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米11月CPIは鈍化もコアCPI上昇でインフレ減速懸念は緩和
更新日:2018年12月13日(木)
コアCPI・PPI・PCE 2018年11月米労働省が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年比+2.2%で市場予想どおりも10月の+2.5%からは鈍化。7月の+2.9%からは大幅に低下。
前日発表された生産者物価指数(PPI)でも、10月分までの個人消費支出物価指数(PCE)でも同様の推移となっています。

特に11月は原油価格の急落が影響し、CPIの内訳でもガソリン価格は10月の前年比+16.1%から11月は+5.0%へと急低下し、1年4カ月ぶり低水準となってCPIやPPIの押し下げ要因となっています。
これ以外では、携帯電話サービス料が-0.5%から-3.0%へと9カ月ぶりの水準へと下落し、航空運賃も-0.5%から-1.6%へと下落率を拡大して4カ月ぶり低水準。
他方、中古車価格は10月の前年比+0.4%から11月は+2.3%へと大幅上昇、医療サービスも+1.9%から+2.4%へと上昇し、5カ月ぶりの高水準に。

結果、原油価格下落の影響が少ないコアCPIは、10月の前年比+2.1%から11月は+2.2%へと上昇。7月の+2.4%から減速基調となっていた流れにはいったん歯止めがかかった状態です。
この傾向はコアPPIも同様で、7月の+2.8%から8月には+2.3%へと急減速した後、11月には+2.7%まで回復しています。
コアPCEも、7月の+2.0%から10月の+1.8%まで減速基調が続いていますが、11月には若干の上昇も見込まれそうです。

10月までのインフレ指標は鈍化が目立ち、とりわけFRBの目標指標となるコアPCEの2%割れでのさらなる鈍化基調は利上げ見通しの後退要因となり、来年の利上げペース減速への思惑が強まってきました。
コアPCEとの連動性も強いコアCPIの伸び率低下がいったんはストップした形となり、インフレ減速懸念と利上げペース減速への思惑も若干緩和される可能性も出てきそうです。

NY金・日足チャート 2018/11/6 - 12/1212日のNY金相場は+2.8ドル、0.22%の小幅高で3日ぶりの反発。東京時間にはファーウェイ副会長の保釈などが好感されて株高の流れ、NY時間には英保守党で行われた信任投票でメイ首相の続投が決定し、イタリアではコンテ首相が2019年予算案の財政赤字目標を対GDP比2.04%とするとの発言でポンドとユーロが買われてドル安の流れ、米国では「中国製造2025」の戦略見直し検討報道を好感した株高の流れが急進。ただし、いずれも事態が大きく好転するものでもなく一時的な流れにとどまり、金は1250ドルを挟んでの揉み合いに終始。4日連続で1250ドル台半ばまでの水準で上値を押さえられる状況も流れは上方向、この抵抗水準を突破できれば1270ドル台へ。ECB理事会で来年の利上げ見通し後ずれなら、ユーロ安ドル高で金にも重石に。

NYプラチナ・日足チャート 2018/11/6 - 12/12NYプラチナ相場は+21.6ドル、2.75%の大幅続伸。上げ幅としては7月20日(23.2ドル、2.88%)以来、5カ月ぶりで今年3番目の大幅高。いずれも安値更新直後の大幅反発となっており、今回も3カ月ぶり安値をつけた後の大幅反発局面を形成。いったん底入れの可能性は高まり、810ドル台が目先の抵抗水準。これを上抜けることができれば地合い回復で830ドル台までが次の上値目標に。

ドル円・日足チャート 2018/11/8 - 12/12ドル円は10銭ほど水準を下げて113円20銭台へと3日ぶりの反落。東京時間にはトランプ米大統領の「必要なら中国国家主席と会談」発言などによる米中貿易摩擦懸念後退の思惑から日経平均が上昇し、ドル円も1週間ぶり高値となる113円50銭台まで上昇。欧州時間からはポンド買いに連れてのユーロ買いもありドル安基調となって113円10銭台まで下落。今朝の東京市場では中国による米国産大豆の大量購入も伝えられ、貿易摩擦懸念緩和観測を支援、日経平均も続伸スタートでドル円も113円30銭台へと堅調推移。米10年債利回りは2.9%台へと反発基調も続いており、目先は113円台後半へと若干の上値余地は想定されるものの、下値も112円半ばまでは下げやすい状況か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/12終値とチャート

13日の国内金価格は+4円、0.08%の小幅高となって4日続伸。6月19日(4864)以来となる高値圏でのジリ高推移が続き、ほぼ半年ぶりの高値水準を回復。RSIの75は金価格の場合には買われ過ぎとは言えないものの、確率的には調整局面をはさみやすいところ。FOMC後には4900円の大台、さらには6月高値4957円辺りまで上値を伸ばすような展開となる可能性も。そのためにはいったん調整も。

プラチナ価格は+63円、2.04%の大幅続伸。NYプラチナの下げ止まりも明確となり、3100円の大台回復と9日移動平均線(3107)上抜けを達成し、反発方向への最初の関門を突破。短期トレンド好転に向けては垂れてきた90日移動平均線(3170)の早期上抜けがポイントに。
※参考:金プラチナ国内価格12/13とチャート

2018年12月13日(木)時点の相場
国内金:4,856 円 12/13(木) ▲4(0.08%)
国内プラチナ:3,145 円 12/13(木) ▲63(2.04%)
NY金:1,250.0 ドル 12/12(水) ▲2.8(0.22%)
NYプラチナ:807.1 ドル 12/12(水) ▲21.6(2.75%)
ドル円:113.25 円 12/12(水) ▼0.14(0.12%)
→12/12(水)のその他主要マーケット指標

←ECB利上げ見通し維持もリスクバランスは下振れ方向 12/14(金)
→ZEWドイツ景況感、期待指数下げ渋りも現況はほぼ4年ぶり低水準 12/12(水)
→求人件数>失業者数は8カ月連続、労働需給逼迫は100万人超 12/11(火)
→リスク回避の株安で金買い優勢、プラチナには売り圧力 12/10(月)

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