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米失業率は1970年以降の最低水準からの反発でリセッション待ちへ
更新日:2018年07月10日(火)
米失業率とU6失業率 2018年6月先週末発表の米6月雇用統計では、失業率が5月の3.8%から4.0%へと予想外の上昇となっていました。やむを得ずパートタイム労働に従事する人などを加算した広義の失業率、U6失業率も5月の7.6%から6月は7.8%へと上昇。
5月の失業率3.8%は2000年4月(3.8)以来18年ぶりの低水準となり、1970年以降では最低水準となっていました。同様に5月のU6失業率7.6%は2001年5月(7.5%)以来、17年ぶりの低水準。

失業率の回復目安とされていたのは5.0%。2016年10月以降、1年9カ月連続でこれを下回り続け、さらに低下していた状態であり、3.8%から4.0%へと上昇してもそれほど悪化懸念は生じません。U6失業率の回復目安は8.8%で、これも2017年4月から1年3カ月連続でこの水準を下回り続け、一段と低下している状況であり、7.6%から7.8%への上昇は誤差のうち、とも言えそうです。

6月FOMCの見通しでは、失業率は今年末に3.6%、2019年と2020年には3.5%とされ、さらなる低下が見込まれています。
しかし、その先に待っているのは失業率の急上昇とリセッション入り。過去の歴史からは、ほぼ必ずと言っていいほどこのパターンは繰り返されています。
リセッション入りまであと3年も持たないとの見方もあり、実際に失業率もU6失業率もいつ反転してもおかしくはない水準とタイミングに到達しているようにも見えます。

リセッションのサイン点灯への警戒感高まる米長短金利差は6月15日時点の0.35%から7月5日には0.27%。前回のリセッション目前の時期、2007年8月以来10年11カ月ぶりの水準へと一段と縮小しています。

長短金利差逆転とともに、失業率に底打ちの兆しが見られ始めたら、要注意です。

NY金・日足チャート 2018/6/4 - 7/99日のNY金相場は+3.8ドル、0.3%の小幅反発で6月26日(1259.9)以来、2週間ぶり高値水準。イベント通過後のリスク選好的な流れが週明けも続き、株高ドル安進行に伴い金は反発基調となり、ロンドン市場午前までに1260ドル台半ばまで上昇。しかし、英国のブレグジットを推進してきたジョンソン英外相の辞任を受けてポンドが急落、ユーロも連れ安となってドル高の勢いが強まったことで金はNY市場にかけて1260ドル割れへと急反落。4月高値から7月3日安値までの23.6%戻し(1269.6)から1260ドルまでの水準が目先の抵抗水準となって上値を押さえられた形に。流れとしてはいったん底入れ、反発方向へと傾斜しつつあり、1260ドル台を回復できれば38.2%戻し(1288.7)付近に向けてもう一段の反発も。

NYプラチナ・日足チャート 2018/6/4 - 7/9NYプラチナ相場は+4.9ドル、0.58%高となって続伸。6月29日(857.7)以来の水準を回復。4日間続いた840ドル台での保ち合いを東京時間に上抜けたことで買い圧力が強まると、金の上昇にも連れて一時860ドル台前半まで上昇。その後の反落局面も850ドル台前半までにとどまり、短期トレンド好転に向けて耐える展開に。850ドルの上限突破に伴う上値目安、急落前の水準でもある870ドル台に向けて再度上値を試す可能性も。

ドル円・日足チャート 2018/6/5 - 7/9ドル円は+40銭、0.37%のドル高円安となって反発。東京・欧州時間までは110円台半ばでの小幅揉み合い状態が続いた後、ポンドの急落をきっかけにユーロ売りドル買いにも連れて円安も急速に進行。株高の流れにも連れて1週間ぶりのドル高円安水準となる110円90銭近辺まで上昇。終値では5月21日(111.00)以来、1カ月半ぶりのドル高円安水準。今朝の東京市場でも底堅く推移し111円台をうかがう様子も見られ、短期トレンド逆転も想定された流れは急速に巻き戻された格好。目先は111円台へと上昇できれば111円台後半までは上値を伸ばす可能性。米6月CPIの予想外の下振れなどがあれば反落の展開も想定され、20日移動平均線の110円40銭までが当面のサポート。これを下抜けるようなことがあれば6月末安値圏、109円台前半までが下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/9終値とチャート

10日の国内金価格は+28円、0.59%の反発。NY金の小反発からの下げ渋りと円安進行にも支えられて6月21日(4832)以来、半月ぶりの水準を回復。4月高値4990円から6月安値4749円までの23.6%戻し(4806)を達成し、上値目安となる38.2%戻し(4841)に向けてもう一段の上昇余地も。と同時に、上値を押さえられやすくなる水準でもあり、反発基調継続か、安値圏での推移を余儀なくされる節目となりやすい重要水準に向けて反発基調継続。

プラチナ価格は+38円、1.18%の大幅続伸。7月3日の急落前、7月2日(3258)の水準を1週間かけてほぼ回復。反発基調継続に向けた一つめの節目に到達し、この水準が抵抗とならず、3260円超へと抜け出すことができれば、直近高値となる6月25日の3329円付近が次の上値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格7/10とチャート

2018年07月10日(火)時点の相場
国内金:4,812 円 7/10(火) ▲28(0.59%)
国内プラチナ:3,256 円 7/10(火) ▲38(1.18%)
NY金:1,259.6 ドル 7/9(月) ▲3.8(0.30%)
NYプラチナ:853.5 ドル 7/9(月) ▲4.9(0.58%)
ドル円:110.88 円 7/9(月) ▲0.41(0.37%)
→7/9(月)のその他主要マーケット指標

←ドイツZEW景況感指数は6カ月続落で第3四半期も下落スタート 07/11(水)
→プラチナ価格の76.4%戻し 07/09(月)
→米貿易赤字は1年7カ月ぶりの水準に縮小も対中赤字は拡大 07/07(土)
→好調続く米ISM非製造業景況指数にも忍び寄る米中貿易摩擦懸念 07/06(金)

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