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★金プラチナ短期相場観★

インフレ加速の兆しで適度にドル高加速、NY金は急落
更新日:2018年05月16日(水)
NY連銀製造業景気指数 2018年5月米5月NY連銀製造業景気指数は市場予想の15.0を大きく上回る20.1となり、4月の15.8からも大きく上昇。6カ月移動平均では18.13となって4カ月続落となり、下げ止まってはいないものの依然高水準を維持しており、下げ渋りの兆しも見られる状況となりつつあります。
主な構成指数も4月からは反発しており、仕入価格は54.0となって2011年6月(56.1)以来6年11カ月ぶりの高水準。販売価格も23.0で2012年1月(23.1)以来6年4カ月ぶりの高水準となり、インフレ加速を示唆する結果となっています。

また、前日発表された4月のNY連銀消費者調査でも1年期待インフレ中央値は3月の2.75から2.98へと上昇、2017年1月(2.98)以来1年3カ月ぶりの高水準となり、加速基調を強める展開となっていました。

この日、ダラス連銀のカプラン総裁は「インフレ率はFRBの目標2%に向かって上昇しているが経済の過熱を示すほどではない」との発言。来月からNY連銀総裁に就任するSF連銀のウィリアムズ総裁は「インフレ上昇の兆候も十分に抑制された状況であり、目標2%を幾分オーバーシュートしても懸念材料ではない」との発言。いずれも適度なインフレ加速基調であることを強調。

米4月小売売上高でも消費の好調ぶりが示され、この日の米指標発表後には米10年債利回りも3%台で一段と上昇し、ドル高の流れも適度に加速。CMEフェドウォッチでの12月今年4回目の利上げ確率は49%台から55%台へと上昇。NY金は前日比-27.9ドルの大幅安となり、やや過剰にも見える反応となって1300ドルの大台を割り込みました。

NY金・日足チャート 2018/4/11 - 5/1515日のNY金相場は2.12%の大幅安となって3日続落。ドル高に押されてロンドン時間から軟調な展開となって1310ドルを割り込むと、NY朝には米4月小売売上高は市場予想どおりながらも過去分上方修正などで好調が確認され、NY連銀製造業景気指数は市場予想を上回る好結果。これを受けての米長期金利急騰とドル高加速に伴い1300ドル割れへと急落。米10年債利回りが6年10カ月ぶり高水準となる3.07%台、ドルインデックスも5カ月ぶり高水準となり、NY金も一時1290ドル割れへと今年安値を更新し12月26日以来ほぼ5カ月ぶりの安値水準。サポートラインにもなっていた200日移動平均線割れも昨年12月19日以来5カ月ぶり。下落率としては2016年12月15日(-2.91%)以来1年5カ月ぶりの大幅下落。1300ドルの大台割れに伴う下値目安は12月初旬の保ち合い水準1270ドル台辺りまで。

NYプラチナ・日足チャート 2018/4/11 - 5/15NYプラチナ相場も1.93%の大幅続落。上値トライ失敗後の流れが続き、時間外に910ドルを割れると下落基調が加速、NY市場では900ドルの大台割れ。5月2日につけた今年安値からの反発は年初からの下落基調の抵抗線に跳ね返されて再び安値更新をうかがう展開に。890ドル台で下げ止まることができない場合には一段安の展開が警戒され、昨年12月安値870ドル台も下抜けて860ドル台辺りまでが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2018/4/11 - 5/15ドル円は0.64%のドル高円安となって続伸。欧州時間には110円ラインが抵抗水準となって揉み合い状態が続いたものの、米指標発表前から米10年債利回り上昇とドル高の流れが加速して110円超え、好結果となった指標発表後には110円30銭台まで急騰。高値では110円40銭台まで上昇し、1月9日以来4カ月ぶりに200日移動平均線(110.17)超え。109円台での保ち合いを上抜けて短期トレンドも好転、もう一段のドル高円安進行も見込まれ、当面の上値目安は111円台前半。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/15終値とチャート

16日の国内金価格は1.01%の大幅安となって3日続落。1%超の下落は昨年5月8日(-1.24%)以来で1年ぶり。4月9日(4908)以来1カ月ぶりの安値水準となり、1カ月続いた保ち合いを抜け出したのは下方向、変動幅も相応に拡大することが予想され、当面の下値目安としては今年安値手前の保ち合い水準4820円近辺まで。

プラチナ価格は0.84%安となり3日続落。5月2日(3396)以来2週間ぶりの安値水準。3490円の節目を超えられなかったことで反発基調はほぼ巻き戻された形となり、今度は下値トライ再開を警戒する状態に。上下にブレながらも3月半ばから概ね2カ月間の保ち合いを形成している状態にあり、5月2日の水準3390円台までで下げ止まらない場合には今年安値を大きく更新するような展開となる可能性も。想定される下値目安は2016年安値も下回り、3300円を大きく割り込むような展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格5/16とチャート

2018年05月16日(水)時点の相場
国内金:4,913 円 5/16(水) ▼50(1.01%)
国内プラチナ:3,413 円 5/16(水) ▼29(0.84%)
NY金:1,290.3 ドル 5/15(火) ▼27.9(2.12%)
NYプラチナ:897.2 ドル 5/15(火) ▼17.7(1.93%)
ドル円:110.37 円 5/15(火) ▲0.70(0.64%)
→5/15(火)のその他主要マーケット指標

←4月住宅着工件数は予想下振れも6カ月平均では10年ぶり高水準 05/17(木)
→世界のプラチナ需給:2018年第1四半期 05/15(火)
→国内金プラチナ価格差は縮小局面入り、目標水準1450円 05/14(月)
→5月ミシガン大消費者信頼感指数、現況失速も期待は高水準維持 05/12(土)

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