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ZEWドイツ景況感、現況は9年半ぶり低水準も底入れサイン?
更新日:2019年10月16日(水)
ZEWドイツ景況感指数 2019年10月ZEWドイツ景況感指数は期待指数が9月の-22.5から-22.8へと小幅低下も7月の-44.1から急回復途上の水準を維持し、底入れの可能性を示す状態も続きます。
しかし、現況指数は9月の-19.9から10月は-25.3へと急低下。5カ月連続の低下となり、2010年4月(-39.2)以来、9年半ぶりの低水準。世界金融危機以降では最低レベルの悲観状態となっています。

ただし、米中部分合意の影響はまだ反映されず、ブレグジットを巡っては英EU間の合意に向けた歩み寄りも反映されていないものと思われ、これらの問題が今後もリスク解消方向へと進展、もしくは進展期待が高まることになれば、ドイツの景況感は現況指数も含めて底入れへと向かうことにもなりそうです。

なお、国際通貨基金(IMF)がこの日発表した世界経済見通しは5回連続で引き下げられ、2019年の成長率見通しは3.0%。金融危機以来、10年ぶりの低成長との予想になっています。
IMFの成長見通しでも、ドイツの景況感でも約10年ぶり低水準まで悪化してきたことで、そろそろ底入れも、という水準に差し掛かってきた可能性もありそうです。
ドイツ経済省は14日、ドイツ経済の勢いは弱まってはいるものの、長期的なリセッションに陥る可能性は低い、との見解も示しています。

ZEWドイツ景況感指数では、現況指数が85以上のピーク水準を下回ると景況感悪化サイクルがスタートします。そして、期待指数が底打ちし、現況指数を上抜けると間もなく現況指数も底打ち反転へ、景気回復フェーズへと移行するパターンが繰り返されてきました。
この10月には、わずかながら期待指数(-22.8)が現況指数(-25.3)を上回ったことで底入れサインが点灯。この状態が続けば今後まもなく、現況指数の底打ちも意識されます。

4-6月期にマイナス成長となったドイツ経済は、7-9月期もマイナス成長となる可能性が高く、リセッション入りは免れない状況にもなっていますが、10-12月期、もしくは年明けに向けてはプラス成長を回復し、景況感も回復基調となっているかもしれません。

NY金・日足チャート 2019/9/11 - 10/1515日のNY金相場は-14.2ドル、0.94%の反落。米中貿易交渉を巡っては、中国が年間500億ドル相当の米国産農産物購入のためには米国の関税撤廃が必要と主張していることなどが伝えられてややリスク要因にも。しかし、部分合意後の楽観ムードが優勢となっての株高基調は継続。さらにこの日は英国とEUとの間で離脱合意の草案取りまとめに近づいていることも伝えられてポンド急騰に伴うリスク・オンの流れも加速。NYダウが過去最高値も意識される27000ドル台へと上昇し、ドイツDAXは3カ月半ぶり高値で今年最高値付近、日経平均も5カ月ぶり高値で今年高値更新も意識され、VIX指数は2カ月半ぶり低水準となる13ポイント台まで急低下。NY金は欧州時間に一時1500ドル台にワンタッチした後は急低下、NY市場では1480ドル付近まで下げると戻りは1480ドル半ばに抵抗感も。1500ドルが抵抗水準となって下値を一段切り下げる形となり、目先は9月末安値1470ドル前後までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/9/11 - 10/15NYプラチナは-10.2ドル、1.13%安で3日続落。欧州時間には前日高値水準906ドル台まで反発後に戻り売り、金の急落局面に追随する展開となってNY市場では890ドル割れへと20ドル弱の急低下。右肩下がりの20日移動平均線(912.3)から910ドルの抵抗水準が意識されて上値をしっかり押さえられ、下値は10月に入って880ドル割れを何度か試す場面もありながら終値ベースでは880ドル半ばを割れることなく、今回もこのサポート水準に支えられた状態。この重要水準を割れると下げ幅拡大も見込まれ、8月末の急騰前の水準、中期的なサポート水準でもある200日移動平均線(854.7)も推移する850ドル台までが次の下値目安に。

ドル円・日足チャート 2019/9/11 - 10/15ドル円は50銭弱のドル高円安となって反発。前日終値水準108円40銭前後での小康状態が欧州序盤まで継続後、ブレグジットの合意期待からリスク選好の流れが加速。ポンド高主導でユーロ高、ドル高で円全面安の流れとなり、休場明けの米10年債利回りも1.7%台前半から1.77%台へ、1カ月ぶり高水準へと急騰したことも追い風となり、ドル円は7月9日(108.86)以来、3カ月ぶりのドル高円安水準となる108円80銭台まで上昇。強めの抵抗水準となる可能性もあった108円台半ばをしっかりと上抜けたことで円安の流れが加速、5月末水準109円半ばまでの上値目標に向けてもう一段高の展開へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/15終値とチャート

16日の国内金価格は-12円、0.21%の反落。NY金の反落を受けて近年最高値圏で保ち合いを形成する国内金価格はその保ち合い下限、5640円が意識される状態に。今朝の東京時間、NY時間15日夜、香港の「一国二制度」が守らているかどうかを毎年検証することを義務付ける「香港人権・民主主義法案」が米下院で可決。これに対して中国は報復も辞さない構えを示唆。米中貿易協議は進展しようとも、対立要因も事欠かない状況でもあり、一本調子でのリスクオンで金の下落を後押しする状況でもなさそう。ただし、目先5640円の節目を割り込めば下げ幅拡大となる可能性も継続、9月安値5520円台までが次の下値目安に。

プラチナ価格は-9円、0.27%の小幅続落。中期的な節目水準3400円回復に失敗後、直近の短期上値目標3380円台付近に収束。NYプラチナが節目でサポートされれば国内価格もいったん落ち着きやすいところ。改めて3400円の節目を上抜けできれば9月後半の保ち合い下限付近、3440円近辺までが次の上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格10/16とチャート

2019年10月16日(水)時点の相場
国内金:5,646 円 10/16(水) ▼12(0.21%)
国内プラチナ:3,381 円 10/16(水) ▼9(0.27%)
NY金:1,483.5 ドル 10/15(火) ▼14.1(0.94%)
NYプラチナ:889.2 ドル 10/15(火) ▼10.2(1.13%)
ドル円:108.85 円 10/15(火) ▲0.46(0.42%)
→10/15(火)のその他主要マーケット指標

←米9月小売売上高は7カ月ぶり前月比マイナスも回復基調 10/17(木)
→減速傾向続く中国貿易統計、9月は輸出入ともに前年割れ 10/15(火)
→利下げ効果?でミシガン大消費者信頼感指数は下げ渋り 10/12(土)
→米9月消費者物価指数、コアCPIは11年間で2番めの高水準 10/11(金)

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