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コールドムーンの翌日、運命の13日金曜日、米中合意とBREXIT
更新日:2019年12月13日(金)
コールドムーンと呼ばれる12月の満月の日、12日はラガルドECB新総裁デビューの日、ECB理事会後の会見では「ECBは必要に応じてあらゆる手段を講じる」とどこかで聞いたようなフレーズも、ドラギ前総裁へのリスペクトを込めた発言か。ECBの戦略検証については、来年1月スタートで年末までの完了を目指すことなどを凛々しく発表。底打ちの可能性も示し始めているユーロ圏経済の回復に向けて、慎重かつ大胆な舵取りを期待。

世界で最初に13日金曜日を迎える日本の日付が変わる少し前、トランプ大統領のツイートから市場の急変動もスタート。
今回は気まぐれのツイートではなかったようで、関係者発言なども伝えられて米中合意に向けた流れが本格的に動き出した様子。第1段階の合意をトランプ大統領も承認し、合意の一環として15日発動予定だった対中追加関税も見送り。発動済の関税の50%引き下げなど、細部の詰めと合意署名に向けて大きく前進。

大きく前進したのは英国でも。英総選挙結果の開票が日本時間13日金曜日の朝にスタートし、出口調査の結果では保守党が大差で過半数獲得見通しに。
2016年6月23日の国民投票から3年半、迷走を続けた英国は、何も決められない政局から脱して来年1月末の合意あるブレグジットに向けて大きく前進。
3年半前の国民投票直後の世論調査には、裏切られる驚愕の結果となり、今回も一抹の不安もよぎるところですが、開票率18%時点で保守党の得票率が40.9%、労働党が37.7%となっており、CNNなどの報道によれば保守党過半数は確実?ということのようです。

最終結果は日本時間13日金曜日の午後には判明見込み、とのことで、その頃には英国も、米国も中国も運命の13日金曜日を迎えて大勢が判明し、それぞれの国にとっても、市場関係者にとっても記念すべき日、あるいは記憶に残る日、となるかもしれません。

NY金・日足チャート 2019/11/7 - 12/1212日のNY金相場は-2.7ドル、0.18%の小幅安で3日ぶりの反落。前日までの堅調な流れを受け継いで欧州時間からNY朝にかけて一段高、前日高値と節目の1480ドル台半ばを超えたことで加速、一時1カ月ぶり高値水準となる1490ドル台まで上昇。しかし、トランプ米大統領の「中国との大きな合意に非常に近づいている」ツイートで流れは逆転。リスク選好の流れが急速に強まり、1470ドル台前半まで20ドルの急落。15日に予定されていた追加関税も見送られ、米中合意に向けた動きが進行し、さらには英総選挙の出口調査で保守党過半数見込みなども伝えられ、市場予想と期待どおりの好結果が続いてリスクは後退。NY引け後の時間帯には1470ドルを割れる場面もあり、上方向に向かいつつあった流れは急失速。目先、1460ドルから1450ドルまでの水準は比較的強めのサポート帯として作用することも想定されるものの、これを割り込んだ場合には7月後半の保ち合い水準1420ドル台までが次の下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/11/7 - 12/12NYプラチナは+5.3ドル、0.56%高となって3日続伸。11月1日(954.0)以来1カ月半ぶりの高値水準での高止まり。金との価格差は527.5ドル、6月12日以来ちょうど半年ぶりの水準に縮小。NY朝にかけて金とともに買われた場面では一時950ドル台まで上昇し、その後の急反落局面では一時940ドル割れも下げ渋って940ドル台半ばでの揉み合い状態に。短期上値目標960ドル近辺に向けてもう一伸びの余地はありか。

ドル円・日足チャート 2019/11/8 - 12/12ドル円は1円弱のドル高円安へと大幅反発。今年の平均騰落値幅28銭の3倍以上となり、8月13日(+1.38円、1.31%)以来4カ月ぶりで今年2番めの大幅高。この時も対中制裁関税第4弾の一部先送りが発表された日であり、ドル円にとって米中協議の行方が今年最大のテーマとなったことを象徴。水準としては11月29日(109.51)以来2週間ぶりの高値水準となり、今年後半の最高値圏に到達。米中合意と合意あるブレグジットに向けて、ほぼ同時に大きく前進したことで膠着状態から解放されての急騰も、保ち合い上限となる109円50銭台まででいったん上値を押さえられた状態にも。欧州時間以降に一段高、あるいは米指標の好結果等を材料に節目を突破することになれば、およそ2カ月続いた保ち合いから上放れる形にもなり、さらに上値を試す流れとなる可能性も。その場合には4月につけた今年最高値、112円台前半までが当面の上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/12終値とチャート

13日の国内金価格は+4円、0.07%の小幅高で3日続伸。12月5日(5631)以来1週間ぶり高値水準での推移も、上値再トライに向けた流れはNY金の失速により頭打ち、円安急進による下支えの構図。この後の展開としては、英総選挙の最終結果を確認して欧州時間以降にリスクオンの流れがもう一段、若干程度進行する可能性もあり、米中合意に関しては署名文書と米中首脳会談等の具体的なアクション等の予定などが発表されるなどすれば、これも好感材料にも。ただし、今朝時点ではNY金はサポート水準手前、ドル円は抵抗水準に到達した状態でもあり、いったんは事実確認後の動きとなる可能性も。次週に向けて5630円台の節目を上抜けることができれば高値再トライの展開にも。
週間ベースでは+4円、0.07%の小幅高で3週続伸。

プラチナ価格は+42円、1.19%の大幅高で3日続伸。3日合計で197円、5.82%の急騰となり、今年高値となった9月5日(3584)以来3カ月ぶりで、ほぼ同等の高値水準。短期的には上値目標3600円台まで若干の上昇余地も。2015年10月高値4216円から続く4年越しの長期抵抗線も上抜けた状態となり、新たなレンジ入りで今後はこれを維持できるかどうかが焦点にも。すぐに反落となってこのラインを再度割り込むようだと、今年高値でのダブルトップ形成への警戒感も漂い始める微妙な形状にも。
週間ベースでは+175円、5.13%の大幅反発。8月26日からの週(+190円、6.02%)以来、3カ月半ぶりの大幅上昇。
※参考:金プラチナ国内価格12/13とチャート

2019年12月13日(金)時点の相場
国内金:5,624 円 12/13(金) ▲4(0.07%)
国内プラチナ:3,583 円 12/13(金) ▲42(1.19%)
NY金:1,472.3 ドル 12/12(木) ▼2.7(0.18%)
NYプラチナ:944.8 ドル 12/12(木) ▲5.3(0.56%)
ドル円:109.50 円 12/12(木) ▲0.96(0.88%)
→12/12(木)のその他主要マーケット指標

←パラジウム価格、最高値でも金超え 12/14(土)
→5年ぶり12月利上げ打ち止め、利下げも打ち止めで2020年中立へ 12/12(木)
→中国の自動車販売台数は17カ月連続前年割れ、年間でも続落へ 12/11(水)
→ドイツ10月輸出は予想外に過去最大、内需の弱さ鮮明に 12/10(火)

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