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ZEWドイツ景況感、期待指数下げ渋りも現況はほぼ4年ぶり低水準
更新日:2018年12月12日(水)
ZEWドイツ景況感指数 2018年12月12月のZEWドイツ景況感指数は、期待指数が-17.5となって2カ月連続の上昇で下げ渋り状態に。ただし、マイナス圏は4月から9カ月連続。期待指数のマイナス圏が9カ月以上続くのは2007年8月から2009年3月まで(20カ月連続)以来、9年9カ月ぶり。

また、現況指数は45.3。10月の70.1、11月の58.2からも大きく水準を切り下げて3カ月連続の急落となり、2015年1月(22.4)以来、3年11カ月ぶり低水準。
現況指数85以上のピーク水準からの急降下局面は、まだ終わりが見えて来ない状況のようです。

ZEWでは、ドイツ・ユーロ圏ともに現況指数の劇的悪化を警戒し、英EU離脱と貿易摩擦による輸出減の影響により第4四半期の経済成長低迷も予想しています。

リーマンショックの時に期待指数がマイナス圏でダブルボトムをつけ、反発に転じた後も現況指数はしばらく急降下を続けていました。
今回はそこまでの急降下は予想し難いものの、今後、期待指数の反発基調が進行した場合でも、現況指数の低下局面はもう少し続くことも予想されます。

この日、米株の下げ渋りや反発の動きにも連れ、ドイツDAXは前日10日につけた2年ぶり安値から反発し、英FTSEは6日につけた2年2カ月ぶり安値から反発傾向とはなっていますが、英国のEU離脱の行方は予測不能となり、メイ首相の不信任投票の動きも伝えられ、一層の混乱も警戒される状況となってきました。

ドイツ経済にとっても、現況の低下傾向はおろか、下げ渋る期待指数も、一段と押し下げるような事態も警戒されます。

NY金・日足チャート 2018/11/5 - 12/1111日のNY金相場は-2.2ドル、0.18%の小幅続落。時間外にはゆるやかなドル安の流れで1250ドル台半ばまで上昇。しかし、中国の対米自動車関税引き下げの動きが伝えられ、NY市場にかけては米中貿易協議進展期待から株高の流れとともにドル高の流れが強まり、金は反落の展開を余儀なくされて1250ドル割れへ。FRBの利上げペース減速への思惑を背景とする堅調推移が続くなかで、この日発表された米11月コアPPIが予想に反して前年比+2.7%と4カ月ぶり高水準へと再加速の可能性を示す結果となったことも若干の重石に。本日発表のCPIでもインフレ減速懸念が後退するようなら、金には調整圧力に。3日連続で1250ドル台半ばで上値を押さえられ、この日は上方向への行って来いで上ヒゲ陰線となって上値トライ一服の様相。1250ドル半ばが目先の抵抗水準となり、これを突破できれば1270ドル台までが次の上値目標に。下方向には1230-40ドルではしっかりサポートされそうな状況。

NYプラチナ・日足チャート 2018/11/5 - 12/11NYプラチナ相場は+3.4ドル、0.43%の反発。この日の安値では780ドルを割れず、しかし上値も790ドル台を維持できず、下げ止まりとは言い切れない状態。11月後半から続くきれいな下落トレンドでは、下値はわずかに戻す場面は何度もありながら上値は綺麗に切り下げ続けてきた状態。直近の下値目安780ドル到達に伴い、前日の一時的な780ドル割れで底をつけた可能性を裏付ける為には790ドル台への反発が待たれる状況。

ドル円・日足チャート 2018/11/7 - 12/11ドル円は10銭のドル高円安となって小幅に続伸。米10年債利回りが2.8%台で下げ止まりの兆しとなり、対欧州通貨で強まるドル高の流れも加わり、さらに米中貿易協議進展への期待感などから株高の流れとともに円高圧力も後退。ドル円は113円00銭台から40銭台まで、値幅は限定的ながらも堅調に推移。米11月コアPPIの上振れもサポート要因となり、トランプ米大統領の「来週の利上げは過ちだ」発言にも負けず、来週の利上げを織り込んでさらに来年の利上げ見通し減速懸念後退の流れとなれば、ドル高の勢いが強まる展開にも。目先は113円70銭台辺りまでのドル高円安も見込まれ、それ以上にはまだ材料難か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/11終値とチャート

12日の国内金価格は+11円、0.23%高となって3日続伸。6月19日(4864)以来、5カ月半ぶり高値水準での堅調推移が続き、11月半ばから続く上昇トレンドも1カ月経過。為替の円高圧力が緩和され、NY金の堅調な流れもすぐには大きく崩れそうにはない状況が国内金価格をサポートし続ける状態に。短期的にはいつ調整が入ってもおかしくない状況も、半年ぶりに4900円の大台ラインが意識されるような展開にも。

プラチナ価格は+27円、0.88%の反発となってようやく下げ止まりの兆し。NYプラチナの下げ止まりも明確となり、3100円の大台回復と9日移動平均線(3113)上抜けが反発方向への最初の関門に。逆に3550円台の安値を更新するようだと下値再トライの展開となり、8月の安値保ち合い水準、3000円の大台ライン近辺までを試しに行く可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格12/12とチャート

2018年12月12日(水)時点の相場
国内金:4,852 円 12/12(水) ▲11(0.23%)
国内プラチナ:3,082 円 12/12(水) ▲27(0.88%)
NY金:1,247.2 ドル 12/11(火) ▼2.2(0.18%)
NYプラチナ:785.5 ドル 12/11(火) ▲3.4(0.43%)
ドル円:113.39 円 12/11(火) ▲0.10(0.09%)
→12/11(火)のその他主要マーケット指標

←米11月CPIは鈍化もコアCPI上昇でインフレ減速懸念は緩和 12/13(木)
→求人件数>失業者数は8カ月連続、労働需給逼迫は100万人超 12/11(火)
→リスク回避の株安で金買い優勢、プラチナには売り圧力 12/10(月)
→米11月雇用統計、賃金上昇率好調でも失業率にはピーク警戒感も 12/08(土)

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