掛け5カ月間、過去最高水準を維持する状態が続いています。
ドイツ経済好調の背景には、欧州全般の景気拡大でドイツの輸出状況が改善していることも挙げられています。

また、欧州でも米国と同様インフレ指標は伸び悩み、低金利も続くゴルディロックス状態となって景況感の高水準と株高基調を支えています。
しかし、過去の景況感の最高水準継続は最高でも5カ月間、これを過ぎると景況感は急落局面を迎えていました。
今回は、過去最高水準を維持する状態がまだしばらく続きそうな状況のようにも思われますが、いずれピークアウトする時期が訪れることになり、景況感は急落局面を迎える可能性も高まります。

世界同時株高からの大幅調整局面入りとともに、景況感も大幅調整入りする時を戦々恐々として警戒すべき時期がやがて訪れることにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2017/9/13 - 10/1717日のNY金相場は1.29%の大幅続落。1290ドル台からの軟調推移が続き、NY市場では米9月の輸入物価指数が前月比+0.7%と1年3カ月ぶりの大幅上昇なったことをきっかけに米長期金利急騰とドル高急進となって1290ドル割れ、その後も米9月鉱工業生産が前月比+0.3%と回復基調が確認され、10月のNAHB住宅市場指数は68と5カ月ぶり高水準など米経済指標の好結果が続いたこともあり、一時1280ドル台前半まで下落。10月9日(1285.0)以来1週間ぶりの水準となり、10月初旬からの反発基調は腰折れ。目先は1300ドル台が抵抗水準となり、1270ドルの下限までのレンジで保ち合いの様相に。上限突破なら1340ドル台の高値圏トライへ、下限割れの場合には1240ドル台までの下落局面形成も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/9/13 - 10/17NYプラチナ相場は0.77%の続落。NY朝には一時10月10日(918.7)以来、1週間ぶり安値圏となる920ドル台後半まで下落して小反発。結果的には前日NY引け後からはほぼ横ばい推移となる930ドル台半ばに収束。金との価格差は1カ月ぶりに351.4ドルまで縮小し、わずかながらプラチナの反発力が金に勝る状態を示唆する状況にも。ただし上値トライの流れは小休止、950ドルが目先の抵抗水準となり、突破できれば980ドル台の高値圏再トライの可能性も。下方向には910ドルが重要な節目、930ドル近辺がサポート水準となるかどうか。

ドル円・日足チャート 2017/9/13 - 10/17ドル円は前日からほぼ変わらずの横ばい推移で112円20銭近辺。112円台前半での小動きに終始、米輸入物価指数上振れを好感しての急騰局面でも112円半ばでは上値を押さえられ、2.33%付近まで急騰後に急失速となった米10年債利回りとともに元の水準へと逆戻り。9月末から10月初旬にかけて形成したラウンドトップからの下落基調はいったん巻き戻され、しかし反発の動きも十字線を残してストップした状態に。目先112円半ばから後半が厚めの抵抗水準となり、下方向には112円割れでは買い戻し圧力も強まるサポートを形成する保ち合い状態に。上抜けなら114円台前半、下抜けなら111円近辺が意識される状況での保ち合いはもう少し継続か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/17終値とチャート

18日の国内金価格は0.5%の続落となって10月6日(4936)以来の安値水準に。わずかに上昇した9日移動平均線は下落し始めた21日移動平均線を超えられず、これらをまとめて価格ラインがデッドクロスする形で流れは下方向へと加速し始めた様子も。調整局面スタートの可能性が高まり、目標水準は10月安値となっている6日の4936円付近まで。

プラチナ価格は0.33%の反発。前日の大幅反落からの戻りは限定的となったものの、90日までの全ての移動平均線が集中する水準で下げ止まった形となり、この近辺が当面のサポート水準にもなりやすいところ。金との価格差は過去最大となった10日の1415円からほぼ1カ月ぶりとなる1354円まで急縮小、相対的な底堅さを示す状態となり、3610円付近が当面のサポート水準となる可能性も。いったんは3650円台の上限までの間での保ち合い推移も予想され、上方ブレイクなら3700円台トライの可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/18とチャート

2017年10月18日(水)時点の相場
国内金:4,976 円 10/18(水) ▼25(0.50%)
国内プラチナ:3,622 円 10/18(水) ▲12(0.33%)
NY金:1,286.2 ドル 10/17(火) ▼16.8(1.29%)
NYプラチナ:934.8 ドル 10/17(火) ▼7.3(0.77%)
ドル円:112.19 円 10/17(火) ▲0.01(0.01%)
→10/17(火)のその他主要マーケット指標

←住宅着工件数は1年ぶり低水準、ハリケーンがなくても低迷継続? 10/19(木)
→3年ぶり高水準のNY連銀製造業指数が示唆するISM製造業の堅調推移 10/17(火)
→20週移動平均乖離率で金価格は最高値圏へ、プラチナは平均水準 10/16(月)
→低インフレ続くコアCPI、5カ月連続の1.7%は6年間での最低水準 10/14(土)

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