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★金プラチナ短期相場観★

金との価格差は三尊天井、NYプラチナは一段高への攻防
更新日:2019年11月21日(木)
NY金とNYプラチナ価格差 2019年11月20日NY金とプラチナの価格差は今年8月15日には689.2ドルまで拡大し、過去最大を記録しました。その約2カ月前の6月25日には608.9ドルまで拡大してピークを形成し、約2カ月後の10月4日には626ドルまで拡大してピークアウト。高い山の両サイドに少し低めの山が並ぶ、三尊天井を形成しつつあります。
11月20日時点での価格差は554.2ドル。ちょうど三尊天井のネックライン付近に相当。さらに縮小することになれば三尊天井完成となり、NY金とプラチナの価格差はさらに一段と縮小する可能性も高まります。

価格差と逆相関の関係にあるNYプラチナ相場は、今年9月5日には一時1000.8ドルまで上昇し、今年最高値を記録しました。※終値では9月4日の984.2ドルが今年高値。
ちょうど価格差が過去最大のピークを記録してネックラインとなる550ドル方向へと急縮小する時期でした。
価格差の推移が三尊天井完成となってさらに縮小へと向かうようなら、NYプラチナも一段高へと向かう可能性も高まります。

ただし、長期的に見れば2015年1月に価格が逆転して以来、価格差は約5年間、拡大トレンドが継続しています。これまでも数10ドルから100ドル超の大幅縮小となった時期もあり、ダブルトップやトリプルトップ、三尊天井を形成することもありましたが、尽くネックライン付近で反発してきた過去もあります。

しかし、価格差の拡大トレンドが永遠に続くことも考えられません。価格差の急縮小が続き、近いうちに金とプラチナの価格が再逆転することも現時点では想定し難いところですが、そろそろ価格差の長期トレンドに変調が見られてもおかしくはなさそうです。
現状、そのきっかけとなるタイミングに遭遇し、重要な攻防局面を迎えているのかもしれません。

NY金・日足チャート 2019/10/17 - 11/2020日のNY金相場はわずかに-0.1ドル、0.01%安で3日ぶりの反落。米上院が香港人権法案を可決したことに対して中国政府が反対を表明し、米中協議への悪影響も懸念されてリスク回避の流れが優勢となった欧州時間には1470ドル台半ばから1480ドル手前まで小幅に上昇。しかし、1480ドルへの抵抗感から反落するとNY午前にかけては米10年債利回りの下げ渋りとドル高の流れに押されて1460ドル台半ばまで10ドル超の下落。NY午後には米中貿易協議の第1段階合意が来年にずれこむ可能性が報じられて反転、10ドルほどの急反発となって元の水準へ。引け後には香港人権法案にトランプ大統領が署名する見通しとも伝えられてわずかに買われる動きも。日足レベルでは1450ドルから1490ドル台までのレンジ中程に位置して方向感は好転方向へ、1480ドルから20日移動平均線(1483.7)までの抵抗水準を超えることができれば1490ドル台の節目トライへも。

NYプラチナ・日足チャート 2019/10/17 - 11/20NYプラチナは+7.7ドル、0.84%高となって6日続伸。6日続伸以上は9月初旬以来2カ月半ぶりで今年3度め。6日続伸以上が年3回以上となるのは2016年以来、3年ぶり。時間外で一時的に910ドルを割り込んでからはコンスタントに下値を切り上げる堅調推移となってNY午後には920ドル台へと上昇。20日移動平均線(912.9)を上回って短期トレンドも好転、11月6日(931.7)以来2週間ぶりの高値水準となり、11月高値から安値までの急落幅の61.8%戻し(924.7)トライへ。

ドル円・日足チャート 2019/10/17 - 11/20ドル円はわずかにドル安円高となって小幅に3日続落もほぼ横ばい推移状態。保ち合い下限となる108円40銭割れも回避。米国の香港人権法案を巡る米中対立と、これによる米中貿易協議への影響も警戒され、東京・欧州時間には何度も保ち合い下限割れを試す展開。しかし何度トライしても108円30銭台を割れることなく、NY時間には108円70銭台まで反発。しかし、NY午後には米中合意遅延報道をきっかけに再び108円40銭台へと急反落。その後は米中協議進展報道などもあって108円60銭台まで反発する場面もあったものの、今朝の東京時間には再び香港人権法案成立への警戒感などから108円40銭の下限トライ。ここまでは強力なサポート力を見せる108円40銭台を割り込み、108円も下回るようなら下落トレンド形成へと向かう可能性、当面の下値目安は106円近辺まで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/20終値とチャート

21日の国内金価格は+1円、0.02%の小反発。今年の平均騰落値幅23円に対して11月11日以降の平均騰落値幅は6円、年間平均のおよそ4分の1。11月5日に近年最高値を更新して急反落後、値動き停止状態に。香港人権法案が成立するようだとリスク回避の流れが強まる可能性、NY金の一段高にサポートされれば10月前半までの高値圏5670円近辺までが上値目安にも。逆の展開で調整局面拡大へと向かい、5580円台のサポートを割り込むようだと5530円台辺りまでが下値目安に。

プラチナ価格は+34円、0.98%高で6日続伸。6日続伸以上は4月以来7カ月ぶりで今年2度め。2009年以降は毎年、6日続伸以上を年2回以上記録。一方的な流れとなりやすいプラチナは2017年には6日続伸以上が4回、2016年10月には11日続伸というケースも。11月7日(3527)以来、2週間ぶりの高値水準となり、11月前半の急落局面の61.8%戻し(3468)を突き抜けて76.4%戻し(3498)も目前。全値戻しとなって11月高値3548円を超えるようなら9月につけた今年高値(3584)も超えて3600円台を目指すような流れとなる可能性も。と同時に急反落警戒感も。
※参考:金プラチナ国内価格11/21とチャート

2019年11月21日(木)時点の相場
国内金:5,606 円 11/21(木) ▲1(0.02%)
国内プラチナ:3,492 円 11/21(木) ▲34(0.98%)
NY金:1,474.2 ドル 11/20(水) ▼0.1(0.01%)
NYプラチナ:920.0 ドル 11/20(水) ▲7.7(0.84%)
ドル円:108.54 円 11/20(水) ▼0.02(0.02%)
→11/20(水)のその他主要マーケット指標

←世界のプラチナ需給:2019年第3四半期と2019年見通し 11/22(金)
→住宅建設許可件数は12年ぶり高水準、利下げで住宅市場は急回復 11/20(水)
→金の1日の変動値幅は3年ぶり高水準、ドル円は7年ぶり小動き 11/19(火)
→金価格は5600円、プラチナは3400円が重要な攻防ラインに 11/18(月)

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