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ユーロ圏景況感指数も2020年は製造業とドイツが下支えへ?
更新日:2020年01月31日(金)
ユーロ圏景況感指数 2020年1月欧州委員会が発表した1月のユーロ圏景況感指数は102.8。3ヵ月続伸で5ヵ月ぶりの高水準。2015年1月以来4年9ヵ月ぶり低水準となった10月の100.7で底打ちし、長期平均100割れを回避して回復基調へと向かい始めた可能性を示す状況となってきました。
製造業の景況感は-7.3となり、5ヵ月ぶりの高水準へと反発。ただし、好不況の分岐点0ポイントを下回るマイナス圏は12ヵ月連続となり、欧州債務危機以来の低迷状態からはまだ抜け出せてはいません。しかし、サービス業が7ヵ月ぶり高水準となった12月の11.3から11.0へと1月に反落しており、ユーロ圏の景況感回復に製造業の押し上げが貢献した格好です。

国別では、ドイツ、フランス、アイルランドなどの主要国が数ヵ月ぶりの高水準へと反発基調となり、なかでもドイツは10月に6年半ぶり低水準となる99.0まで低下していましたが、そこから3ヵ月続伸で1月は101.8。5カ月ぶりに長期平均100を超えて6月(102.5)以来、7カ月ぶりの高水準。ユーロ圏の景況感回復をドイツが下から支ええる格好にはなったようです。
なお、ドイツの製造業も-12.8となり、11ヵ月連続のマイナス圏ながら、2012年10月以来7年2ヵ月ぶり低水準となった12月の-16.5からは急反発、5ヵ月ぶりの高水準となり、サービス業は18.6で7カ月ぶりの高水準となっています。

業種別では製造業が、国別ではドイツが、ユーロ圏の景況感低迷をこれまで牽引してきた状態から、2020年はいずれも下げ渋って下から支える構図へと変化の兆しが見られるのはPMIとも一致しています。

NY金・日足チャート 2019/12/24 - 1/3030日のNY金相場は+18.8ドル、1.2%の大幅続伸。2013年4月1日(1600.9)以来、6年10ヵ月ぶりの高値水準。新型コロナウイルスの感染拡大懸念は続き、日経平均は400円超の下落で香港ハンセンは2日連続2.5%超の大幅安、欧州株も1%超の下落へと軟調推移。時間外から堅調推移となったNY金は1580ドルの節目を超えて一段高、世界保健機関(WHO)の「緊急事態宣言」への警戒感などからリスク回避の流れが強まりNY市場では1590ドルラインとの攻防へ。短期上値目標1600ドルの大台再トライには少し及ばず、1590ドル台で何度も上値を押さえられる展開に。NY引け後に発表されたWHOの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言では、テドロス事務局長の「移動や貿易を制限する措置は必要ない」発言などもあり、材料出尽くし感と相まってリスク回避の巻き戻しが急速に進行。200ドル超下げていたNYダウも急反発で3日続伸となり、1.50%台前半まで下げていた米10年債利回りも1.50%台後半へと急上昇。時間外のNY金は1580ドル割れへと10ドル超の急反落。やや強引に上値を試しに行って失敗した格好にもなり、目先は1560ドル台をサポートに1600ドル近辺までの再トライ余地も。サポート割れの場合には1月半ば安値圏1540ドル近辺までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/12/24 - 1/30NYプラチナは+5.2ドル、0.53%の反発。短期下値目安970ドル台到達後の前日NY引け後に980ドル台へと戻したところから、再び戻り売りの展開となって一時970ドル割れ。今年最安値952.5ドルをつけた1月9日以来、3週間ぶりの安値をつけてやや行き過ぎ感もあって反発へ。NY市場では980ドル台を回復し、NY引け後には株高の流れにも連れる形で一時985ドルまで上昇。長めの下ヒゲ十字線を形成し、調整局面一服の可能性も示唆。目先は20日移動平均線(992.3)辺りまで戻せるかどうか。サポートとなる970ドル台を維持できなくなった場合には11月高値圏950ドル台までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2019/12/26 - 1/30ドル円は5銭程度の小幅続落で109円割れ。新型肺炎の感染拡大報道を受けて日経平均が大幅安となった東京市場朝から上値の重い展開となって109円割れ、欧州時間にかけても108円80銭台から70銭台へと徐々に下値を切り下げる展開に。米株も大きく下げて世界同時株安状態となったNY午前には一時3週間ぶり安値となる108円50銭台まで下落。WHOの緊急事態宣言後には落ち着きを取り戻す展開となって米株の急反発とともにNY午後には一時109円を回復。日足では長めの下ヒゲ十字線を形成し、90日移動平均線(108.84)にもサポートされる形となって調整局面一服への可能性も示す状態にも。ただし上値も重く、短期的には109円を挟んでの小幅保ち合いを形成。上方向へと抜け出せば110円前後まで、下方向なら108円前後までが目先の変動目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/30終値とチャート

31日の国内金価格は-14円、0.23%の反落。年初の8日に6061円まで上昇し、翌週14日には5946円まで急反落。この2点を起点とする三角保ち合いはレンジ幅を縮小し続けて月末に。上下の起点のほぼ中間点となる6000円付近に収束し、2月第1週にも上下どちらかへとブレイクする形を余儀なくされ、ある程度の変動幅拡大も予想される展開にも。目先、上方向には6020円台の節目を突破すると高値更新トライへ、6100円近辺までが短期上値目標。下方向に5990円台のサポートを割れると三角保合い下方向の起点となった14日の5946円、12月安値から1月高値までの23.6%戻し(5944)付近、5940円前後までが短期下値目安。
週間ベースでは+27円、0.45%の反発。月間では+219円、3.78%の続伸。1月としては2年連続上昇、10年間で8度目の上昇。

プラチナ価格は+11円、0.29%の反発。短期下値目安3730円台到達後の達成感からの反発もやや限定的に。調整局面一服となって保ち合い形成、もしくは反発へと次の展開へ向かう為には上昇基調を維持する21日移動平均線(3759)近辺までは戻しておきたいところ。
週間ベースでは-88円、2.3%の続落。月間では+128円、3.54%の続伸。1月の上昇は4年連続、10年間では7勝3敗。
※参考:金プラチナ国内価格1/31とチャート

2020年01月31日(金)時点の相場
国内金:6,009 円 1/31(金) ▼14(0.23%)
国内プラチナ:3,744 円 1/31(金) ▲11(0.29%)
NY金:1,589.2 ドル 1/30(木) ▲18.8(1.20%)
NYプラチナ:980.5 ドル 1/30(木) ▲5.2(0.53%)
ドル円:108.96 円 1/30(木) ▼0.04(0.04%)
→1/30(木)のその他主要マーケット指標

←コアPCE=15ヵ月連続2%未達、雇用コスト指数=ピークアウト 02/01(土)
→金融政策適切も新型肺炎リスクで年内利下げ確率も急拡大 01/30(木)
→消費者信頼感指数もリッチモンド連銀製造業指数も1月は急上昇 01/29(水)
→IFOドイツ景況感、期待感とサービス業失速で回復基調一服 01/28(火)

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