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NAHB住宅市場指数は18年ぶり高水準、過熱感続く米住宅市場
更新日:2017年12月19日(火)
米NAHB住宅市場指数 2017年12月全米住宅建設業者協会が発表した12月のNAHB住宅市場指数は74。住宅建設業者の景況感をアンケート調査で示すこの指数では、景況感が良いと答えた業者が圧倒的に多いことを示す結果となっています。
市場予想の70を大きく上回り、この数カ月間の失速、保ち合い状態を上抜ける形となり、1999年7月(75)以来、18年5カ月ぶりの高水準となりました。
水準的にはサブプライム・ショック前のピークとなった2005年6月の72を上回っており、今回の74を上回る水準となったのは、1985年以降の調査結果で最高水準となった1998年12月(78)の前後6カ月のみ。
過去最高水準に迫るピーク水準を形成しつつある状態となってきたようです。

内訳では、現況指数が81となって11月の77から大幅上昇、これも1999年1月(82)以来、18年11カ月ぶりの高水準。
向こう6カ月の販売見通し指数も79となって2005年6月(80)以来、12年半ぶりの高水準。
購買見込み客足指数は58で11月の50からは大幅上昇、1998年12月(59)以来、19年ぶりの高水準となっています。

現状も、今後当面でも好況が続く見通しとなっており、少なくとも来年半ばまではNAHB住宅市場指数は過去最高に迫るピーク水準か、もしくはそれを超える水準へと切り上がる状態が続くことが予想されます。
そして、その期間が長期化すればするほど、ピークアウト後の景況感後退期と、その後訪れることになるかもしれないリセッションへの警戒感も強まることになります。

NY金・日足チャート 2017/11/13 - 12/1818日のNY金相場は0.64%上昇し、4日続伸。クリスマスまでの米税制改革法案成立も現実味を帯びてきたことも追い風に米株主要3指数は揃って最高値更新、欧州株も大幅高と世界同時株高状態が続くなかでも、ゆるやかなドル安の流れとプラチナの急騰にも刺激される形でFOMC後の堅調推移が継続。水準的には200日移動平均線(1268.6)と9月高値からの下落幅の23.6%戻し(1267.6)付近に到達し、反発基調には一服感も。1240ドルから38.2%戻し(1285.7ドル)ラインまでが当面の主要レンジとなり、年末年始にかけて上限突破できれば1300ドル台再トライの展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2017/11/13 - 12/18NYプラチナ相場は2.68%の大幅高となって3日続伸。半年ぶりの急騰局面を形成し、2週間ぶりの水準を回復。南アフリカの与党ANCの次期党首選への期待感から南アランドとともにプラチナも買い継続、ラマポーザ現副大統領の勝利が伝わると一時915ドルまで急騰。短期的には890ドル台の節目突破にともなう上値目標920ドル近辺までほぼ到達した形となり、一方的な流れは収束へ。南ア政局不安という大きなマイナス要因が排除されることにもなる節目となった可能性もあるものの、ズマ現大統領の任期は2019年まであり、それまでに南ア与党内部での混乱懸念や、さしあたり財政再建への動きが見られるかどうかなど、不安要素も残るところ。

ドル円・日足チャート 2017/11/14 - 12/18ドル円は0.06%の小幅ドル安円高。日経平均の大幅高に連れて東京市場朝につけた112円80銭台がこの日の高値となって株高の流れと決別、ゆるやかなドル安の流れで軟調推移の展開で112円30銭台へ、NY市場では米10年債利回りの上昇にもサポートされる形で112円半ばへと小反発。結果的に112円後半の水準での抵抗感は強まり、112円前半での底堅さも維持。やや方向感喪失気味の状態となり、米税制改革法案成立なら若干のドル高要因となる可能性もあるものの、上方向への節目となる113円後半には手が届きそうにもない状況か。プラス要因織り込み済で112円前半のサポート水準を維持できなくなった場合にはドル安円高の流れが加速する可能性も高まり、年末にかけて110円近辺までが意識されそうな展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/18終値とチャート

19日の国内金価格は0.29%の続伸。中長期上昇トレンドを維持する200日移動平均線(4873)にサポートされて反発へ、という展開となる可能性がわずかに高まる状況に。小幅保ち合い上限4890円をわずかに上抜けの兆しとなり、保ち合い継続の可能性も残しながら、このまま上昇基調継続なら9月高値から12月安値までの半値戻し(4952)の水準が当面の上値目標となる短期上昇局面形成へ。

プラチナ価格は1.29%の大幅続伸。南ア政局動向を好感するNYプラチナの急反発局面に連れての上昇幅は2日で100円を超え、水準的にも9月以降の下げ幅の23.6%戻しとなる3515円をしっかり上回ったことで一服感も。目先は落ち着きどころと方向感を探る展開となりやすく、上方向への次の目標水準としては38.2%戻しとなる3573円。下方向には23.6%ラインの3515円を維持できるかどうかが課題に。
※参考:金プラチナ国内価格12/19とチャート

2017年12月19日(火)時点の相場
国内金:4,892 円 12/19(火) ▲14(0.29%)
国内プラチナ:3,526 円 12/19(火) ▲45(1.29%)
NY金:1,265.5 ドル 12/18(月) ▲8.0(0.64%)
NYプラチナ:913.2 ドル 12/18(月) ▲23.8(2.68%)
ドル円:112.54 円 12/18(月) ▼0.07(0.06%)
→12/18(月)のその他主要マーケット指標

←ドイツIFO企業景況感指数は過去最高から期待感とともに失速 12/20(水)
→ダイバージェンスで金下落、プラチナはコンバージェンスで反発へ 12/18(月)
→12月NY連銀製造業景況指数、高水準を維持して見通しも強気へ 12/16(土)
→ユーロ圏も景気上振れで製造業PMIも過去最高、もインフレ低迷 12/15(金)

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