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★金プラチナ短期相場観★

4月住宅着工件数は予想下振れも6カ月平均では10年ぶり高水準
更新日:2018年05月17日(木)
米・住宅着工件数と建設許可件数 2018年4月米商務省が発表した4月の住宅着工件数は128.7万件。市場予想の131万件を下回り、前月比では-3.67%とややネガティブな結果となりました。ただし前月分は131.9万件から133.6万件へと上方修正され、2007年7月(135.4)以来10年8カ月ぶりの高水準となっています。また、6カ月平均では4月に129.33万件となり、2007年11月(129.6)以来10年5カ月ぶりの高水準となっています。

先行指標となる住宅着工許可件数はほぼ市場予想通りの135.2万件となり、3月の137.7万件からは減少。ただしこの3月の数値も2007年6月(140.7)以来10年9カ月ぶりの高水準となっており、6カ月平均では4月に134.4万件。これも2007年9月(138.6)以来10年7カ月ぶりの高水準。

着工件数の歴史的な平均水準とされる150万件にあと少しの水準で若干の減速感も否定できず、熟練労働者の不足や建築資材の価格高騰なども指摘される状況とはなっていますが、着工件数も許可件数も決して加速基調が終わった訳ではなさそうです。

前日発表された5月のNAHB住宅市場指数は70となって市場予想どおり。業者の景況感を示すこの指数では12月に74と18年5カ月ぶり高水準を記録した後に伸び悩みとなっていますが、これも6カ月平均でトレンドを見ると5月は70.8。1999年12月(71.3)以来、18年5カ月ぶりの高水準となっています。
米住宅市場は歴史的水準まで回復し、やや減速の兆しも見られるものの、トレンドとしてはまだ加速基調を維持する状況のようです。

NY金・日足チャート 2018/4/12 - 5/1616日のNY金相場は4日ぶりの反発も0.09%の小幅高。米朝首脳会談再考を示唆する北朝鮮の常套手段にやや警戒感もあってドル高一服となった東京時間で金は下げ渋り。イタリアではポピュリスト政党「五つ星運動」と極右「同盟」との連立政権が波乱要因。ECBに債務免除申請との方針(後に否定)が伝えられてユーロが対ドルで5カ月ぶり安値まで売られてドル高をサポート、米10年債利回りが3.09%台まで上昇したことも合わせて金には下押し圧力となり、NY朝には一時12月26日以来の安値となる1285ドルまで下落。前日の大幅安からの反動もあって小幅に買い戻しとはなったものの、短期的な流れは下方向で1270ドル台までもう少しの下落余地も。

NYプラチナ・日足チャート 2018/4/12 - 5/16NYプラチナ相場は0.82%安となって3日続落。金に連れての軟調推移でNY市場では今年安値を更新し、節目の890ドルを割り込んで12月15日(889.4)以来5カ月ぶりの安値水準。NY引けにかけての反発局面では890ドルを回復し、今朝の時間外でも890ドル台を維持。節目割れが一時的な行き過ぎに終わる可能性も残しながら、再度しっかり割り込めば一段安の展開となり、860ドル台までが当面の下値目安に。

ドル円・日足チャート 2018/4/12 - 5/16ドル円は0.08%のドル安円高で3日ぶりの小反落。米朝首脳会談に向けての北朝鮮の否定的な動きが伝えられて軟調な展開となった東京市場でも110円を割れない底堅さを見せ、米4月鉱工業生産の好結果などもあり、米10年債利回り再上昇となったNY市場では110円40銭台まで上昇。110円半ばでの売り圧力はまだ強いものの抵抗線となっていた200日移動平均線(110.17)がサポートに切り替わりつつあり、111円台前半までの上値トライのチャンスをうかがう状態に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/16終値とチャート

17日の国内金価格は0.06%の小幅安となって4日続落。短期的な下落局面スタート直後の一服、も水平状態を保っていた90日移動平均線もじわりと下降。米長期金利上昇とインフレ加速懸念によるドル高金安の流れになりやすい地合いはもう少し継続するものと思われ、国内金価格の軟調地合いももう一段進行へ。当面の下値目標は今年安値付近となる4820円近辺まで。

プラチナ価格は0.73%安で4日続落。4月6日(3374)以来6週間ぶりの安値水準となり、短期的には反発方向優勢の流れが完全に巻き戻されて下値トライ再開の様相に。目前に迫る今年安値(3370)更新の可能性は極めて高そうで、2016年安値(3334)でも下げ止まらない可能性もあり、予想可能な下値目安としては3250円から3200円近辺まで。
※参考:金プラチナ国内価格5/17とチャート

2018年05月17日(木)時点の相場
国内金:4,910 円 5/17(木) ▼3(0.06%)
国内プラチナ:3,388 円 5/17(木) ▼25(0.73%)
NY金:1,291.5 ドル 5/16(水) ▲1.2(0.09%)
NYプラチナ:889.8 ドル 5/16(水) ▼7.4(0.82%)
ドル円:110.28 円 5/16(水) ▼0.09(0.08%)
→5/16(水)のその他主要マーケット指標

←フィリー指数は大幅上振れで21世紀最高水準へと再上昇 05/18(金)
→インフレ加速の兆しで適度にドル高加速、NY金は急落 05/16(水)
→世界のプラチナ需給:2018年第1四半期 05/15(火)
→国内金プラチナ価格差は縮小局面入り、目標水準1450円 05/14(月)

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