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2017年国債格付け変動ランキング
更新日:2017年12月26日(火)
2017年国債格付け変動ランキング世界の主要国のなかで、今年2017年に国債格付け評価が最も上昇したのはアルゼンチンとポルトガル。大手格付け3社による格付け1段階の変動を1ポイントとし、格付け維持で見通しのみの変動を0.1ポイントとして合計ポイントを比較。

1位のアルゼンチンはS&Pが2段階、ムーディーズが1段階の格付け引き上げ。フィッチも見通し「ポジティブ」への引き上げなどで合計3.2ポイント。いずれも投資適格にはまだ遠いレベルながらもマクリ政権の経済立て直しが進行中。
同点1位のポルトガルもS&Pが1段階、フィッチが2段階の格付け引き上げでいずれも投資適格級となる「BBB-」以上に。ムーディーズも見通し引き上げで、投資適格目前の「Ba1」で「ポジティブ」に。財政再建が着実に進行中。

3位のキプロスは3社で回復基調の評価に差はあるものの、S&Pは投資適格級の1段手前の「BB+」で見通しも「ポジティブ」へ。
同じく3位のギリシャの評価は相変わらずユーロ圏のなかで最低ながら、他のユーロ圏経済の力強い回復基調に牽引される状態。

今年、格付けの引き上げ、もしくは見通しが改善した国のなかにはユーロ圏の国が12カ国。(※格下げ1回と格上げ1回のイタリアを含む)
ユーロ圏全体では19カ国、今年全く変動がなかった国は、格付け最上位で引き上げようのないドイツ、ルクセンブルク、オランダの3カ国を含むユーロ圏上位7カ国。つまりユーロ圏の格付け評価が中下位の国全ての評価が引き上げられたことになります。
経済的にも格付け上位国が牽引する形で、ユーロ圏全体の経済が力強く回復し続けていることが財政再建をサポートし、かつて欧州債務危機で有名になってしまった国々を筆頭にユーロ圏の国債格付けも急速に回復した年となりました。

ここ数年は2度の消費増税先送りで格下げと見通し引き下げが続いた日本も、今年は景気回復基調を背景にフィッチが見通しを「安定的」へ引き上げ。2019年10月の消費税10%引き上げに向けて2018年は景気回復のさらなる加速が必要となります。

かたや、今年格付け評価を下げた国は6カ国。2015年の10カ国、2016年の9カ国から減少。やはり世界的な景気回復基調が好影響となっているようです。
そのなかで、中国はムーディーズとS&Pが1段階づつ格下げしたことでこの2社の評価は日本と同レベルに。

今年、最も評価を下げた南アフリカはS&Pとフィッチが投資不適格級へと格下げし、ムーディーズも格下げで投資不適格級の1段手前、「ネガティブ」見通しの崖っぷち。ポスト・ズマ政権への改革期待が唯一の望みとなっています。

ドル円・日足チャート 2017/11/21 - 12/2525日のドル円はわずかに0.06%安も113円30銭近辺での横ばい推移。ほぼ動意なしの状態でクリスマスをやり過ごし、11月高値114円70銭台と11月安値110円80銭台を起点とする三角保ち合いの頂点付近で上限ラインとの攻防状態が継続。日柄的には年末年始に保ち合い頂点と一目均衡表の雲のねじれが重なり、大きく動き出す可能性を示唆。113円台後半へと上方ブレイクできれば目標水準は3月高値115円半ばまで。上限付近での推移が続きながらも明確に上方ブレイクできないようだと急反落リスクが高まり、112円台前半へと下方ブレイクとなった場合には今年安値圏での保ち合い上限付近となる110円前後までが目標水準にも。

連休明けとなるNY金は時間外で前週末終値1278ドルから1280ドル台へと上値を試す兆し、NYプラチナはわずかに値を下げて920ドルラインとの攻防スタート。
26日の国内金価格は0.06%の小幅高となり7日続伸。11月29日(4979)以来1カ月ぶりの高値水準となり、右肩上がりの90日移動平均線(4963)もわずかながら3週間ぶりに上抜け。水準的には調整待ちのレベルに達してはいるものの、市場全体が小康状態となるなかでNY金の堅調推移に支えられてジリ高推移の展開にも。4980円近辺から5000円の大台ラインまでの水準ではいったん上値を押さえられやすく、下方向へは4920円近辺がサポート水準に。

プラチナ価格は0.61%の反落。小幅保ち合い上方ブレイクの兆しからの流れは続かず、保ち合い継続の様相も。流れとしては反発基調継続優勢の状況ながら、3560円を下回るようだと流れが逆転する可能性も高まり、下げ幅拡大で3500円を再度割り込む可能性も。逆に3590円台をしっかりと上抜けることができれば上昇基調再加速の可能性が高まり、当面の上値目標は急落前の保ち合い上限近辺となる3680円程度まで。
※参考:金プラチナ国内価格12/26とチャート

2017年12月26日(火)時点の相場
国内金:4,964 円 12/26(火) ▲3(0.06%)
国内プラチナ:3,568 円 12/26(火) ▼22(0.61%)
NY金:1,278.8 ドル 12/25(月) +-0.0(0.00%)
NYプラチナ:923.0 ドル 12/25(月) +-0.0(0.00%)
ドル円:113.26 円 12/25(月) ▼0.06(0.06%)
→12/25(月)のその他主要マーケット指標

←リッチモンド連銀製造業指数も6カ月平均では23年ぶり高水準 12/27(水)
→年間平均最高値の金と12年ぶり安値のプラチナの2018年攻防ライン 12/25(月)
→原油価格上昇に支えられてPCEインフレも反発基調継続 12/23(土)
→フィラデルフィア連銀製造業景況指数2017年は13年ぶり高水準 12/22(金)

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